仕立てのイナダ、南西の強風に苦戦



南西風に終始難儀しました。


9月27日土曜日、平塚・庄三郎丸よりイナダ釣りの仕立船を出しました。最終的に女性1名を含む10名が参加。初心者の方も数名いますが、その方達にもイナダの大漁を楽しんでもらうはずでした。しかし・・・。

当日は運悪く南西風が強く吹いており海上にも白波が見える。天気予報では午後から南西風が出てくるということだったので大丈夫かと思ってたのですが、これは今日は早上がりかもしれないなあ、と出船前から少し不安ではありました。

ここ最近はバケによるカッタクリよりもウイリーあるいはオキアミ付け餌による竿釣りの方が成果が出ているそうで、船宿にバケ仕掛けが置いていない。

6時過ぎに参加者が全員集合。ところがこの日は店前の大駐車場もほぼいっぱいになるほど船宿が大混雑。他の仕立船の受付やら準備に船宿の方もおおわらわで、やっと受付できたのが6時半頃。船を出せたのは結局7時を回ってからでした。

船は去年仕立てたのと同じ「日海丸」で船頭さんも同じおじいさんです。

コマセを積み込み船は港外へ出ていく。予想以上に波が高い。河口付近は浅瀬のため波が高いのであるが沖へ行ってもうねりは収まらない。

10分ほど走った平塚真沖の漁礁回りで釣り開始。しかしうねりのため船の揺れは相当激しい。また強風のため仕掛けが扱いづらい。

既に茶矢本さんや本山さんは船酔いの状態。本山さんに釣り方を教えた後に仕掛けを準備する。席は左舷ミヨシのため揺れの影響は相当受ける。背中合わせの今井さんとトモに座った村田さんと杉本さんはカッタクリ、それ以外の人はウイリーシャクリで開始となった。

 左舷トモで多彩な魚種を釣り上げた杉本さん

私も緑と白のウイリーに先針はオキアミという仕掛けで第一投。水深は30m程、のはずであったが20mも落としたところで仕掛けが止まる。巻き上げるとちょっと小さめの丸ソーダだ。いつものくせで丸ソーダははずして海に逃がすと船頭さんが

「だめだおう、魚捨てちゃあ。その海だからお土産なくなっちゃうよお。ソーダも刺身で旨いんだからおう」といきなり叱られた。うう、そんなに海の状態が悪いのか・・・、外房ならこれくらいは普通だと言うのに、と釣果の行く末が更に不安になる。その後もやはり魚の食いは全体に悪くぽつぽつと丸ソーダとヒラソーダが上がる程度だ。本山さんと茶矢本さんと平間さんは完全にダウン、座っているのがやっとの状態。この海の状態では仕方がない。時折良型のソーダが上がるのがまだ救いだ。

1時間程懸命に釣り続けると20m付近をシャクったところでソーダとは違う鋭いアタリ。匹もぐんぐんという明らかにソーダとはちがうものだ。クッション付きとはいえハリスは3号、マダイかもしれないため慎重にやりとりをする。3回ほど引き込みをかわして水面に見えてきたのは魚体には黄色い線が入っている。やっと本命のイナダを手にすることが出来た。40センチ程度のまあまあの型だ。

 懸命にカッタクリ続ける村田さん

この後も変わらずしゃくり続けるが後は続かずにやはりたまにソーダが釣れる程度だ。トモ2番目の杉本(大)さんも時々ソーダを掛けては取り込みに難儀している。

ずっとカッタクリで頑張っていた村田さんが何かソーダとちがう魚を掛けたようだ。みんなの注目の中上がったのは同型のイナダ。ウイリーに食ってきたようだ。

それからは更に南西風が強まり、魚の食いは一段と落ち込んだ。

右舷のトモの杉本さんに様子を聞いてみると、イナダはだめだが飛び魚とマダイが釣れたそうだ。クーラーを見てみると40センチはありそうな見事な飛び魚が入っている。道糸がオマツリして仕掛けがかなり浅い位置にあったところに飛び魚が食ってきたようだ。釣れる直前に村田さんが飛び魚の飛行を確認しているが、空中に漂うウイリーを食ったわけではどうやらないようだ。マダイも手のひらサイズを少しオーバーする手頃なサイズだ。

 飛び魚とマダイ

10時を回ると少しずつ回りの船が帰港し始める。天候の回復が期待できないかららしい。結局船頭さんと相談し、残念ながら10時20分早上がりとなりました。船酔いダウンした方以外はソーダ数匹は上げていましたが、まあ残念な結果となりました。

帰港後、船宿で一服した後に解散となりましたが、早上がりということで船宿の方でも配慮があり船代とオキアミ餌・氷代以外の貸し道具や仕掛け代は無料となり、お土産に冷凍のスルメイカが一人1ぱいがつきました。

 村田さんのクーラー。満タンには程遠い・・・。

おかみさんに聞いたのですが、この悪天候のため半分の人が船酔いになってしまったそうです。船宿でも午前中くらいは風も大丈夫だと思っていたようで、(天気の)読み違いを申し訳ない、と言っていました。

イナダシーズンも10月いっぱい。何とか10月中に今度は仕立というわけにはいきませんが雪辱戦をやろうかと思っています。昨年は10月後半にカッタクリで40〜50センチ級のイナダを23本釣ったことがありました。今年もきっと期待できると思います。

ちなみに翌日の日曜日は晴れで凪ぎにはなったものの釣果は良くなかったようです。


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