3連敗・・・剣崎沖ワラサ

あれっ?また人のワラサの写真・・・


  1. 日時:98年10月17日(土)
  2. 場所:剣崎沖
  3. 参加メンバー:上甲、杉本
  4. 時間:午前6時00分〜午後12時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

台風10号の接近のため、この週末は釣行中止とした人が多いだろう。我々も、予定していた日立沖ゴウドーイカ釣りOLMが中止となった。これは船宿判断であって夜間航行ということを考えると仕方ないことであろう。しかし、よく天気予報を分析してみると、17日の予想される強風と雨は台風のものではなく、前線の通過によるものである。とすれば、もしかしたら船は出られないことはないのではないか、と思い、もし船が出なくてもすぐに帰ってこれる近場釣行をに切り替えた。候補は剣崎沖ワラサ。天気予報が悪いということは釣りに出る人も少ない、ということである。

で、Internetで情報収集。毘沙門・浜福丸のHomepageを覗いていると、やはり悪天候だった16日金曜日は客も少なく、ワラサも好調だったそうである。ということで急遽OLM参加予定メンバーの一人であった杉本さんとワラサに挑むことになった。

朝4時前に浜福丸待合所に到着。雨は降っているものの風は思ったよりもない。南の風強く→南の風やや強く、と予報は推移し、この時点で北風だった。予報は良い方にはずれている。

いつもは6時船、7時半船と出るのだが、台風に備えて船を避難させるため、両船とも6時出船となっていた。こんな悪天候にも関わらず大型船の第23浜福丸には両弦10名程の札が取られていた。仕方ないので小さい方の第11浜福丸の右舷ミヨシ4番、5番を取る。これで片弦7名ずつの14名だ。しかし物好きは多い者だ。最も私もその一人だが・・・。

5時過ぎに杉本さん到着。カーナビに嘘をつかれて道に迷ったそうだ。もうこの頃には大半の客は船で準備をしており、我々も慌てて受付を済ませる。Homepageのコピーで500円割引で乗船料は8300円。コマセミックス用のオキアミ2ブロックを1000円で購入する。クーラーやバッカンはトラックに乗せて、我々は歩いて2分程の港へ。

既にコマセ桶が準備されており、所定の場所に陣取る。結局4時に到着した私が最後だったようだ。

船は明るくなりかけた6時に出船。港を出ても海はそんなに悪くない。北風がやや強いが、今日は釣れそうな予感がする。

15分ほど走って剣崎沖へ到着。僚船の数もいつもに比べたら格段に少ない、ざっと40隻ほどである。しばらく潮まわりをしたあと開始となった。タナの指示は底から7〜8mである。つまりハリス+1〜2mである。

タックルはいつもの80−270の竿にレバードラグリール。サニービシLサイズ80号にクッション3mm径1m。ハリス8号4ヒロにヒラマサ針12号とした。

開始後30分程は音沙汰無し。僚船もワラサが上がっている気配がない。抱き合わせにしたオキアミ餌が無くなるので、蛍光玉ははずして、やや手返しを早めにしてコマセを打ち返す。すると7時頃に私の竿にフワフワという前アタリの後、ギュンと竿先を絞るアタリ。すかさず竿を持って臨戦態勢に入り、竿じりをヘソに当てた瞬間、竿先が戻った。ああ、やってもおあ。すっぽぬけか・・・、と仕掛けを回収すると、なんとチモトからハリスが切れていた。チモトに編付けはしていなかったが、あんな一瞬でチモト切れを起こすとはワラサとは考えづらい。大型のマダイだったかも・・・。しかし、すぐに右舷ミヨシでやりとりが開始された。が、これもバラシ。「根ヅレで道糸からいった」ということだ。何か大物がこの時回遊していたようだ。この後しばらくはまた沈黙。雨もやや激しくなり、風も強く釣りづらい。「絶対に1本取る」の気合いでもっているようなものだ。

8時頃、タナをとった直後の杉本さんの竿にアタリ。竿が満月を描く。これは乗ったようだ。その強い引きに杉本さん、圧倒され竿がのされている。「竿たてろ、竿〜」と船長の檄が飛ぶ。ポンピングを繰り返しビシが見えてきた。タモで道糸を寄せるが、杉本さんはどうしてよいか分からない様子。たまらず船長が操舵室が飛び出してきてアシスト。私の差し出すタモにワラサが収まりほっとする。後検量で4.2kgの良型ワラサだ。

これをみて私も気合いが入り直し、懸命にコマセを振る。トモやミヨシの方ではポツポツとワラサがあたるが、フィーバーという感じにはならない。しばらくすると丸ソーダの邪魔が多くなってきた。タナまで仕掛けが降りなくなること多発。当然オマツリも多くなる。加えて南に変わった強い風と激しい雨。さながら滝に打たれる修行僧のようである。そんな状況なのでみんな戦意喪失気味になってしまう。

9時を回り、潮止まり。ここでハリスを6号、6ヒロにすると同時に竿を50−270のインナーのやや軟調子のものにチェンジ。置き竿中心に攻め方を変えてみる。が、ソーダも猛攻は続き、タナに降りるのは潮回りの直後を除くと3度に1度ほど。ほとんど釣りにならない感じだ。

結局このままやや早めの12時に終了となった。3度目のワラサ挑戦はまたしてもボウズに終わってしまった。船中7〜8本で各自0〜1本という貧果に終わってしまった。ソーダの邪魔がなければもう少し釣果は伸びたのではないかと思う。前の日ほど潮が動かなかったのも食いが悪かった原因のようだ。

港に帰って聞くと、もう1隻の方はトップ4本で2本釣った人も結構いたそうである。しまった、また釣り座選びに失敗した。やはりもう少し早く来て、大型船の方にしておけばよかった。ちなみにこの日はどの船も大釣りはなかったようであるが、そこそこは釣れていたそうである。

台風10号が通過後の「シケ後の荒食い」にまた来るしかないな、これは。


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