初挑戦、飯岡沖キス釣り

出船前の幸丸


  1. 日時:97年9月23日(祝)
  2. 場所:飯岡沖
  3. 参加メンバー:上甲、友人1名
  4. 時間:午前6時00分〜午後12時00分頃


釣行記

9月23日の祝日に銚子は飯岡の幸丸よりシロギス釣りに行ってきました。千葉方面の船宿の利用は今回が始めてで、期待と不安が渦巻く中の出発でした。

出船は5時半、乗合料金は6000円で餌別。餌はジャリメが1パック500円で1日なら2パックで十分とのこと。当日は4時過ぎに船宿に到着。まずは受付を済ませる。予約乗合制のため名前を告げてから2人で4パックを購入する。会計時に乗船票を渡され名簿に記入後、港まで車を走らせる。駐車場は港の堤防の上で、既に数台駐車しているが、どうやらこれは堤防で夜釣りをしている人の車のようだ。

気圧の谷が本州を通過中のため、雨がぱらついてはいるが大したことはなさそうだ。気になるのはやや強い北東風。港にくると思ったより風が強いのが気がかりだ。

クーラーと竿を船に置き、釣り座を確保。左舷のトモよりの胴の間を選択する。

水洗トイレはきれいに掃除されておりキャビンの中も整然としている。なかなか感じがよさそうだ。車中で軽い食事の後乗船し準備を始める。氷が船首の大きなバケツにたくさんはいっており一人一つずつとっていく仕組み。また魚をいれるバケツはひもがついていないが各釣り座に海水循環パイプが通っており、ここから海水が取得できる。東京湾や相模湾の船と違うのは船の床から船縁までの高さが低いことだ。座るとちょうど良い高さで釣りが出来ることから座って釣るのが基本となるのだろう、と推測した。その理由は沖に出ると納得できた。

5時半近くになると船頭さんが乗船票を回収、スピーカーから音楽に載せて女性の声で注意事項がテープで流れる。

幸丸のご主人と奥さんと小さいお子さんの見送りのなか、5時半を少しまわったところで出港。航程は20〜30分とのことでキャビンに入っているよう指示が出たのでキャビンに潜ることにした。港外にでると思ったより波とうねりがある。釣り場は波が静かなのであろうと期待したがそれは見事に裏切られた。

船がスローダウンしたところでキャビンを出るが、海の状態は相模湾なら早上がりになるような風と波。さずがに外房の海だ。なるほど、この状態では立って釣ることなどまず不可能。だから座って釣るように船が設計されているのだろう。

友人とともに「こんな海で本当にキスが釣れるのか」としばし唖然としていたがしばらくの潮回りの後、船頭さんから開始の合図。水深は25m前後。まずは船下を釣ることにする。しかし波とうねりが高い。こんなに釣り辛いのは初めてだ。

 波はこんなだが、飯岡では普通の状態

そんな中で友人に釣り方を伝授すると、1投目からアタリがあり中型のキスを上げる。しかしすぐに移動の合図が出る。私の竿にもキスが掛かっていた。この船の揺れではアタリをとるのも難しい。更に潮の流れはかなり速い。

仕掛けは誘導式天秤に重り20号、ハリスは1.5号を使用。アイナメやイシガレイの外道が考えられるからだ。

最初の頃こそこの荒波にとまどいもあったが徐々に慣れ始め活発にキスを釣り上げることが出来るようになった。水深があるせいか、竿先に出るアタリは微妙でかつ早合わせではほとんどすっぽ抜ける。友人はアタリが取れずに苦労しているが、時々針を飲まれたりはしているが良型混じりでキスを上げている。

トモの方では一人活発にキスを一荷で上げ続けている人がいる。この人は2本竿に3本針仕掛けで3点掛けでも結構上げている。よく観察すると誘いの動作はほとんどせず、東京湾のカレイ釣りのような一定時間で聞き上げるタイム釣りをしている。また仕掛けは緑の蛍光玉のやつだ。これを見て友人にもあまり仕掛けを動かさないように指示する。また私は蛍光玉付きの仕掛けにチェンジする。船宿常備の仕掛けはパール玉の金針仕掛けなのだ。

また竿も穂先がやや堅めもものに交換した。ナイロンの道糸なので水深があると伸びのためアワセが効きづらいような気がしたための策であったがこれは的中した。とたんにアワセが良く効くようになり効率よく釣れ上がってくる。

時折小移動を繰り返しながらもポツポツとキスは釣れ続く。時々やや強い引き込みで25センチはあろうかというジャンボキスも上がる。これが飯岡サイズと言われるものだ。

結局、12時少し前に沖上がり。風と波は終始収まらなかったがキスの食いはよかったようで、竿頭は101匹、私と友人は2人でキス13〜25センチ51匹とメゴチ2匹、アナゴ1匹でした。ピンギスも混じりましたが半分は20センチ超の良型で5〜6匹はジャンボと言われる丸々した型のキスでした。これで天候がよかったら言うことはなかったのですが。。。

帰港した後、幸丸では昼食サービスがあり乗船客全員にお茶とカレーがふるまわれた。また洗面所にも石鹸と洗顔料と選択したタオルがおいてあり自由に使うことが出来る。「気持ちよく帰って頂く」ことをモットーにしている船宿だけのことはあるようです。

幸丸へは東関東自動車道の大栄ICでおりて有料道路経由で30分ほど、東京からは約2時間程度です。これからはキスとアイナメ、ヒラメが主な釣りものになるようです。



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