禁断の闇夜のボート、帰り際は集中豪雨



朝の戸田。あんな天候の急変をこの時に誰が考えたであろうか

7月20日の海の日、まだ夜も明けぬうちに戸田の海にボートを浮かべてみま
した。
台風から変わった熱帯低気圧が接近中であったが、これによる雨が振り出す前
に引き上げようというプランである。

19日の22時頃村田さんが家を出て南林間の上甲宅に向かうが途中保土ヶ谷
バイパスの渋滞のため結局南林間出発は23時半になった。例のごとく途中で
餌と弁当類を購入し戸田到着は3時。あたりはまだ暗い。

駐車場で仕掛けの準備を行いボートを出せたのは3時半過ぎ。村田さんは活き
餌によるヒラメ狙いとその活き餌を釣る竿を出す。私はアオリイカ狙いの餌木
とマルイカ狙いのイカヅノ仕掛けで始める。例の村田さんがヒラメを上げたポ
イントである。

わくわくしながら釣るもアタリ無し。30分も釣ると東の空が明るくなってき
た。
辺りがかなり明るくなり、砂浜には早朝の散歩を楽しむ人が現れ始めるたころ
やっと村田さんがキスを釣る。早速ヒラメ仕掛けに付けて置き竿にする。

私もアオリイカを諦めキス仕掛けで釣り始める。マルイカはどうやらだめみた
いだがキスはポツポツと釣れる。5時をまわりすっかり明るくなったころ、私
のキス狙いの竿にゴミがかかったような重さの引きがある。時折グンッと下に
引き込むのでゴミや海草ではなさそう。以前に伊勢エビを釣ったときもこんな
感じだった。まもなく水面に上がってきたのは小さいながらもマダコ。ハリス
が0.8号であったので抜き上げるのは辛い。

 こんなタコもいる戸田の海

「村田さん、タモ、タモ」
「おおっ、ちょっと待ってくれな。」
タモが荷物に埋もれてなかなか出てこない。
やっとタモが海に入りタコを捕らえる、と同時に針もはずれた。正に間一髪。
エビ、イカ、タコと魚でないものを釣らせたら私の右に出るものはいないようだ。

その直後、村田さんのヒラメ狙いの竿がズズッと引きずられる。
「来たっ」と竿をかまえる村田さん。しばらく待って合わせを入れる、が空振
りに終わる。上げてみると餌のキスは元気よかったがよく見ると側面に噛み痕
がある。これは一体なんだったのだろうか?

今回は釣った魚は餌用に活かしておくために「ビク」を用意した。タコもビク
に入れて活かしておく。

8時過ぎにイソメ餌がちょうど1パック終わったこともあり、先週アジの釣れ
た三郎丸のところに移動しアジを狙う。

2〜3回コマセを振るとまず村田さんがマアジを上げる。私にもアタリ。食い
上げだ。やはり20センチくらいのサバで、仕掛けをめちゃくちゃにしてくれ
た。このあとはこのサバの攻撃に悩まされる。なんせ水面下50センチのとこ
ろから真底までどこを釣ってもサバなのだ。アジは時折混じる程度。

ボートのまわりをカンパチの幼魚1匹がうろうろしてコマセのおこぼれにあさ
っている。サビキ針を近づけるとさっと逃げていくのだから憎たらしい。この
カンパチ、しばらくうろうろしていました。

あまりにもサバばかりなので岸よりの浅場に移動。村田さんによればこの辺は
中大型のアジが産卵のために集まっている場所らしい。水深は12〜13m程
度。魚探に確かに反応がある。
コマセを振るとアジ特有のアタリ。上がって来たのはいわゆる「ジンタ」とい
われる唐揚げサイズの小アジ。この唐揚げも捨てがたいのでこのまま釣り続け
る。しばらくはぽつぽつ小アジが釣れる。おそらく針とハリスをもっと小さく
して釣ったら50匹位は釣れたであろう。

ここで村田さんが30cmはあろうかという大きなマルアジを上げる。でっぷ
り太っているところをみると産卵前なのだろう。

三郎丸より。この後天候が急変する

小アジ釣りも飽きたところで再び三郎丸に移動。しかし寄ってくるのはやはり
サバ。しかしここでも村田さんが30cmはゆうに超える太ったゴマサバを上
げる。

ここで食事も済ませ釣果はほぼ満足行くものになった10時半頃、予定ではそ
ろそろ引き上げることになっていた。
「村田さん、どうします?もう少しやりますか?」
「そうだなあ」
などと言っていると向こうから雷鳴が聞こえてくる。雨もぽつぽつ落ちてきた
。もう一度さっき小アジをが釣れた場所へ移動すべくボートを漕ぎだしたとこ
ろで雨が本格的に降ってきた。
「一度戻りますか、村田さん、すぐやむんじゃないすか」
「そうするか」
と、浜に向かって漕ぎ出すとバケツをひっくりかえしたような勢いで雨が降り
だした。視界もかなり悪くなり南西の風も出てきた。いまにも氷が降ってきそ
うな雨の勢いと雷と南西風に身の危険を感じながらもこんな事態になぜかウキ
ウキしてくる私。なんとか2人全力で漕いで約10分で浜に戻れた。腕立て伏
せを100回やったあとのような疲労感がある。他のボートも続々と戻ってき
た。

すさまじい雨の勢い

しばらくは駐車場脇のトイレのところで雨をしのいだが止む気配がないため、
そのまま上がることにした。

釣果は2人で小アジ12〜13匹、中アジ4〜5匹、29センチマルアジ1匹
30センチ超ゴマサバ1匹、小型のマダコ1匹、キス10匹程度、中小サバ多
数といった感じでした。アジは今まで最大級の大きさだそうです

 村田さんの釣ったアジとサバ

雨に濡れた海水浴客で壱の湯は満員状態でした。

12時過ぎに戸田出発、途中で食事をして16時には帰れました。やはり帰り
の睡魔との戦いは辛い・・。
タコは軽くゆでて刺身とたこ酢で頂きました。いや〜うまかったです。

ちなみに夏季は戸田の御浜の駐車場は1日千円の料金を徴収されます。今回は
車に張り紙がしてあったけどぶっちぎって帰ってきてしまいましたが。。。


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