５月９日（土）平塚・庄三郎丸から出ました。前日まで日本海側を低気圧が発達して北上し、南西風が強く吹いていたが、ここのところこのパターンの後の凪の日は良く釣れていると新聞釣果欄から判断してのことです。結果的に読みははずれませんでした。
当日は５時過ぎに船宿到着。駐車場も閑散としており、アジ乗合にもまだ名前が記入されていない。ＧＷ直後の週末なので空いているのであろう。キスの船を見ると両ドモと左舷ミヨシが埋まっている。右舷のトモ２番目に記入すると社長が「キスはもう１隻だすからそっちのトモにする？船は小さくなっちゃうけど」ということで普段は仕立てに使われているチャーター船「日海丸」に乗ることになった。ちなみにこの船はトイレはついているが便器の穴の下は海面^^;というトイレなので、この船に乗る女性は注意が必要だ^^)。
しばらくは社長とルアー船などこれからの釣りものについての話しをする。２０分程話し込んでもその間に釣り人が来ない。天気予報もあまり良くはないが、キスは本当２隻出るのであろうか、ちょっと不安になる。
もうすぐ７時になるので船着き場に移動し、日海丸を待つ。キス１隻目も第１０庄三郎丸も乗船は９名程度だ。日海丸はなんと私を含め３名、大名釣りだ。
釣り客が少ないせいか７時２０分まで待機し出船する。が、一度茅ヶ崎方面に向かった船は回頭して港に戻った。どうやら遅れてきた釣り人がいたようだ。遅れてきた親子を乗せて船は平塚真沖で開始になる。スパンカー
を張っているときに船長が「今日は海が悪いねえ、水温さがってキスは食わねえかもなあ」と不吉なことを言うではないか。確かに東の風が強く、南西風の時ほどではないがかなりウネリもある。
ハリス１号の船宿市販仕掛けに１５号重り、すいているので２本竿を操ることにする。１本は新素材道糸にカーボン竿、もう１本はナイロン道糸にグラス竿である。
投入すると重りはトモの方向にすーっと流れていく。結構潮の流れも速いようだ。強風とウネリのためアタリは非常に取り辛い。それでもポツポツとキスが上がる。ただナイロン糸の竿ではキスの引きがほとんど感じられ
ない。魚の活性も低いのであろうか。
１０時半頃まではこのペースでキスは小〜中型が１０匹強の成果。逆弦トモの親子もこのコンディションに苦戦しているようで、ほとんど釣れていないようだ。予報を信じて凪になるのをじっと待つのだ。
１０時半を過ぎると風も徐々に収まってきてだいぶ釣りやすくなってきた。と、同時にキスは入れ食いに近い状態になってきた。２本竿ではかなり忙しく、片方取り込んでいるうちにもう１本にアタリがある、という状態がしばらく続く。餌のたらしは１センチあれば十分で長めのジャリメは２つに切って使った。
当日は積極的に誘ってやるよりはやや置き竿気味にしてやった方が食いが良いようで、終始持ち竿で誘っているミヨシの男性はあまり釣果に恵まれていないようだ。
この日は「誘わない」ことが良いようだ。カレイのタイム釣りの聞き上げ間隔を短くしたような釣りでのようで釣趣は今一つではあるが・・・。入れ食いの時は誘うまでもまく、糸ふけを取るだけの間でアタリがある。一呼吸おいて合わせるとほとんど針を飲まれることなく掛けることができた。ただ、やはり活性が低いのか「居食い」していることも多く、置き竿はこまめな聞き上げが肝心だ。
やや強いアタリで竿を絞り込まれる。慎重にリールを巻くと、水面に上がってきたのは２０センチオーバーに見える良型のアジとキスの一荷。しかし取り込み時にアジが針からはずれ、その反動でキスもさよなら。これを見て３本目のサビキの竿を出してみる。しかしこれにはイワシが掛かってくるのみ。そのカタクチイワシがキス仕掛けにも針掛かりして仕掛けをオマツリさせてしまう。そういえばイワシが回っているときはヒラメなどの端物の食いがよいはずだ、とバケツを見るが適当なサイズのキスが見あたらない。
食いが一段落したときにサビキに専念し、これでイワシを数匹確保し端物餌として竿を出す。マゴチ用の仕掛けに重り３０号とした。昼近くになるとキスの食いもやや落ちたが、それでもポイントによっては
時折入れ食い状態になる。
キス狙いの置き竿が大きくしなっている。が、どうやら根掛かりの様子。竿を持ってあおると軽くなったので仕掛け点検のため上げる。すると、よれよれになったキスが針にかかって上がってきた。
「しまったあ〜マゴチか何かが食っていたんだあ〜」と思うも後の祭り。この後も端物竿のイワシに１度だけ歯形が付いていたことがあった。
１時４０分になって餌切れ。追加餌も考えたがキスは十分釣っていたので、沖上がりまで端物に専念。再びイワシを釣り持ち竿でイワシを泳がせるが結局不発。２時半に終了となった。後半はよい凪でのんびり釣りが楽しめた。
キスは１２〜２０センチが４７匹と自己記録の５２匹に迫る釣果になった。ただ１８センチ級が３割程度とやや小振りであった。メゴチは大型が４匹にゴテンアナゴ４０センチ１匹、マアジ１５センチ１匹であった。小型の鮫も釣れました。
この日は他船ではヒラメが結構あがったようです。また次の日はマゴチを３匹釣った人もいたようで、これからはこの端物狙いも楽しみでしょう。