シケ後の濁りで食い渋り、相模湾メジ・カツオ

今回の成果


  1. 日時:98年9月18日(金)
  2. 場所:大磯沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前6時00分〜午後12時15分頃
  5. 潮時


釣行記

久しぶりに関東地方を直撃した台風五号。そのうねりもなくなってだろう18日、平塚・庄三郎丸よりカッタクリのメジ・カツオ乗合に行ってきました。

●あいにくの雨模様

当日は3時半に起床するも外はあいにくの雨。結構降っているので行くか行くまいかこの期に及んで迷う。4時過ぎになってから船宿に電話すると船は出るとのことなので、急いで船宿に向かう。道中はずっと雨であったが、海に近づくにつれ雨は小降りになってきた。

何とか5時20分くらいに船宿到着。メジは5時40分の船と6時の船があるが、6時の方は出船時間が遅れそうだということで、大急ぎで5時40分出船の第12庄三郎丸に乗ることに。席は左舷の胴の間。グループの人が多いのか、右舷は8名、左舷は6名での出船となった。相模川河口はまだ泥水。海に出ても泥水状態は続いている。雨もまだぱらついているが、キャビンに避難するほどの降りではない。

●海はかなりの濁り

ハリスは8号で魚が小さくなってきているので、イナダ用に小さいバケが有効。サバやソーダがうるさくなければウイリーや夜光パイプも試してくれ、と船長から放送がある。5分位走ると泥水ではなくなったが、緑色に海はかなり濁っている。ちょっと心配になる。

20分程走った大磯西沖で船は潮回り。鳥山やナブラは見えないので魚礁回りで開始となった。タナの指示は30mより上。まずはハリス8号2本針の船宿仕掛けを使う。ここでは30センチ程度のゴマサバが数尾出た程度で移動となる。先ほどよりやや岸よりのポイント、定置網回りで再開。ここではメジの顔はみたものの後が続かない。時々ヒラソーダが釣れる程度であった。2時間程度はこのペースであった。大きめのヒラソーダが回ってきたときに船長からバケを夜光パイプかウイリーにしてみるように指示があるが、効果はない。時々食ってくるヒラソーダも魚皮の方が食いがよいようだ。ここまでサバ1尾の貧果。何とかせねば。

そこで、ウイリーはやめてバケを濁り潮に強いというナマズ皮にしてみた。すると、私には小さいながら本がつおが来た。が、後は小さめのヒラソーダが来た程度で続かず。バケをバラフグにしてみたり、緑の土佐カブラにしてみたりといろいろ試してみるがどれもダメ。

 小さいながらも本ガツオ

一度だけ、近くにイワシのハネが見え、鳥も集まってきて「これは!」と期待したのだがイワシが船の近くを通過してもヒット無し。やはり今日はダメな日なのか・・・。

●バケを試行錯誤した結果・・・

時間は9時頃。潮止まりでもあったので食事しながら休憩。雨は時々ぱらつく程度で大して濡れないのでカッパの上着は脱いで釣り続ける。結構蒸し暑いのだ。

10時を過ぎると潮が動き出したのか、逆弦で魚がパタパタ暴れる音がする。両ミヨシではメジが上がりだした。聞いてみると、タナは30m程度と深めで白いバケだけに食ってくるそうだ。そこで、ハモバケで目の付いていない船宿仕掛けのバケを6号ハリス1本針にしてみる。

●手釣りのシャクリ釣り?

右舷のトモとミヨシでは結構良いペースでメジが上がっている。何が違うのか?ずっと観察していると、早いペースのカッタクリは今日はダメなようだ。やはりかなりの濁り潮のため、バケを早く動かすと魚が付いて来れないのではないか。なのでカッタクリのインターバル5秒とかなりゆっくり目でやってみることにする。

いつの間にかもう1隻のメジ乗合の第8庄三郎丸が船尾についている。彼らのカッタクリを観察して手が止まっていた時に手先にクンクンというアタリを感じる。コマセを詰め替えて30mまで落として2〜3度カッタくって手を止めてアタリを待つ。するとぐぐっと食い込んでこれはキロ近い良型のヒラソーダ。どうやらこの釣り方が良いようだ。回りではサバやマルソーダに手を焼いているようだ。なので思い切ってビシは40mまで沈めてそこからコマセを降って35m前後で待つことにした。竿ではなく手釣りのシャクリ釣りの様相である。

●やっとメジゲット!

止めた手にグンというアタリ。手を振り上げてアワセを入れてから手繰る。結構下に強く引く。水面でも暴れて取り込んだのはキロ弱見当のメジ。すかさず仕掛けを落とし、再度同じ事をやるとまたもグンというアタリ。今度は手繰っている間も激しく抵抗する。これまたメジでキロ級と言ったところか。
その後、ヒラソーダを2尾取り込みお土産にする。

 やっとメジが・・・

時間は11時近く。しばらくメジの姿も見ず、船中だらけムード。上がってくるのはどこのタナでもサバかマルソーダである。他にすることもないので、メジが交じるのを期待してこいつらを釣り続けるが、どうしてもマルソーダばかりである。

●お土産は十分だが

結局、このまま12時15分で終了。クーラーの中身は
・メジ0.7〜1.0kg 2尾
・本がつお 0.9kg 1尾
・ヒラソーダ 0.5〜1.0 3尾
・サバ 2尾
であった。前回のメジ・カツオ爆釣の時に比べれば見劣りするが、1家族が食べるには十分な量であったので満足とした。たくさん釣れたマルソーダとサバ(ゴマサバ)はリリースした。

例年ならイナダ釣りのポイントになるはずの場所で終日釣っていたにも関わらず、イナダは1尾も交じらなかった。群を追いかけなくても釣れることから、メジはどうやら居着いてしまったようだ。しばらくは釣れるのではないかと思う。しかしイナダはどうしたのだろう?ここまでいないとは何か気味が悪いような・・・。


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