千代田区の史跡


 康正2年(1456)太田道灌が江戸城を築城し、1486年に以後没するまで江戸城主として活躍した。
 区内は江戸城の外堀の内側に当たり、麹町と神田の道路沿いを除く地域は、大名屋敷と旗本屋敷であった。これらは明治に入り接収され、中央官庁、兵営、政府高官の邸宅となり、今日の官庁街の基礎となっている。


 

江戸城跡
伏見櫓
 天正18年(1590)徳川家康が入城し、寛永13年(1636)に外郭の城門が完成するまで大拡張が天下普請として行われ、日本最大の城郭となった。関東大震災、戦災によりほとんどの櫓、城門は失われていますが、石垣、櫓、内堀等ににかつての巨城をしのぶことが出来ます。
日比谷公園
日比谷公園
 江戸時代は北から長州萩藩毛利家、肥前佐賀藩鍋島家など8家が所在していた。明治維新により屋敷を取り払い広大な練兵場であったが、明治36年(1903)に日本最初の洋式庭園として完成した。園内には都内で最も古いイチョウ並木や増上寺御成門前の桜川架けてあった石橋など多くの史跡がある。
北の丸公園
旧近衛師団司令部
 幕末の江戸城北の丸には田安家(西側)、清水家(東側)の屋敷があった。明治維新になって日本陸軍創設に伴い、田安家の跡に近衛歩兵第一聯隊、清水家の跡に同第二聯隊の兵営が建てられ、終戦までこの地に駐屯して皇居の守護を任じていた。日本武道館、科学技術館、旧近衛師団司令部が有り、池、大芝生、樹木が美しい。
国会議事堂
国会議事堂
 大正9年から17年の歳月をかけ完成。右が参議院、左が衆議院である。
山王日枝神社  文明10年(1478)江戸城築城にあたり太田道灌公が城内に奉斎した神社、江戸時代は日吉山王神社と称して歴代の将軍に尊崇あつく江戸第一の大社であった。また、山王祭りは神田祭りと共に天下祭りと言われ、御輿山車の列は城内で将軍の親拝を得ていた。
神田神社
神田神社
 天平2年(730)創建、徳川家康の江戸城拡張、続いて神田川開削工事のために元和2年(1616)江戸城の鬼門の守護として現在地に遷座され、歴代将軍の崇敬厚く神田祭りは天下祭りと呼ばれた。
ニコライ堂
ニコライ堂
 明治24年(1891)建立の日本ハリストス正教の聖堂

区分地図