綱渡り

(作業中の我孫子線−21)
車で移動中、遭遇した場面。
おぉぉぉ〜〜。(わかるでしょ、この驚き)
その鉄塔には、何人もの作業員がとりついていました。あわてて、近くの駐車スペースに車を止め、急いで現場に向かいました。そこでは、私たちのような一般人にはわからないような作業をしていたのです。
それは何か? ・・・地上で作業を見守っていた監督さんに話を伺いました。
千葉県柏市にて

(作業員と大きな碍子)
監督さんの話によると・・・。
この作業は、送電線の交換をしているんです。もちろん、交換中の送電線には電気はきてませんけど、反対側は流れてますよ
(おいおい)
この鉄塔の手前までは昨日交換してあって、今日はこの鉄塔から向こう側の交換。
(向こうに見える別の鉄塔にも、何人もの作業員がいるのが見えます)
この送電線には光ファイバを仕込んであるんですよ。
(じゃあ、インターネットも?)
そうそう。最近の送電線はこういうのが増えてますよ。ほんとは、新しい鉄塔を建てて送電電力を増強できればいいんだけど、まあ、今は不況だからねぇ。
(むこう(新京葉線)は新しいのを建ててますね)
あっちは500kV。ああいうのは、最近あんまりないんだよね。だから、送電線を増強するのが増えているんだ。こういう街中では、防護ネットを張って落下物が屋根なんかにぶつかるのを防いでいるんだ。やっぱり、傷をつけたら弁償しなければならないから。
あははは。
(記憶を再現して書いていますが、うそは書いていません(笑))

(孤独な綱渡り)
話を聞き終わってそろそろ退散しようかと思っていたら、送電線につかまって「ずりずり」と移動している作業員がいることに気がつきました。実際にどういう作業のために「綱渡り」しているのかは聞けずじまいでしたけど、私には無理な作業ですね(笑)。写真では作業員の腰のあたりから、うっすらと紐状のものが伸びているのがわかります。用途はともかく、この紐状のものを渡すために綱渡りのようなことをしなければならないなんて、鉄塔・送電線にかかわる人達は大変だ。