開幕!相模湾ワカシ・イナダ



相模湾からのぞむ大磯ロングビーチ

8月10日(土)平塚・庄三郎丸から8月より解禁になったワカシ・イナダ
釣りに行ってきました。当日は若潮でしたが、2〜3日前から良い人は10
0匹を超える釣果を得ているようで非常に期待が出来る釣りでした。

 久々の参加の中西さん

今回はなんだかんだで、結局私と久々の登場の中西さんの2名で行ってきま
した。当日は6時出船の船に乗る予定でしたが、かなり人気のある釣りなの
で念を入れて私は4時半に船宿到着。しかしお盆の始まりだったためか駐車
場の車もまばらで、ワカシ乗合の中で私は3番目の到着。6時船は2隻出る
ようになっていたのでトモに座ることも出来たのですが、ワカシ・イナダ釣
りは初めてだったことと新造船に乗りたかったこともあって第17庄三郎丸
の右舷トモ2番目に陣取る。

  新造船の船尾はこんなに広い

5時過ぎに中西さんがやってくる。まずは受付を済ませる。貸しカッタクリ
道具は500円で船中で券と道具を引き替える仕組み。仕掛けはオーロラ付
きのスキン製のサビキと私はカッタクリ用のバケ(400円)を購入した。
ちなみに今回のサービスの仕掛けは2本針のウイリーの仕掛けでした。

6時少し前に1隻目のイナダ船が出船。次に我々の船が桟橋に付けられたの
で乗り込む。確かにまだピカピカで大型の船だ。片弦に6名のゆったりとし
た釣り座。各釣り座には海水循環パイプが装備されていてバケツで直接海水
をくむ手間が省ける。

獲物はとりあえず足元のバケツへ

定刻通り出船し船は西へ向かう。国府津沖あたりで船はスローダウンする。
しばらく潮回りし船頭さんからの開始の合図がある。まずはサビキで始める
ことにする。
「上から10〜20mの間を探って」ということなのでその通りにする。
3〜4投するとコマセが効いてまわりでサバが釣れ始めた。私にも大きなア
タリ。リールをぎりぎり巻いて上げると大きなサバが2匹付いている。カッ
タクリの人もサバばかりのようだ。そんな中で中乗りさん(船頭の補佐役)
の指導を受けた中西さんが20センチ位のワカシを上げる。船中第一号だ。
しかし私の竿にはサバ、サバ、サバ。40センチを超えていそうな大サバの
みキープすることにする。みんながサバばかり上げるなか、中西さんが3点
掛けでワカシを上げる。少しばかり気があせる。

これが貸し道具のカッタクリ

カッタクリをやっている人を見るとそんなに難しそうではないので、みよう
みまねでカッタクリをやってみることにする。トモの人が「ウイリーにした
らワカシがきたよ」というので、まずウイリーのカッタクリでやってみる。
しかしこの貸しカッタクリ道具、道糸に長さの目印が一切ない。しかたなく
ヒロで長さの目安を付けることにする。12ヒロの深さから手繰り始める。
しかし釣れてくるのはサバ、サバ、サバ・・・おっと水面近くでマルソウダ
が釣れた。その後もやはりサバ、サバ、サバ・・・。

 水面近くで釣れるマルソウダ

元気いっぱいのサバ相手にカッタクリで腕を振り続けて乾いた喉にはビール
が一番。9時までに既に2缶を空ける。
ほろ酔い加減で気持ちよいのだが、相変わらずサバ、サバ、サバ・・・。

ここで仕掛けをハモ皮のバケに変えてみる。するとぽつぽつワカシが釣れ出
すではないか。20センチそこそこの小さいワカシもバケに掛かるが、これ
は放流する。魚を取り込んでいる最中に仕掛けを海中にちょっとつけておく
とマルソウダが掛かったりする。トモの人はサバの切り身餌でシイラを上げ
ていた。

10時半頃食事を済ませる。適度に風があって非常に過ごしやすい。

11時を過ぎてワカシ4〜5匹と大サバ5〜6匹と40センチ弱のマルソウ
ダがクーラーの中に収まっている。お土産には十分だがちょっとさみしい。

ここで船は東へ走り出す。その間約30分、座席に横になって少し寝る。ビ
ールも効いて非常に心地よい。

 東へ向かう船より

江ノ島も見える辻堂の沖あたりに船団が形成されている。しかしここでもサ
バ、サバ、サバ・・・。忘れたころにワカシが釣れる程度。12時過ぎにや
や茅ヶ崎寄りに移動。ここがあたって、サバはほとんど釣れず、カッタクリ
にガンガンにワカシが掛かりだした。ウイリーでやっていたトモの人も私の
好釣ぶりをみてバケに変えたとたんに釣れ出した。大きな引き込み、腕が引
きずりこまれそうになるほどの引きで上がってきたのは大サバと38センチ
のイナダの一荷。これだけ大きなのがかかると手釣りとはいえ、かなりやり
とりが楽しめる。

ところがしばらくするとぱったりと私のバケに掛からなくなる。まわりの人
は釣れていることから魚がいないわけではなさそうだ。

釣れている胴の間の人の動きを見るとかなり手繰りのペースが速い。もう4
時間近くカッタクリを続けてつりそうなほど酷使した右手をムチ打ってペー
スを速めて手繰ると再び釣れ始める。タナは10mもないほど浅い。いつの
間にか。あれだけいたサバの邪魔はなくなっている。また強い引き込み。今
度は37センチのイナダだ。ここから1時過ぎの沖上がりまで漁師の如くひ
たすら手繰る。右腕はそろそろ限界だ。一荷でもたびたび釣れる。

 今回の成果

結局1時10分に沖上がり。釣果は、私がワカシ・イナダ20〜38センチ
22匹(うち6匹は放流)、サバ20〜43センチ無数(持ち帰ったのは6
匹)、マルソウダ38センチ1匹で新品の24Lのクーラー7分目。中西さ
んがサバ多数にワカシ・イナダ約10匹、マルソウダが2匹で控えめな12
Lのクーラーは満タンでした。

終盤はサビキはちょっと不利なようでした。やはりカッタクリが有利なよう
です。

さて料理の方ですがワカシサイズは塩焼き、イナダは刺身にしてみました。
イナダの刺身は脂も乗りもよく新鮮なため歯ごたえもあり家族には好評でし
た。大サバは3枚におろして締めサバにしましたが、6月に釣ったサバより
もゴマサバ、真サバとも脂が乗っており、これまたご飯のおかずに最高でし
た。

ワカシ・イナダは一潮(約2週間)毎に大きくなると言われ、今ワカシサイ
ズのやつも9月には30センチを超える位に成長し50センチ級も混じるよ
うになります。

カッタクリ釣り、魚の引きがダイレクトに感じられて非常に面白いです。皆
さんも一度はやってみることをお薦めします。
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