綱引き

(中古車に囲まれて 吉橋線−24)
ここは国道16号線、千葉北警察署近くにある中古車販売店の敷地内に立っている、ごく普通の鉄塔。あまりに普通すぎて、取り上げるまでもないのですが。
観察の鉄則といえば、上下左右全方向から見るべし。
さすがに、上から見下ろすことは出来ません(笑)
でも、次の写真をご覧ください。
千葉県千葉市花見川区にて

(真横から)
これは、腕金の部分を真横から(腕金を広げた状態を見ることが出来る方向を正面としますと)見た様子です。
鉄塔本体に腕金が埋もれてしまっています。
碍子が懸垂型(腕金から垂れている形状)なので、この方向からだといまいち面白味に欠けるのは否めません。
でも、よ〜〜くご覧ください。
こんなところにも、鉄塔、そして、送電線の不思議な世界があるのです。

(ひっぱれぇ〜)
これで判りました?
送電線の綱引き。
碍子が取り付け部分から斜めになってますね。
大なり小なり、こういう懸垂型の碍子で送電線をつかんでいれば、鉄塔と鉄塔の間の距離や、高さの違い、風向きと強さ(笑)、によっても確認することが出来るのでしょう。
また、送電線は金属ですから、気温によっても伸び縮みするわけです。
様々な条件が重なると、碍子を引っ張る強さがアンバランスになり、こういう光景が現れるということ。
さて、右側が優勢です。
ということは、今年は「豊作」? それとも「商売繁盛」?