潮澄んで食い渋り。大原のイサキ

この日の成果


  1. 日時:98年7月5日(日)
  2. 場所:大原沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前5時00分〜午後11時30分頃
  5. 中潮


釣行記

7月5日(日)、大原・臼井丸よりイサキに行ってきました。

暑い日が続いていたが、海上は穏やかなようで凪が期待でき、数もまあまあ出ているようなので今回は期待大でした。しかし、前日の土曜日にメールをチェックすると「7月4日大原・イサキ 急変」という不吉なメールが船長からMLに・・・。当初目標は「イサキでクーラー満タン」でしたがここで「イサキをツ抜け」に変更。

W杯準々決勝第一試合の終わった位の時間に大原港に到着。既にかなりの数のクーラーが船には置かれており、私は右舷の胴の間の操舵室横に席を確保し、車の中でしばし仮眠を取る。

3時半を回り、船に明かりが灯ったので準備を始める。隣は高校生くらいの女の子の親子連れ。おやじが隣になるよりはやはり嬉しい^^;。

4時半、片弦10名づつを乗せて出船。天候は曇りで風はほとんどなく海上はベタ凪である。5時になり船長の合図で開始。タナの指示は20m。

今回はアンドンビシ60号にチヌ2号、ハリス2号3本の空針仕掛けに船宿のイカ短で開始。前回イサキに挑戦した時もイカ短の方が食いが良かったからだ。

開始早々に隣の女の子が掛けたようだ。驚いたことに取り込みの動作などが鮮やかに行われ、ハリスを手繰る様はただ者ではないような感じだ。私の最初の獲物はアジ。次もアジの一荷。まわりでは大型混じりでイサキが結構上がっている。潮は確かに澄み加減。朝が勝負だろう。

しばらくアジばかりだったが、やっと私にも待望のイサキが中型ながら上がる。これは試しにやってみた空針に食ってきた。が、やはりイサキの食いは渋くポツポツ状態に。アジすらも掛からない時もあるほど。

船長に潮が澄んでいるからハリスを落としてみたら、というアドバイスをもらいハリス1.5号にしてみる。コマセをふってタナを合わせるとやや竿先に違和感を感じる。スッと合わせるとグンという重量感でイサキを掛けること

が出来た。今日は向こう合わせで掛かることがほとんどなく、微かなアタリに反応して合わせるしかないようだ。そのアタリもモソモソという感じなので取り辛く苦戦する。

しかし私の釣果は伸びない。6時半を回ってもまだ3尾である。隣の女の子が大型を結構上げているせいもあり結構あせる。

ビールを飲んでちょっと冷静になって隣の女の子の動作を観察。ほとんどタナ直撃でコマセを撒く竿の上げ下げも1mの範囲内で行い、長めに待っているという釣りをしている。もしかしたらあまり積極的に針を動かさない方がいいのかなあ、と思いながらも釣れないあせりからか、タナの下3mからタナの上1mまでをインターバル10秒位でシャクってしまう。

ここでノブ船長が操舵室から出てきてくれて、私の竿を手にとって教育的指導をしてくれた。指示タナから+1mの範囲でときどき小刻みにコマセを振りながら5分位我慢して釣ってみて、とのこと。隣の女の子の釣り方そのもの

であったので、竿の上下幅や上げ下げのタイミングまでこの子のまねをしたりしてみる。

しかしイサキの食いの渋さは如何ともしがたく沈黙の時間が長い。9時までは何とか5尾のイサキを確保。

マアジの食いもそれほどでなく、小さいムロアジ混じりで15尾程度。他には良型のキントキを上げる人や50センチはありそうな旨そうなサバを上げる人もいた。

9時を過ぎて日が高くなるとアジすらも食わないような時間が続く。左隣のおじさん2名は小アジを泳がせている。と、まず1人の方が大きく竿を曲げている。と、もう1名の竿先が小刻みに揺れている。ダブルヒットか、と思われたがこれは食い込まず。その間に最初に竿を曲げた人が「ヒラメだ、タモ!」と叫んでいる。海面に浮かんだヒラメは・・・でかい。60センチはオーバーしている。無事タモに収まったのは後検量で2.6kgの良型ヒラメであった。

時間は11時過ぎ、早々と竿をしまう人が出るほど食わないイサキ。

ここで岸の方へ大きく移動。最後まで諦めないのが私の信条、休まずに釣り続ける。するとまずミヨシで良型のイサキが上がる。久々の本命に船中やや活気ずく。続いてトモでも上がる。私の竿先にも違和感が。くっと合わせを入れると大きな引き込み。途中竿をためて引きをかわす。イサキなら相当大きいはず。なんとこれは30センチ超のイサキのダブル。
「来たぞ、来たぞ〜、大きい奴のダブルだあ」と大船長。
「7尾になったねえ、上甲さん」と船長が笑顔で冷やかす。諦めなくて良かった。ダメな時のこの1発、本当に嬉しかった。

更に船中活気き、何とか当初目標のツ抜け達成を目指し気合いを入れ直して釣る。後はポツリポツリと上がる程度で終了の11時半を迎えた。あと3尾が釣れなかった・・・。

釣果はイサキ25〜34センチ7尾、マアジ20〜33センチ17尾と小型ムロアジ少々(リリース)であった。

竿頭は右舷ミヨシの常連さんで25尾。手釣りの成果である。その常連さんによれば、今日はイサキのアタリが小さく手釣りでも取りづらいくらいで、あれでは竿釣りではアタリが取れないだろう、とのことだった。右舷ミヨシの方は終始潮上で、トモ寄りに入れば50は釣れたはずと言っていました。う〜ん、すごい。スソは1尾の人がいたようです。

最後の大型イサキダブルで気分が良くなり気持ちよく帰路につくことが出来ました。

なかなかツが抜けない大原のイサキ、あと1度挑戦する機会がありそうなので今度こそは、と思うのでした。


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