夢の競演

(鉄塔がいっぱい)
茨城県猿島郡三和町。
のどかなところです。
ある日、新古河変電所をぶらりと一周した後、あてもなく車を走らせていたときに発見しました。
まだ遠くから鉄塔の姿がちらりと見えただけの時には「なんじゃ、ありゃ」「鉄塔の団地か?」と思うほどのインパクト。どんどん近づいていくと、腕金のない紅白鉄塔がにょきにょきと生えているような印象を受けます。そして、鉄塔と鉄塔の間に張り巡らされているモノに気が付きました。
無数の電線に。
そうなのです。
この鉄塔群は、送電鉄塔ではありません。
茨城県猿島郡にて

(鉄塔と電線・役割の違う同士の「夢の競演」)
タネ明かしをしてしまうと、ここは、
『KDD小俣送信所』
なのです。鉄塔間に巡らしている電線は、アンテナだったのでした。
しかし、圧巻ですよ、ここは。
送電鉄塔と違うところは、架空地線が見あたらないことでしょうか。この大きさだと波長の長い周波数を扱っていると思います。したがって、下手に架空地線を張ると、それが本来の送信電波に干渉してうまくいかないのでしょう。(ここらへんはちょっと説明しづらいですね(汗))
おっとっと。このページの趣旨を忘れるところだった。
もちろん、送電鉄塔も写ってますよ。ちょっと時間が無くて、鉄塔名までは確認できていませんが。
送電鉄塔と送信鉄塔。
送電線とアンテナ線。
それぞれが全く別の役割同士なんだけど、競演してます。
まさに、夢の競演です。
余談です。
この送信所内には通り抜けることができる道がありますので、この迫力を間近に感じることができます。ただし、高さ制限がありますので、観光バス、トレーラーなどでのご来場はご遠慮下さい(笑)
(普通の車なら大丈夫です)
20000409