泳がせで初ゲット!秋谷沖イナダ&ワラサ

デジカメ行方不明のため、今回は文量で勝負^^)。
35Lクーラー8分目の釣果でした。


  1. 日時:98年10月4日(日)
  2. 場所:秋谷沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前6時00分〜午後1時00分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

今年の相模湾はワカシ・イナダの便りが聞けず非常に淋しい。だが、うまくできているもので8月の下旬から9月初旬までは大型本がつおとメジマグロが相模湾に回遊してきて、イナダ不調に嘆く船宿はみんなこぞってカツオを狙った。カツオはしばらく居座っていたようだが、9月の半ばを過ぎるとほとんど顔を見ないようになった。しかしメジマグロは居着いてしまったようで、9月中はずっとメジ乗合の看板を掲げる船宿ばかりであった。しかし10月にはいると潮が変わったのかメジも方の状況も芳しくなくなってきた。と、タイミングを図ったかのように葉山沖〜亀城根あたりで3〜4キロ級のカンパチやワラサが回遊し始めたというではないか。

●泳がせでカンパチじゃ!

早速情報収集を開始。Internetで情報を提供している葉山・愛正丸のHomepageをチェック。詳しいことはメールで、ということなので早速問い合わせのメールを出すと翌日には返信があった。コマセ釣りかと思ったが、泳がせで狙っているとのこと。青物で連敗を食らっている私にはちょうどよい釣りもの、ということで休日出勤明けの10月4日の日曜日、同船宿から出船することにした。

混雑具合は分からなかったので、船宿が開くという3時半を目標に到着するように段取る。2時半頃に起床に、3時前に出発。保土ヶ谷バイパス、横横道路を飛ばして3時半をちょっと回ったところで葉山・あぶずる港に到着した。港の入口には車が路上駐車していたが、タイミング良く港の門が開き、次々に車が入っていく。これについて私も港の駐車場に。入口で駐車料金を300円払うシステムだ。

●生け簀にハマッてさあ大変?

車を止め愛正丸の待合所を探す。すぐに見つかるが、中に人がいない。目の前の愛正丸の船があったので念のため、この船のトモにクーラーを置いておく。
待合所で座っていると船宿の人がやってきて「あのクーラー、お客さんの?、イナダの船は向こうだよ」と教えてくれる。で、クーラー持ってその船に。すると両ドモは埋まっている。泳がせなら潮上になるミヨシでもいいかな、と思いミヨシの方へ暗い中歩いていく。
ミヨシにたどり着いたところでなんと蓋の開いていた生け簀にはまってしまう。完全に落ちることはなかったが、右脇腹と左ひざ部分を打撲していしまう。痛みが引くまでしばらくじっとしているが、怪我というほどではなく釣りにも影響はなさそうだ。暗い港や船上を歩くときは十分注意しよう。結局右舷ミヨシ3番目に釣り座を確保。

氷販売所(釣具屋もある)で氷を購入。バケツ一杯で300円。その後、待合所で受付を済ませる。Homepageのコピーで500円割引だ。

●カンパチはダメ?

船上で準備をしながら船長に話しを聞く。昨日あたりから潮が変わってカンパチは食わなくなったそうだ。メジもダメで、イナダも回ってこない。う〜ん、今日は大丈夫なのであろうか?

泳がせだけではつまらないので、カッタクリやシャクリ釣りを横でやっていいよ、というアドバイスももらう。また、泳がせ餌の小アジやウリンボは、昨日の夕方に船長達が釣ってくれていて、さっき私が落ちた生け簀で泳いでいる。まずはこの餌を使って、足りなくなったら釣るように、とのことだ。

船は定刻の6時に出船。港を出ると南に20分ほど走り秋谷沖に到着。開始となった。

泳がせタックルは80号負荷2.7mの竿にレバードラグリール。仕掛けは道糸をトリプルサルカンに直結し、ダブルスナップで錘60号を付ける。クッション3mm経1mにハリス10号2ヒロ。針にはグレ13号を使用した。

●出だしは不調・・・

各自生け簀から小アジやウリンボを取り出しバケツに入れる。10匹くらいの小アジを持っていこうとするおやじがいると、1尾づつ持って行けと船長が注意する。そらそうだ、アジ死んでしまうど。

泳がせのタナは底から6〜8m。シャクリやカッタクリは底から水面まで、という船長の指示。
泳がせの置竿の傍ら、ハモバケでカッタクリをやってみる。1時間ほどは両方ともアタリすらなかったが、やっとカッタクリの方にグンというアタリ。ソーダか何かかな、と思ったがこれはスレのカワハギ。

