出船前の準備に余念のない古川さんと村田さん

かねてからの予定通りの1月6日に96年の初釣りとなる東京湾カレイ釣り行
って参りました。その模様を報告します。私には約11年ぶりの釣りです。
釣行前日に急遽森さんの参加が決定。また石川が新年早々、足の親指の怪我
のため参加不可能になるという事態も発生しました。

さて、予定通り4時半頃自宅発。5日は振休取って昼まで寝ていたためなか
なか寝付けず結局睡眠は2時間程度。でも遊びなら平気だもんね。4時50
分森さん宅着。いつもなら森さんは車の音で現れてくれるのだが今日は出て
こない。ベルを鳴らす。・・・。しばしの沈黙の後「もう、そんな時間?」
と森さんが出てくる。今起きたようだ。森さんが支度をしている間、奥さん
とドラクエの話題で盛り上がる。朝の5時から何を話しているんだか・・。

5時10分頃森さん宅発。村田さん宅を5時30分に出発。途中コンビニで
弁当を買い首都高で一路平和島へ。のはずが間違えて湾岸線に乗ってしまい
何とか霞ヶ関ランプでUターンし平和島ランプへ。約10分のタイムロスの
後、平和島「まる八」に到着したのが6時20分頃。カレイ狙い乗合客の中
では4番目に着いたようだ。釣り座は先着順で、経験上トモ(船尾の席)が
良いはずなのでとりあえずトモから2番目に席を取る。重りは20号が指定
されている。受付で料金(7500円)を支払う。「氷は?」と聞くと「寒
いから大丈夫、いらないわよ」と受付のおばちゃん。そういえば氷を買った
記憶はカレイ釣りではなかったなあ。そうこうしているうちに、「今日はカ
レイは2隻出すから船を移っていいよ」と船頭の飯島さん。ラッキーなこと
に2隻目のトモを確保することができました。7時30頃船宿の送迎車で古
川さん登場。定刻通り7時50分に出船。船の片側には我々4人とあと一人
という休日にしては非常にぜいたくな釣り。昔から良心的な船宿なんだよね
ここは。

陸にいるうちはあまり寒くなかったが、海上を走り出すとさすがに寒い。で
もなかなかすがすがしい。東京湾岸の景色を眺めながら約40分で木更津沖
に到着。結構風がある。海上のうねりも思ったよりある。船酔いを心配しな
がらも11年ぶりのカレイとの再開を期待しつつ開始の合図を待つのであっ
た。

快調に飛ばす船は羽田〜川崎〜横浜の各沖を横目に木更津沖へ。正面には新
日鉄の工場が見える。船がスローダウンする。思っていたよりうねりが高い。
これは酔いそうだなあ、と不安がよぎる。アンカーを投入し船の位置を微調
整したところで投入開始の合図。まずは2本竿で釣る。「トモの人は3本で
釣らなきゃだめだよ。他の人は2本ね」という船頭さんの言葉はまずは無視
することにする。

しばらくして微かなアタリ。上がってきたのは大きなハゼだ。それからはし
ばらくは何も釣れない。みんなも釣れていない。しかし我々と同じ側の胴の
間(船の中央部)で釣っている船頭さんの竿には順調にカレイが釣れている。

1時間近くたってやっと15センチ程度のカレイが上がる。ボウズをまぬが
れほっとする。また微かなアタリ。ハゼだ・・・。またアタリ。ハゼ・・。
それからはポツポツとハゼ混じりでカレイが釣れる。

船頭さんは置き竿釣法で順調に釣っている。「入れてから5分くらいは餌を
動かしちゃだめだよ」と船頭さん。私も3本竿にし置き竿釣法にする。「後
ろの人はどお?10は行った?」と船頭さんがプレッシャーをかけてくる。
「いやあ、まだ7匹ですよ。ハゼは4匹釣れましたけど」「ハゼがそんなに
釣れるのは珍しいなあ。ハゼ乗合の人より釣っているかもなあ」などとやり
とりする。ここからしばらくは潮が止まったのか停滞する。古川さんはうと
うと。正に船を漕いでいる状態。

潮の流れが速く仕掛けがかなり流されるがその都度船頭さんが投入方向につ
いて細かい指示をしてくれるのでおまつりは最小限で済んだ。12時過ぎに
菓子パンをぱくついて食事。その後船頭さんが直々に指導してくれた。森さ
んは長めの軟調子竿のアンダースローを教わる。私はどうやら餌の付け方が
間違っていた。船頭さんが手本を見せてくれるたが、イソメは頭をちょんが
けにし、投げたときも着水の瞬間に仕掛けを手元に一瞬引き寄せることでハ
リスが絡むのを防ぐのだそうだ。この一連の動作を私の竿でやってくれて「
これで釣れるから」と竿を渡され、2〜3分後に聞き合わせをすると本当に
カレイがかかってきた。しばし感心する。

この指導守りこまめに餌を付け
替えるようにするとまたポツポ
ツと釣れるようになった。結局
3時過ぎに納竿。私は10〜2
3センチのカレイ17匹、20
センチ前後ハゼ5匹、13セン
チメゴチ1匹でまずまずの成果。
自己記録であった15匹を更新
することが出来ました。船酔い
のせいか体調を崩した森さんは
1匹、釣り2回目の古川さんが3匹。最後に追い上げた村田さんが4匹であ
った。帰港すると船宿のおばちゃんが豚汁を用意してくれていました。冷え
切って空腹の身体にはこの豚汁1杯はもう最高でした。

さて、魚はクーラーに海水を張って持ち帰りましたが、数匹のカレイとハゼ
はまだ生きていました。私は当日は料理する気力が残っていなかったためと
りあえずはらわたの処理のみを行い冷蔵庫へ。翌日の夕食でハゼは天ぷら、
カレイは小型は唐揚げ、中型は煮付けと刺身にしました。刺身はポン酢に大
根おろしで食べましたが「これがカレイか」というくらい旨い。煮付けをと
ろっとした皮の部分は最高です。ハゼ天は非常に淡泊な味で塩よりも天つゆ
で食べるとご飯が進みます。

今後は産卵が終わった大型カレイが餌を追うようになり、釣り場も東京湾奥
に移ってくるでしょう。天候が安定する2月の中旬から3月一杯ぐらいが東
京湾のカレイの最高のシーズンになるはずです。あの刺身を味わうためにあ
と1回は狙ってみようと思います。


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