初挑戦のカモシ釣りはボウズ、勝浦沖ヒラマサ

ヒラマサのタモ入れ


  1. 日時:98年9月12日(土)
  2. 場所:勝浦沖
  3. 参加メンバー:上甲、牧山氏(funeturi-ml)
  4. 時間:午前6時00分〜午前11時30分頃
  5. 潮時


釣行記

9月の最初から、外房方面ではヒラマサが回遊し始めたらしく、船中30〜40尾などという大釣りが記録されていた。そんな折り、タイミング良くfuneturi-mlの牧山さんから、ヒラマサのカモシ釣りのお誘いがあり、これに乗ることにした。

当日は、牧山さんを迎えに行ってから勝浦松部港・和八丸に向かった。4時半前に船宿に到着する。受付を済ませ、私はクッション以外の仕掛け一式を購入する。カモシ天秤、それに付くワイヤー2本、カモシ袋、それに12号ハリスの仕掛けを1つ、しめて3000円程度。

港に着くとかなりの数の車が止まっていて、ここのところのヒラマサ人気を物語っている。

●船は遠征船?

中乗りさんに指定された船は2号船で、遠征船のような外観の大きな船だ。左舷の胴の間が3人分空いていたので、ここに陣取ることにした。牧山さんにカモシ天秤のセットの仕方を教わって、出船間際の5時にやっと準備完了。しかし、まだ出船する気配はない。そういえば、牧山さんの隣の座席はコマセの用意はしてあるのに、人が来ていない。結局定刻より30分遅れて出船。1人は無断欠席で、その分、我々は釣り座を広く使えるようにはなったが・・・。

港を出ると、海は凪。曇り空で雨がぱらつくという予報だ。少し先には職漁の小型船の船団が見える。聞くと、あのへんがポイントらしい。中速で15分ほど走ったところで船はスローダウン。回りには職漁船が釣りで漁をしている。「開始は6時なので、準備して待っていて下さい」と船長からアナウンスがある。その間は職漁船を見物しているとポツポツと竿を曲げている姿が見え、ヒラマサが上がっているようだ。

●6時開始!

6時になり、開始の合図が出たので、仕掛けを投入する。コマセはサンマのミンチで、各自で海水を加えて濃さを調整する。付け餌はサンマのぶつ切り。タナの指示は20mと浅い。錘は100号、針はヒラマサ12号にクッション3ミリ径1m、ハリス12号6m。80号負荷2.7mの竿に小型電動リールを使用した。牧山さんはワンピースロッドにGT6000という、その筋では有名なリールを使用。さすがである。

指示ダナ+ハリス長まで天秤を落とし、そこからコマセを撒きながら指示ダナまで上げる。このコマセを撒く作業がなかなか重労働。竿先を海面まで下げて、一気に頭上まで振り上げ、水平に戻す時に一気に糸フケを巻き取る。カモシ袋の抵抗と100号錘の重さで、これがかなり辛い。これを沖上がりまで繰り返すのか、と最初は途方に暮れたが、次第にコツが分かってきて苦にならなくなってきたが、体力勝負の釣りであることには違いなさそうだ。

●牧山さんヒット!マダイもあがる

大きな誘導式天秤仕掛けの扱いやや難儀していると、横で牧山さんが「来た!」と叫ぶ。竿が弓なりに曲がっている。しばしのやりとりの後、中乗りさんのタモに収まったのは3kg級のヒラマサ。船中第一号である。

「さあ、コマセ撒いてえ〜!」と船長も檄を飛ばす。直後、牧山さんの隣が竿を曲げる。ヒラマサであろうと思われたが、なんとこれが乗っこみの時のような黒さの5kgのオスのマダイ。「こんな大きな鯛釣ったのは初めてだ」と釣った人も大喜び。コマセを撒く腕にも力が入る「次は俺だ!」。

 牧山さんヒット中!

●アタリはあるも・・・

しばらくすると牧山さんが2度目のヒット。これも3kg級のヒラマサ。私も懸命に竿を振る。するとクンクンというアタリ。どきどきしながら竿先が突っ込むのを待つが、竿先はそのまま。竿先をあおるとクンクンという引きがあるので何か掛かっているようだ。上げてみると、25センチ級のマアジであった。

この後、何と牧山さんは3度目のヒット。今度も無事にヒラマサがタモに収まった。やりとり後、ビールをあおる牧山さん、旨そうだ。

雨がぱらついたりしたが、すぐにあがり、日が照りつける。カッパを着ているとかなり暑いが、コマセがシャツにつくと簡単には臭いが落ちないそうなので、我慢して着続けた。

9時頃の潮止まりまで私はマアジが2尾。この後は潮が変わってしまい、左舷が潮上になってしまい、ぱったりとアタリがなくなった。潮下の右舷では時々あたっているようだ。時々潮回りしても状況は変わらず。タナは20〜25の間を刻々と変化するが、どこをとってもあたらない。底は30m程なので、底狙いでマダイと思ってやってみてもダメである。

●ああ、玉砕・・・

結局このまま11時半に終了。ヒラマサ初挑戦はボウズに終わってしまった。聞けば船中16人で13本の釣果。そのうち3本が牧山さん。素晴らしい。ヒラマサは大きくても5kg級であった。

帰りに牧山さんにヒラマサを1本分けてもらったので、早速料理してみると、そこそこ脂がのっており特に腹身側を刺身にしたら最高であった。

リベンジしたいものの、いついなくなってしまうか分からない青物だけ辛い。今シーズン中に機会があればもう一度やってみようと思う。


釣行記集へ