海は凪だが・・・相模湾タイ・イナダ五目。



このとおり先週とはうって変わって海は凪


10月4日土曜日、あいにくのシケのため不完全燃焼に終わった先週のイナダ仕立て船のうっぷんを晴らすべく、平塚・庄三郎丸からタイ・イナダ五目乗合に村田さんと共に行ってきました。当日は曇り後雨の予報だが北風の予報で海は凪が予想され、イナダとアジと、あわよくばタイも釣ろうという考えでした。

私にしては珍しく週の最初からやや体調を崩し、木曜日には頭痛に発熱という明らかな風邪の症状に加え胃痛もするという状態だったが木、金と6時には帰宅し休んだことで何とか土曜日は釣りが出来るまでに回復しました。

村田さんも前日の金曜日は振休を取り、急に思い立って戸田に行ったようですが、サバとソーダのみの釣果に更に欲求不満がつのっての今回の釣行です。

5時に船宿に到着。あたりはまだ真っ暗だが駐車場は相当賑わっている。船宿前には止められず少し離れたところに車を走らせるとちょうど到着したばかりの村田さんを見つけた。

まずは受付を済ませる。既に両弦のトモは4人ずつ、ミヨシも2人ずつの名前がある。右舷の胴の間に席を確保し出船を待つことにする。

6時を過ぎて第10庄三郎丸が店前の桟橋に付けられる。早速乗り込んで準備を始める。村田さんはスピニングリールでやろうとしたが船頭さんに

「そのリールじゃあだめだよ」と注意を受ける。そこで念のため持ってきた私の予備の両軸受リールを村田さんに貸すことにする。

あれよあれよという間に乗船客は増えコマセ桶は2人に一つの状態。とどめは一番最後に若い女性4人という珍しい組み合わせのグループが村田さんの隣のわずかなスペースに入りなんと片弦15名の超満員。ああ、これはオマツリ必至だなあ、とちょっと暗くなる。

船は定刻通り出船。予想通りまずは平塚真沖の漁礁回りを攻めるそうだ。長ハリスでもウイリーでも良いが、必ずオキアミを付けるようにと船長の指示。まずは白と緑のウイリーに先針にオキアミの仕掛けで始める。村田さんの隣の女の子は

「仕掛けはこれをもらったんですが。あとエビがあるんですが・・・」と村田さんに聞いている。イナダ用の太仕掛けのウイリーのようだ。村田さんも「針の先にオキアミを付けて釣れば良いんだよ」と親切に説明する。貸し竿の子が2名、その他の2名は中通し竿持参でまるっきり釣りを知らないわけではなさそう。

開始してしばらくは船中は静か。そんな中で左舷の方ではポツポツとイナダや小ぶりながらマダイが上がっているようだ。しばらくすると右舷のミヨシの人が長竿でのマダイ狙いで、ぽつぽつとマダイを上げる。胴の間でも良型のマルアジが出始めるが私と村田さんにはアタリ無し。

女の子4人組の一人の竿が絞り込まれている。上がったのはまあまあの型のシマダイだ。「これ、食べられますか?」とはその女の子。周りの笑いを誘っていた。

村田さんに待望のアタリ。「来たぞ来たぞ〜」とにやにやしている村田さん、上がったのは良型のマルアジ。しかし私の仕掛けとオマツリしていたため取り込みややもたついている間にばれてしまった。悔しそうな村田さんであるが村田さんへのアジのアタリはこれが最初で最後であった。

しかし私の竿にはアタリがない。見ると真面目にしゃくっているのは私くらいだ。特にトモの置き竿のおじさん達も全く奮わない。やっとヒメジが上がる。針を飲んでいたのでこれはクーラーにキープする。とりあえずボウズ脱出。

村田さんにアタリ。なにやら茶色の魚が上がってきた。イサキだ。いわゆる「ウリンボ」と言われる小型だが嬉しい獲物だ。

 ウリンボ(イサキの子)を片手に村田さん

私の竿にも底付近でプルプルというアタリ。しかし引きはない。20センチのホウボウがかかってきた。普段ならリリースするサイズだが今日のような日は貴重なお土産だ。

これだけ込み合うと3投に1回はオマツリする。それでもイヤにならずにシャクリ続けること3時間、私の竿に大きな引き込み。思わずドラグに手が伸びるがその瞬間に大きく走られ、次の瞬間には竿先が戻っていた。仕掛けをみると針はのされて曲がっていた。口の堅いマダイだったのであろうか。貴重なアタリだっただけに非常に悔やまれた。

 小型だがホウボウも顔を出した

何度か移動し船がだんだん西に場所を変えていく。11時過ぎに大磯沖で釣るがここではサバの猛攻。どうやらお土産確保の釣り時間らしい。しかしこの込み具合でサバがかかるとどうなるかは想像は難しくない。船中そこらじゅうでオマツリ騒ぎである。ある時などは片弦7〜8人同時にサバがヒットし5〜6名分の仕掛けがオマツリするということもあったくらいだ。

私も中型のマサバ2匹とまあまあのゴマサバ1匹をキープ。サバがかかったら有無を言わさずに巻き上げて滞りなく天秤を掴みハリスを手繰り一気に船中に抜き上げる。サバに横走りする時間を与えないのがオマツリしないコツだ。しかし他人のサバが道糸に絡み付くのだけはどうしようもない。逆弦側も巻き込んだ5人の大オマツリに巻き込まれほどいている間に道糸がスクリューに絡まり新素材糸20mと天秤、サニービシを失った。あいにく予備を持ってきておらず、タックルボックスの入っていた一番大きなコマセかごに重りを付けての急こしらえの仕掛けで再開する。

これがよかったのか、直後に良型マルアジが掛かった。しかし後が続かない。

ミヨシでは相変わらずたまにマダイが上がっている。今日はミヨシが良かったようだ。

あっと言う間に1時を過ぎ、あと20分程で沖上がりと告げられる。今日はダメだったなあ、と半ば諦めかけるがオキアミ餌が余っているのをみて仕掛けの片方のウイリー糸をほどいてオキアミ2本針で釣り始めた。効果の程は分からなかったが、2〜4投目でさっきと同じ強烈なアタリ。今回は逃がさないぞ、と大きくアワセをくれてやるとがっちりと針掛かり。ハリスを2号に落としていたので慎重にやりとりし数回の引き込みの後上がったのは40センチのイナダ。丸々と太ってキロ弱といったところだ。最後の最後に起死回生の獲物だ。

結局1時半終了。私はヒメジ1、20センチホウボウ1、サバ3匹(4〜5匹はリリース)、40センチイナダ1、28センチマルアジ1であった。村田さんはウリンボ1とサバ数匹であった。

持ち帰ったイナダの胃の中はコマセでいっぱいでした。もしかしたらサビキや短ハリスのウイリーだったらもっと釣れたかも知れません。

食いが悪かった上に船上大混雑のためこの貧果に終わりましたが潮が変わればまだマダイやイナダは狙い目です。事実6日の月曜日からまた復調してきたようです。

 この日の私の成果

10月中にあと一度はタイ五目かイナダ釣りに行きたいものです。


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