この不思議な家の絵は、ボルネオ島に住むガジュ・ダヤク族の宇宙観を表す「聖なる家」です。
 家の下にある青い曲線は下界の神である水蛇で、水蛇に守られた土地に立つ家は生命の樹、屋根に実る木の実をついばむのは天界の神である犀鳥です。家の中に描かれている装飾や銃や銅鑼、虫のようなものなど、それぞれが部族の神話や宗教に基づいて描かれています。
 犀鳥は木の実をめぐって争い、生命の樹は破壊されてしまうが、破壊は新たな宇宙の創造をもたらし、世界が生まれ変わると、ガジュ・ダヤクの人々は考えています。


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