初挑戦で竿頭、佐島沖のマルイカ


  1. 日時:98年5月30日(土)
  2. 場所:佐島沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前7時00分〜午後2時00分頃
  5. 大潮


釣行記

5月30日土曜日、佐島・志平丸より初めてのマルイカ乗合に行ってきましたので報告します。ヤリイカに続いて98年イカチャレンジ第二部。ビギナーズラックで竿頭になれました。

本当はこの日は友人達とボート釣りにでも行く予定だったのですが、天気予報が悪く(午前中降水確率90%)敢えなく中止に。しかしシケではないようなので、これなら乗合もすいているだろうということで単身乗り込んで行きました。急遽の釣行であったため、前日の会社帰りに上州屋で仕掛けを購入する。竿の選択も迷ったが、30号負荷の2.4m(やや硬め)と25号負荷の2.1m(柔らかめ)の竿を持参し、25号負荷竿で辛いようなら30号負荷の方に切り換えようと考えた。

●予報悪い日は狙い目

船宿には5時過ぎに到着。駐車場もひっそりしている。雨は時折ぱらつく程度。マルイカとマダイとイサキの乗合の席札が並んでいるが、それぞれ3名程度しか埋まっていない。ミヨシも空いていたが、右舷のトモ2番目に席を取り受付を済ませる。船宿特製の仕掛けも一緒に購入する。6本角で2000円とちょっと高め。6時15分前には「ハシケ船」にマダイとイサキ乗合の人が乗り込んで沖に係留してある船に向かう。両船合わせて7名、やはり天気予報が悪い日はすいている。6時15分になり、マルイカ乗合の客もハシケ船に乗り込む。総勢7名、やはりすいている。前日はマルイカ初挑戦のお客さんがキス竿で25ハイ上げたそうで、なかなか期待できそうだ。

●おお、イカギャフ

席順では右舷5名、左舷2名となってしまっていたので私が左舷の胴の間に移り、バランスを取る。
準備をしていると船長が「これ、使う?」と言ってイカ角のお化けのような棒を持ってきた。あ、これがイカギャフか、初めて見た。
投入器、キーパー、バケツ、イカギャフとセットする。船は小田和湾を抜けて進路を北に向けて航行。15分程で釣り場に到着。北には葉山の裕次郎灯台や名島の鳥居が見える。佐島と葉山のちょうど境目あたりのようだ。職漁と思われる小舟も多数出ている。みんなテバネなどでしゃくっているのであれはアオリでも狙っていたのかな。

●出足好調!マルの姿に感動!

開始の合図で重りを投げる。重りは60号、竿は25号負荷の方を使用。角は7センチのウキスッテで上からピンク、茶、薄紫、白に赤帽、緑、赤白縞の順番である。水深は22m。この日は終始20〜25mの浅場を狙った。着底後、糸をふけさせたまま4〜5秒おいてからそっと竿先を上げて聞いてみる。するとククッという微かなアタリ。ゆっくりリールを巻き始める。上がってきたのはチビムギイカ。船中1号だ。赤帽の角に乗ってきた。幸先が良かったが、1投目のせいか取り込みの時にちょっと難儀し仕掛けが手前まつり。ほどき終わったところで移動になる。やはり群を追っかけての釣りのようだ。

2投目ではやや底から5mほどしゃくったところでクンクンというアタリ、しかしこれは乗らず。再び底に落としてからしゃくると再び同じようなアタリ。紫の角にムギイカが乗ってきた。次の獲物もチビムギ。今日はムギばかりなのかなあ、と思い始めた矢先にムギとがやや異なる強いアタリ。慎重にリーリングすると茶の角に待望のマルイカが。型はやや小さめだが、初めて釣るマルイカに感動。

●早くもツ抜け達成!

この後も投入の度にアタリはあるが、なかなか乗るところまでは行かない。角にいたずらするだけで終わってしまうことが多いようだ。「反応は出っぱなしなんだけどねえ」と船長。
それでもムギを含めて7時半にはツ抜け達成。8時過ぎにはイカ釣り自己記録の13ハイを突破した。朝のうちは濃色系の角が良かったようだ。乗るタナも着底直後であったり5m程しゃくり上げた時であったりと結構幅が広いものであった。空いているので、着底後、道糸を思いっきりふけさせることも出来る。この時に道糸が走ってイカのノリが分かるときもありなかなか面白い。

●初使用、イカギャフ

やや大きなマルが上がってきた。よく見ると長い触腕に掛かっているだけ。すかさずイカギャフを手に取り引っかけて取り込み。我ながら見事。ちなみにイカギャフの存在は銭洲ブックで知りました。

●噂通り、バレ多し・・・

天気は曇りで心配された雨は2度ほどぱらついただけ。潮も程良く流れイカ釣りにはなかなかのコンディションと思われ、確かにアタリは多い。が、なかなか角に乗らない。トモとミヨシの常連さんもばらしの多さに嘆いている。アタって取り込みまで行くのは全体の50%程度であろうか。10時を過ぎると少し晴れ間ものぞき、気温も上がってくるとアタリもほとんどなくなってしまった。それでも辛抱強く誘っていると忘れたころにアタリがあるので、諦めずに竿を振り続けた。

●角配列入れ替え作戦成功^^)

時間は12時頃、ミヨシとトモの常連さんがポツポツとマルイカを上げだした。が、相変わらず私の竿には乗らない。よく見ると茶と黄色縞やピンクといった派手目で、かつ下側に配置された角によく乗っているようだ。
ここで角の配列を変えてみることにする。上から緑、茶、白に赤帽、薄紫、ピンク、赤白縞と目立つ角を下側に持っていった。これが良かったようで、変えたとたんにアタリがありムギをゲット。相変わらず乗りはよくないが、この後も盛んにアタリが出るようになった。
「何だお客さん、タナぼけだったんだ。反応は底だよ」と船長。もっと早く言ってくれえ。
朝に良くあたった配列だけに順序を変えることに躊躇したことをちょっと後悔。この後もポツポツとマルを上げ、午後2時少し前に終了。

●まさかの竿頭に・・・

胴長12〜20センチのマルイカが18ハイ。同サイズのムギイカが6ハイの計24ハイで竿頭になることができました。2番手は21ハイだったようです。
勝因(ということのほどでもないが・・・)は船宿仕掛けを素直に使ったこと、誘いの動作を丁寧にゆっくり行ったこと、竿の柔らかさであったと思います。ちょっと堅めの竿を使っている人が多かったです。

船宿に戻るとちょうどイサキ乗合のお客さんがクーラーに氷を追加しているところだったので、ちょっと覗かせてもらったのですが、ウリンボが多数と若干のタカベがクーラーに収まっていました。数が出てもあの大きさでは・・・。


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