泳がせ不発もマアジ好漁、大磯沖アジ五目

ご覧のとおり大盛況のアジ五目乗合


  1. 日時:98年10月10日(土)
  2. 場所:大磯沖
  3. 参加メンバー:上甲、他1名
  4. 時間:午前7時00分〜午後2時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

10月10日体育の日は例年天気がよいことは周知の通りである。たぶんに漏れず、今年も体育の日も北の微風の晴れ。絶好の釣り日和である。

●裏本命は泳がせでワラサ!

庄三郎丸では最近アジ五目乗合を始めており、すいていれば泳がせでヒラメやワラサを狙うのも面白いとのことだ。今回は「アジが釣りたい!」というMさんが同行。私は泳がせ、友人はアジを爆釣というシナリオを想定。このため船の4隅のどこかを確保すべく、気合いを入れて4時半に船宿に到着した。ところが、既にタイ五目は4隅が埋まり、アジ五目も右舷のミヨシのみ空いている、という状態である。ミヨシは潮上になることが多いのでどうかな、とも思ったが、混雑した場合にも比較的広く場所がとれるミヨシを選択した。船釣り初挑戦のMさんの船酔いだけが心配であった。

社長に話しを聞くと、良型のカマスが上がっているそうで、サバが釣れたら身餌にして狙うのも面白いそうだ。アジはウイリーと、すいていればサビキで狙おうと思ったが、社長が「これ、使いな」といってくれたのはバイオワームとビシ釣り用2本針。ビシ釣りスタイルの方がいいのかな。

6時を過ぎると船宿周辺は大賑わい。座席表を覗くと片弦10名は超えている。出船していく船もほとんど満員である。これはミヨシ選択は正解だったかも。

●船は超満員

結局かけ込みで乗船したグループなどがいて、片弦15名の大盛況。胴の間から後ろは肩が触れ合うくらいの混雑だ。私はミヨシの張り出しまで登って釣り座を構える。張り出しはロッドキーパーの庄着が出来ず、置竿が辛いところが難点だが仕方がない、終始持ち竿で釣ることにする。

我々の乗る第八庄三郎丸は定刻よりやや遅れて出船。海はベタ凪で河口付近のウネリもない。これならば船酔いの心配はないだろう。船は針路を西にとり15分程走ったところで潮回り。大磯ロングビーチ沖の50mダチで開始となった。

まずはMさんに釣り方を伝授する。船以外の釣りは経験しているので飲み込みは早い。船長の指示ダナは底から3m程度。それ以上、上のタナだとサバやソーダに捕まるそうだ。これはほとんどビシ釣りの様相だ。ウイリーをセットしていた私はちょっと戸惑う。

●マアジゲット!

とりあえず、底から3〜5m程度を、私がウイリー、Mさんが赤タン餌のビシ仕掛けで探る。と、私の仕掛けにアジらしきアタリ。初物なので追い食いさせずに巻き上げる。が、慎重に巻きすぎたせいか、途中でソーダが食ってしまった感触で、急に引き込みが強くなった。で、案の定上がってきたのはマルソーダのみ。アジは振り落とされてしまったようだ。これを3回ほど繰り返したが、やっと待望のマアジをゲット。金色に輝く居着きのマアジで、太っていてなかなか旨そうだ。

どうもシャクッて誘うとサバかソーダに食われてしまうようで、聞きかじったサバ避けのビシ鯵釣り釣方をやってみる。ビシが着底したら10秒ほど待ってカゴに付いてきたサバを遠ざける。その後、ゆっくりコマセを撒いていく、というやり方だ。これでもサバがかなり混じってしまう。

なかなかアジが掛からないMさんに上記のビシ釣り方を教える。サバ避けに空針で釣る。と、すぐにアタリがあり、待望のマアジ。しかしこの後、2連続で水面でバラシ。3度目の正直でマアジをゲット!一度釣ると不思議なもので、この後はMさんはサバやソーダを避けながらアジを着々と釣り上げていく。教えた方としても嬉しいものだ。

●ウイリーはサバ、ソーダの餌食に・・・

一方、私はウイリーでがんばっていたせいか、ソーダとサバのオンパレード。オマツリ対策でガンガン巻き上げるので、かなり腕も疲労してきた。そこで私も持っていた銀のチヌ針で仕掛けを間に合わせで作って空針でやってみる。するとすぐにマアジ、さらに一荷と好調。時折オマツリするが、胴の間のオマツリ騒ぎに比べると楽なもの。胴の間は特にサビキで釣っている人もいて釣りにならないようだ。

Mさんが手頃なサイズのトラギスを上げた。さっそく泳がせ仕掛けを出してみる。ハリスは6号1ヒロとして、底から2m程切ってタナを取る。ヒラメ狙いだ。しかし、仕掛けを入れて数分後にオマツリに巻き込まれて餌を失ってしまう。この後も釣れるアジは20センチを超える良い型ばかり。とても餌にはならない。

●カマス狙いは不発

サバ混じりでアジもだいぶ釣り上げることが出来たので、私は社長に言われた通り、サバの身餌でカマスを狙ってみる。胴つき2本針仕掛けを作り、サバは釣れたやつをおろして短冊に切って使った。

着底する前にガガガッというアタリがあった。上げてみると針が2本ともなくなっている。刃の鋭いカマスが切っていったものと考え「カマスいるぞ!」と気合いを入れる。仕掛けを作りなおし、再度投入。が、またしても針を取られた。3度目、竿先をググッと引くアタリ。グングン引いて上がってきたのは何と良型のサバ。サバの身餌でサバが釣れてしまった。

その後、数回の投入でやっと針を取っていく犯人を逮捕。サバフグでがっかり。サバフグを数尾上げたところでカマスは諦める。

天気は快晴で風もほとんどない。10月だというのにTシャツ1枚でも暑いくらいだ。当然ビールが旨い。

本命のアジはポツリポツリながらもサバやソーダは退屈しない程度に針掛かりするので、久しぶりにのんびりフィッシングを堪能できた。

●最後の追い込みで泳がせも・・・

終了30分前になってやっと10センチちょっとの泳がせにちょうどよいアジをゲット。残り時間わずかながら泳がせ仕掛けをでアジを泳がせてみる。ほのかな期待をするが、これは空振りにおわり終了の終了の2時を迎えた。

結局釣果は2人で
・マアジ20センチ前後 15尾
・サバ(マサバ、ゴマサバ混じり)多数
・マルソーダ多数
・サバフグ数尾
・トラギス1尾
であった。アジとサバ10尾ほどを持ち帰った以外はリリースした。

やっぱり秋の天気のよい週末はどうしても混み合ってしまう。泳がせ不発も不満であったが、ここのところワラサだ、ヒラマサだと、やや気合いの入った釣りばかりだったので、のんびりアジ釣りもいいものだ。と、いいつつ翌日は神子元でワラサの予定だったりするが・・・。


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