杉本の戸田湾デビュー圧勝!


  1. 日時:97年11月1日(土)
  2. 場所:富津沖
  3. 参加メンバー:村田宏一郎、杉本 大
  4. 時間:午前6時00分〜午後2時00分頃


釣行記

11月1日深夜0時30分、自宅の日吉から村田家を目指して出発。数日前、村田からの戸田湾での釣りの誘いのメイルがあり、即OKの返事を出して待ちに待った今日であった。

村田家には1時過ぎに到着。外は木枯らしがかなり強く吹いていて結構寒い。村田の話によると、戸田で風が強いとボートを貸してくれないそうで、最悪温泉だけつかって帰るということもあるそうだ。だけど、今日は新月で潮は絶好調だろうとのこと。

村田の車に乗り換えて午前2時に出発。西湘バイパス付近で夜空を見上げると雲一つなく、満天の星空。これはすばらしい。かなり感動した。更に達磨山の峠で、展望台に寄る。静かな海に沼津の街明かり。静かにまたたく星空をバックに富士山のシルエット。ううーん!いいじゃない。これで隣が村田じゃなくて、酒井法子あたりだったら、釣りなんて言っている場合じゃないぞオイ!

更に更に峠を降りる途中の展望台で暗闇の中の戸田湾を眺める。横浜で吹いていた強風はこちらでは全く吹いていなく、釣り中止の不安は解消された。

午前5時、戸田湾に到着。駐車場から見える海越しの富士山は徐々に夜が明ける空と見事にマッチしてこれまたきれいだった。これで隣が村田じゃなくて、酒井法子あたりだったら、釣りなんて言っている場合じゃないぞオイ!(再)

到着してから杉本は、昨日の疲れか一気に襲ってきてついに寝てしまった。実は昨日、奥さんが久々に独りで外出した為、私が振休をとって悠ちゃん(0歳5ヶ月)の面倒を見てヘトヘトだったのだ(仕事以上に疲れる作業だった。赤ん坊の面倒は大変)。

ゴーゴー寝ていると、村田にたたき起こされた。時計を見ると5時半。わずか30分の仮眠じゃん!さっそく着替えて仕掛けの準備をする。風はないものの外はとても寒い。救命胴衣を村田から借りてつけてみるが、小さくて完全に留められなかった。これで船が転覆したらかなりヤバイ。死ぬ前に一杯やろうと思い、持参したブランデー(先日の部内旅行の残り)をあおり、さらに船に持ち込む。

午前6時、出航。砂浜から貸しボートが離れた瞬間から村田は一気にすごい勢いでオールを回し始める。無駄のない動きで一直線にポイントへ向かうその姿は飢えた黒ヒョウの様である。それにしてもなにが彼をそこまで駆り立てるのか?

約10分位で村田お勧めのポイント付近に近づくが、残念ながら係留中の漁船にはばまれて行けない。仕方なく少し離れた所にあった固定ブイにロープをくくり付けさっそく開始。ちなみに、えさはコマセ(カゴに入れて釣るやつ)。空を見るとだんだん太陽が出て来て、朝日を受けた周りの山は紅葉がきれいに燃えている。この分だと11月末にはピークに達してとても鮮やかだろう。とかなんとか考えているうちかなり時間が過ぎ去ってしまったが、全く釣れない。あれ?釣りって少しは釣れるものじゃないの?杉本は早くも絶望する。村田も少々焦っているようだ(後で聞いたらこの頃ボウズを覚悟していたようだ)。あきらめてポイントをずらす。

2、3回ずらした頃だろうか、村田に当たりが来た。釣れたのはアジだったか?(忘れた)。これで魚がいることは確認できた。だけど、この後またしても沈黙が続く。

村田は潮の流れと10年間の経験と勘を頼りにポイントを定めていく。10時頃だったろうか、あるブイとブイの間に船を移動して糸を垂れた途端、一気に両者とも当たりが来た。アジだ。杉本は当日最大の30センチ級の大アジを釣り上げる。これで杉本は満足。ボウズは無くなった。立て続けにサバが釣れる。アジが釣れた時の引きはまあまあだったが、サバが釣れた時の引きは強烈、竿が折れんばかり。とても気持ちがいいものだった。その後もアジ、サバとがんがん釣れだす。笑いが止まらん!。周りの人たちはあまり釣れていない様で、村田は「俺の経験と勘の勝利、独り勝ちだな!」と顔がほころぶ。尚、村田は途中で小ぶりながら鯛も釣っていた。この時点で両者あわせて10数匹のアジ、サバ、鯛の釣果。大漁すぎて船が沈みそうであった。

12時30分頃から潮が止まったのか、流されてポイントがずれてしまったのか、全く釣れなくなる。ポイントをかえてみたもののやっぱり駄目。杉本はブランデーをあおって、置き竿にする(満足したのでやる気なし)。村田の判断で、本日はあきらめることにして午後2時、砂浜に戻る。しかし合計8時間も釣ったというのに、あっという間の様な気がする。楽しかった、面白かった。おまけに強烈な日差しで顔はかなり焼けた。

帰り支度をして、ワールドカップ予選、日本対韓国をラジオで聞きながら車で村田家へ向かう(日本勝利!)。帰りは3連休もあって、道路は大渋滞。杉本は完全に眠ってしまった。村田は独りで運転。彼は本当にタフだ。午後7時30分頃、村田家到着。クーラーボックスからカチンコチンに凍ったサバを取り出してサバの刺し身を食う。サバを刺身にするとは!新鮮なサバならではの食べかたであり、当然ながら初めて食った。脂がのってトロリとしており、大変おいしかった。

この後、村田と魚を分け合って、自宅へ戻る。帰る途中、ハンドルを握りながらつい先ほどのサバがかかった時の引きを思い出すのであった。


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