『服部半蔵』(全十巻)

戸部新十郎/著
光文社時代小説文庫

『服部半蔵』は主人公半蔵正成がでてきます。そして話はつながってませんが『徳川秀忠』(上・中・下)著者:戸部新十郎、徳間文庫)は正成の三男花垣半六(秀成)がほとんど主人公のような感じで、長兄の正就、次兄正重などが出てくるので続けて読むとよいです。(半蔵)


『日本戦国史国語辞典』

村石利夫/編著
村田書店

古文書や軍記物に頻出する用語や特別な言い回しを用例をまじえながら解説した本。小説を書いたりしている人が、ちょっと気のきいた言葉なんかないかな〜と探してもよし、現代用語に則した通常の辞書には載っていない言葉の意味を調べたりするのに至便。姉妹編に『日本戦国史漢和辞典』もあります。学校の勉強には・・・使えないと思います。(三楽堂)


『北条早雲』(全五巻)

早乙女貢/著
文春文庫

近年の研究では,北条早雲は室町幕府の申次衆であったという説が有力だが、この本では伊勢素浪人説に基いて物語が進行してゆく。その為,早雲の若いころについては、史実とはかなり異なるのかもしれないが、早雲他、風魔小太郎や七人の侍が非常に魅力的に描かれていて、おもしろい。かるい気分で歴史小説が読みたい人、もしくは小田原北条氏に興味がある人には、おすすめの一書です。(早雲庵宗瑞)


『懲録(ちょうひろく)』

柳成竜/著
平凡社東洋文庫

文禄・慶長の役を朝鮮の視点からとらえる名著。(早稲田太郎)


『豊臣秀長』

堺屋太一/著

これはなんと言っても堺屋太一氏の『豊臣秀長』でしょう。この本を読むまではほとんどといっていいほど秀長のことは知らなかったが、この本にはいかに秀長が秀吉の覇業のためにその日陰となって働いたかがしっかりと書かれている。私は元々No.2的な武将が好きだったのだが、この本を読んで秀長に惚れこんでしまった。歴史を考えるとき、もしも秀長が家康ほど長生きだったらなぁとつくづく思う今日この頃です。(島右近)


『城のなかの人』

星新一著

故星さんの数少ない歴史小説。秀頼の幼年から落城まで。ショートショートの創始者 らしく、かなり短い。同時収録に「春風のあげく」「正雪と弟子」「すずしい夏」「はんぱも維新」など、江戸時代もの。(石之介)


『覇王の家』

司馬遼太郎著
新潮文庫

司馬さん唯一の完全家康本だと思います。なんと言っても忠勝の章までもうけてあるんです。司馬さんは、あんまり家康の事好きじゃないというようなこと言ってますが、 「本当ですか?」って疑っちゃいそ―なほど、面白いです。(トモ子)


『知謀の虎』

豊田有恒著
ノンポシェット

従来の歴史小説とは、加藤清正の描かれかたが違います。加藤清正は、国内の戦争ではあまり活躍していないので、朝鮮の史料も使って描いたこの 本をすすめます。(ウルトラマンガイア)



文中、敬称略させていただきました。ご了承願います。