上岡覺の挌闘技バックナンバー

 

はじめに

 

 幼い頃から、挌闘技が好きで、中學生時代は、プロレスに凝つたが、プロレスになぜ熱狂できたのかを説明するのは難しい。

 バーリトゥードの時代となり、グレイシー柔術に興味は移るが、私は、相撲の可能性を探りたい。

 

1 八百長

大相撲一月場所は、武双山が連日見事な當りを見せ優勝を飾つた。頭での當り合いが、相撲の醍醐味である。相撲は、バッティングが許されてゐる数少い挌闘技のうちのひとつである。

元小結・板井が、八百長を暴露した。外國人特派員協會での講演が話題になつた譯である。これまでも八百長に關しては、週刊誌等で取り上げられてきた。今囘のガイアツでどのやうな展開になるか興味深い。日本相撲協会やNHKの關係者は、八百長は絶對にないといふスタンスをあくまで崩さないつもりのやうだが、人間の行ふこと、八百長はあり得るという前提で對處しなければ始るまい。19965月「八百長」(元大鳴戸親方・鹿砦社)の出版で八百長が話題になつた時は、元大鳴戸親方の病死で騒ぎは終つてゐる。板井は、この元大鳴戸親方の弟子である。告發する側の裏事情もあるかもしれないが、相撲協会は真摯に受け止めたる處置を行ふべきであらう。今囘の話題は、星の貸し借りといつたレベルだが、暴力團との關り、相撲賭博との關聯にまで、話が及べば、かつてのプロ野球黒い霧、西鐵ランオンズの池永投手のやうに、永久追放力士がでるかもしれない。

元大鳴戸親方といふのは、現役時代元関脇高鐵山である。余談だが、私は高鐵山の現役時代のサインを持つてゐる。

 

2 桜庭和志とヒクソン・グレイシー

200051日に東京ドームにて行はれたPRIDE2000グランプリにおいて、桜庭和志が、ホイス・グレイシーを破つた。ギブアップしない、タオルの投入はしない、と思はれていたグレイシー柔術だが、ホイス・グレイシーは、7R開始前、タオルを投入、完璧な桜庭の勝利だつた。6Rの戰ひ、151Rなので90分の眞劍勝負。スタミナも驚異的だつた。

526日に東京ドームで行はれたコロシアム2000のヒクソン・船木戰は、やはり、ヒクソンの勝利。チョーク・スリーパー(裸締め)で、船木は失神。ヒクソン・グレイシーの怖さを十分見せ付けてくれた。

次ぎは桜庭ヒクソンとの試合を組まなければ、ファンは納得しまい。

大相撲五月場所は魁皇の優勝で幕を閉じたが、桜庭・ホイス戰、ヒクソン・船木戰と比較すると、迫力不足。八百長が頭にあるせいかも知れない。

200066

 

3 しのはら信一とドイエ

シドニー・オリンピックの男子柔道100キロ超級は、物議を呼んだ。「背中がつけば、一本」とさえ思える、國際ルール(?)に從へば、しのはらの一本勝ちだらう。

試合後のしのはらの態度はりつぱだつたが、試合中の態度は責められてしかるべきだ。兩者の體が割れて落ちたので、流れのままにはいけなかつたであらうが、すぐ押え込むべきだつた。柔道はストリートファイト用挌闘技であり、投げ技はプロセスであり、寝技で絞め落して完了する。

ドイエの投げられた時の表情は明らかに敗者のそれだつたが、金メダルを受けた時には、敗者の表情は微塵もなかつた。

ところで、もしドイエが自ら負けを認め、審判にそれをアピールした場合、どうなつてゐたのだらう。スポーツ倫理學(?)の研究課題でもあり、ルールに明記すべき問題ではないだらうか。

しのはらの「しの」は、パソコンで使へない。「しの原」といふ混ぜ書きは、好みでないので「しのはら」と表記した次第。

2000.12.24

 

4 初試合

2002211日(月)、東京武道館において行はれた東京武道館杯(柔道一般無段者の部)は、殘念乍ら、一囘戰、佐久間修一選手に一本負け。優勝は、佐久間修一選手だつた。

 

5 初勝利

20021027日(日)、東京武道館において行はれた足立區民體育大會、柔道一般段外の部2囘戰、井川直也選手(足立西高)を押へ込み一本勝ち。初勝利。準々決勝、雨田正文選手(足立西高)に有効をひとつ取られ優勢負け、メダルに一歩届かず。

初試合の時は、すぐ負けたが、今囘は、2試合とも時間一杯鬪ふ。きつい。挌鬪家を尊敬。

 

6 初入賞

2003211日(火)、東京武道館において行はれた、東京武道館杯(柔道一般無段者の部)、2囘戰、    選手(日柔整)に技ありふたつで一本勝ち。準決勝、    選手(日柔整)の襟締めにタップ。第三位の賞状をゲット。

 

7 東京都大會足立區予選會

平成15413日(日)、都知事選擧の投票日、東京武道館において行はれた、東京都大會足立區予選會(柔道一般段外の部)は、出場者4名。

東京武道館の公開練成指導が春休みのため、約1ヶ月のブランクで臨んだ試合。準決勝、木村歩選手(93kg・芦川道場)に優勢負け。

同じく準決勝、杉本泰久選手(80kg・交流)が、清水哲也選手(80kg・一般)に落とされ、痙攣。恐ろしい。

優勝は、清水哲也選手でした。

 

8 初メダル

平成151026()に行はれた、第56囘足立區民體育大會柔道一般段外の部。優勝はならかつたものの、第三位入賞。賞状と銅メダルをいただいた。
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囘戰、送り襟締めで一本勝ち。準々決勝は、投げで一本勝ち。準決勝、気持ちよく投げられ一本負け。

 

 

 

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