この後、何回か泳がせ竿でアジが暴れる気配があるが、上げてみると頭や腹をつつかれたような傷がある。多分これはイカの仕業であろう。当然アジは弱ってしまうので、餌の交換を余儀なくされ、生け簀の魚の減りも早い。

「カッタクリの人はウイリーでやってみて。イナダが回ってきているよ」と船長。ハリス5号のウイリーに仕掛けを変えてやってみるもアタリなし。トモの方では小アジ泳がせでアタったようだがすっぽぬけ。しかし直後に再びアタり、これはイナダ。トモよりでは数本のイナダがあがったようだ。

涼しい北東風が吹き海は凪。絶好の釣り日和なのだが、9時半頃まではカワハギのみ。「ボ」の心配が心をよぎる。やっぱり今年は青物とは相性が良くないのか・・・。

●ウイリーシャクリでイナダゲット!

あまりにアタリもないし、生け簀の餌もだいぶ少なくなってきたので、竿のウイリーシャクリで餌を釣ってみることにした。イナダが掛かったときにことも考えハリスは3号の仕掛けを選択した。

しばらくコマセを振っていると、底から10m付近で竿先を引っぱり込むアタリ。引きは強く、慎重にやりとりする。水面に姿を見せたのは型のなかなか良いやっぱりイナダ。無事タモ取りされる。この後も平ソーダ混じりでイナダがポツポツとあたる。イナダ君のお気に入りは緑のウイリー。サニービシLでコマセをガンガン撒いたのが良かったのか、私の竿には頻繁にアタリが来る。トモよりのおじさんも私のシャクリのリズムを真似しているくらいだ。

しかしワラサやカンパチも回遊しているので、1回1回のやりとりを慎重にするあまり、両隣とのオマツリしてしまう。これは反省材料だ。

良型イナダを3尾を上げたところで、手頃なサイズのウリンボが釣れたので泳がせを再開する。オマツリ防止のために泳がせの竿は上げて置いたのである。

●待望の泳がせ竿のアタリ・・・ワラサだ!

しばらくすると、私の泳がせ竿の竿先が大きく揺れている。ウリンボが暴れているのだ。竿を手持ちに変えて突っ込むのを待つ。するとギューンと竿先が海中に突っ込んだ。竿を立ててやりとり開始。最初こそ、ドラグを滑らすくらいの豪快な突っ込みを見せていたが、上げるにつれ、かなりおとなしくなった。

錘をつかみハリスを手繰る。隣の道糸とオマツリしながらもタモに収まったのは62センチとワラサと呼ぶのにぎりぎりのサイズ。何はともあれ、泳がせで初めて釣ったことに感激。しばしビールをあおりボーっとしてしまった。

クーラーには太ったイナダにワラサ、ソーダとお土産は十分だったので、泳がせのみ置き竿でのんびり釣っていたところ、「シャクリやりなよ、イナダ結構上がっているよ」と船長が声を掛けてきた。

そこでまたウイリーでシャクリ始める。すぐにさっきと同じタナでアタリがあり良型イナダ追加。不思議なことにイナダはトモの方と私に集中している。その後ももう1尾のイナダを追加。慎重にやりとりするせいか、結構疲れたのでここでシャクリはうち止め。泳がせで大物のみを狙うことにした。

●イナダはもう十分

僚船では結構竿を曲げてイナダを取り込む光景が見られる。最初からコマセをみんなで撒いて狙っていたらツ抜けは確実だったのではないかと思う。

時間は12時を回った。10月だというのにTシャツでも暑い。さっき飲んだビールも回ってのんびり気分。これもクーラーの中には十分なお土産があるからだろう。
結局このまま1時過ぎに終了となった。

<釣果>
・ワラサ 2.2kg 1尾
・イナダ 1.4、1.2、1.1、0.9、0.9kgの5尾
・平ソーダ35センチ前後 4尾
・マルソーダ30センチ前後 1尾
・カワハギ 20センチ 1尾

泳がせで船中3尾のワラサが上がったが、カンパチは不発だった。
隣に入った胴の間のおじさんはワンピースロッドにフィンノールのリールで泳がせ、終了間際に相当でかいのを掛けましたが、取り込み時にハリス切れでした。あれはカンパチだったでしょう。

しかしこのおじさん、胴の間でひとりだけ錘100号(船宿指定60号)なもんだから、よくオマツリしました。ごついワンピだから仕方ないかな、と私の錘を80号にしたらオマツリはしなくなりましたが。何故100号なのかは不明ですが、100号使いたいなら四隅に入れ、と言いたいところです。

今回初めて利用した愛正丸ですが、船長もさわやかだし、取り込み時にオマツリしてもうまく声を掛けて対処してくれました。非常に好感が持てる船宿です。


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