9月5日に平和島にある船宿「まる八」からメゴチ五目釣りの乗合船で釣りへ行って きました。主な対象魚はメゴチ、シロギス、イイダコです。 ちなみにメゴチとはてんぷら屋に行くとメニューにある魚で一般の魚屋にはあまり 置いていないのでなじみがないかもしれません。平べったく結構グロテスクな魚でお まけに体表にはぬめりがあり針をはずすのがやっかいな魚です。なんせ専用の「メゴ チばさみ」というのがあるくらいですから。しかし食べてみると非常に味が良く、て んぷらだねとしてはキスより上です。このことは「美味しんぼ」27巻中の「メゴチの 局長」でも取り上げられています。
これは「まごち」ですが・・・。メゴチはこれよりずっと小さいです
さて、当日は快晴で7時頃船宿到着。まずは受付を済ませ、車の中で朝食。7時半に は今が盛りのアジ釣り船が先に出船。遅れて8時頃メゴチ乗合船は出船。途中工事中 の東京湾横断橋を横目に約40分で千葉は木更津のやや北の海苔養殖棚のある沖合、通 称盤洲(ばんず)に到着。ほとんど風もなく水面も鏡のよう。船用キス竿に小型スピ ニングリール、市販のキス用仕掛けに船宿用意の青イソメを付け第一投。いきなり当 たり。20センチ弱のメゴチが上がる。その後3〜4匹立て続けに釣れるがその後あまり 当たらなくなる。隣では船頭さんがたこテンヤ(たこ釣り用の仕掛け)でイイダコを 釣り上げていく。ちらちら見ていると「道具貸してあげるからやってみる?メゴチは 置き竿で大丈夫だから」と船頭さん。竿はもう一本用意していたのでたこテンヤに発 泡スチロールの破片を輪ゴムで巻き付けた仕掛けを借りて釣る。これはイイダコが白 い物の抱きついてくる習性を利用した釣りで引きはないものの針に掛けるのは結構難 しく、結局私はテンヤで6匹釣ったもののその倍以上の数のイイダコをばらしました。 一番多かったのが水面まで上がりながら空中に上がった瞬間にはずれてしまうことで した。そうそう、一度だけ私の足に向かって墨を吐かれ(幸い横にはずれた)もう少 しでGパンをだめにしてしまうところでした。 さて、肝心のメゴチですが数回場所を変え、10時頃に行った所が当たり入れ食い状 態に。隣の常連さんは午前中で既に100匹を超えたそうな。お昼頃になるとさすがに 暑さがこたえて来る。もう十分な数のメゴチは釣っていたしイイダコも5〜6匹釣って いたのでちょっと飽き気味になる。「上がるのは2時頃ね」と船頭さん。昼飯にしよ うと思いクーラーに入れて置いたコンビニのおにぎりを出す。なんとビニールが破れ 魚を冷やしている海水が進入している。かろうじてサンドイッチ1つだけが助かり寂 しい食事となる。皆さんも気を付けましょう。 午後に入り相変わらずメゴチは入れ食い。私はイイダコを持ち竿、メゴチを置き竿 にする。20センチ以下のメゴチは即放流するようにした。餌を付け替えて投入したメ ゴチの竿に明らかにメゴチと違う当たりと強い引き。上げてみると20センチオーバー のシロギス。これを境にシロギスを釣るべくメゴチ竿に専念する。が釣れてくるのは メゴチばかり。たまにイイダコが掛かってくる。そのまま時間を迎え14時半頃帰路に つく。 結局釣果は、メゴチ15〜25センチ約100匹(うち30匹程度は放流)にシロギス20セ ンチ強1匹、イイダコ8匹、小型カレイ1匹でした。トップはメゴチを250匹位釣ってい たようでした。 帰ってからメゴチ約70匹をさばいたのですが途中母親にも手伝ってもらっても約1 時間半かかりました。でも塩で食べたメゴチのてんぷらはビールのお供に最高。キス は塩焼きにしたところ香りが良くこれも最高でした。イイダコは塩ゆでにしてわさび 醤油の刺身と酢だこにしましたがこれもその辺で売っているたことはまるで別物のう まみの濃さでした。これが海釣りの醍醐味ですね。 ちなみに料金は餌付きで7500円、氷は100円で別売りでした。