庭園解説

変遷
平安時代−−−−−−−寝殿作りの庭・浄土庭園
室町時代−−−−−−−書院作り、禅寺の枯山水
江戸時代−−−−−−−地泉回遊式の大名庭園

石組み
 石を組み合わせ、種々の風景や観念を表現するのが、日本庭園の特徴です。
中国の神仙思想に基づく不老不死の世界(蓬莱思想)を表現する蓬莱石組・鶴亀石組
仏教思想に基づく須弥山石組・三尊石組・十六羅漢石組
橋石組
 石橋が庭園で用いられたのは天竜寺の滝の前のものが最も古い。 石橋は主として阿波や紀州の青石が好まれる。強いそり橋は江戸時代初期後半のものが多い。
飛石
 もともと、茶の湯に起源があり、茶亭にゆく道中の路地を歩くために創作された。 沢渡石は池庭や流れに橋を架けないで、飛石を水の中に打って渡るようにしたものです。
敷石
 敷石も起源は茶庭の中に用いられました。これは庭園内の歩行に便利であり、 かつ景観が美しいので多く用いられました。敷石には色々な種類があり、自然石で大きい玉石を敷く大霰敷、小さい玉石を敷く小霰敷等があります。
石灯籠
 石灯籠は茶人達が寺社に奉納された古い名品をもらい受けて茶庭に用いることから始められました。
手水鉢・蹲踞
 手を洗う道具であるが、特に庭園内に配置して鑑賞をする。自然石の上に水穴をあけたもので、 石にいくらか加工を施して特殊な形をしたものと、古い石造美術品を用いたものがある。
三尊石組
 庭園の石組の中に、必ずと言っていいほど、三個の石を三角形に立てて組み合わせたものがある。 そりら三個の石を三尊石と言い、仏画等の三尊仏から来ています。
滝石組み
 庭園の滝には、実際に水を落とす生得としての山水と、水を落とさない枯れ滝があります。 そして、枯滝は水の落ちる姿を象徴的に表しているものと、実際に水を落とせば落ちるものがあります。

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