皇居東御苑の石垣を見ると多くの場所で火事の跡を見付けることが出来ます。江戸城御殿玄関前の門である御書院渡櫓大門の石垣も火事で焼けています。ここは御殿への最後の枡形で十間多聞跡の石垣は精緻に加工されていることが分かります。角に御書院二重櫓の石垣も見えます。 　 明治天皇が江戸城にはいるときに、現在の東御苑に有った本丸は文久3年(1864)の火事により焼失していました。天皇が入ったのは元治元年(1864)に再建された西の丸御殿でした。 　江戸は火事が多いところでしたが、江戸城御殿もたびたび火災により焼失しています。