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種村季弘映画関連文献リスト

収録単行本の略号は以下のとおり。
怪=怪物のユートピア
夢=夢の覗き箱
死=死にそこないの美学
影=影法師の誘惑
人=人生居候日記
楽=楽しき没落
タイトル 初出 関連映画 収録単行本
「存在と無」から「存在と十円」へ 未詳 「任侠柔一代」中島貞夫
1965 01 のっぽで助平な珍談家だとこんにちの種族にあざけられるこのおれは(マヤコフスキー) 石堂淑朗 「映画芸術」1965年01月号  
  04 ジョン・フランケンハイマー論 あるいは物質の喜劇からの逃亡 「映画評論」1965年04月号 「大列車作戦」「影なき狙撃者」ジョン・フランケンハイマー 怪楽
  06 不条理演劇と現代映画 F・デュレンマット『老貴婦人故郷へ帰る』の映画化をめぐって 「映画評論」1965年06月号 「訪れ」ベルンハルト・ヴィッキー
  07 管理社会のなかの永久革命者 「映画芸術」1965年07月号 「水の中のナイフ」ロマン・ポランスキー 怪楽
  07 催眠術師とあやつり人形 『怪人マブゼの挑戦』と怪奇映画の系譜 「映画評論」1965年07月号 「怪人マブゼの挑戦」ハラルト・ラインル
  08 亡命者と成熟した社会 「映画芸術」1965年08月号 「反撥」ロマン・ポランスキー
「丘」シドニー・ルメット
  09 映像死滅理論の魔笛奏者 「映画芸術」1965年09月号 「8 1/2」フェデリコ・フェリーニ
「軽蔑」ジャン=リュック・ゴダール
怪楽
  10 赤ひげと青ひげと金髪の蝶 「映画芸術」1965年10月号 「赤ひげ」黒沢明
「コレクター」ウィリアム・ワイラー
  10 F・フェリーニの白い文章体 「8 1/2」をめぐって 「映画評論」1965年10月号 「8 1/2」「道」「甘い生活」フェデリコ・フェリーニ
  12 暗殺者たちのポートレート わが暴力論 「映画芸術」1965年12月号 「獣の剣」五社英雄
「明治侠客伝三代目襲名」加藤泰
「かも」関川秀雄
「昭和残侠伝」佐伯清
「剣鬼」三隅研次
1966 01 成熟した目で見た日本脱出 「映画芸術」1966年1月号 「水で書かれた物語」吉田喜重
  02 恐怖を飼う市民たち 「映画芸術」1966年2月号 「大怪獣ガメラ」湯浅憲明
「蜃気楼」エドワード・ドミトリク
「テラー博士の恐怖」フレディ・フランシス
  02 花と暗黒世界との隠し通路 「日本読書新聞」1966年2月21日号 「河内カルメン」鈴木清順
  03 作品の恐怖はどこに? 『とべない沈黙』『太陽のかけら』『ナック』 「映画芸術」1966年3月号pp.37-39 「とべない沈黙」黒木和雄
「太陽のかけら」グンナール・ヘールグント
「ナック」リチャード・レスター
 
  04 アンチ・エロチカーの世界 「映画評論」1966年4月号 「卍」増村保造
「処女は見た」三隅研次
「野いちご」イングマール・ベルイマン
怪楽
  04 「非行少女ヨーコ」評 「日本読書新聞」1966年4月4日 「非行少女ヨーコ」降旗康男  
  05 ルイズ・ブニュエル論 聖なる暴力への内通者 「映画芸術」1966年5月号 「黄金時代」「小間使いの日記」「ビリディアナ」「糧なき土地」「アンダルシアの犬」ルイス・ブニュエル  
  05 “純潔な天使”の大阪どまん中逆上陸を…… 「映画芸術」1966年5月号p.27 「人類学入門」今村昌平  
  05 肉体的湿度からゼニ的ドライへ 「映画芸術」1966年5月号p.31 「人類学入門」今村昌平  
  05 川島雄三がクローズアップされる理由 「映画芸術」1966年5月号p.32-33 「人類学入門」今村昌平  
  05 清浄な西洋便器の方がコワイ 「映画芸術」1966年5月号p.35 「人類学入門」今村昌平  
  05 仮面劇の復活 「映画評論」1966年5月号 「ザ・ラブド・ワン」トニー・リチャードソン 怪楽
  05 “志”など犬にくれてやろう 「日本読書新聞」1966年5月23日号 「帰ってきた狼」西村昭五郎
  06 植民地における装飾本能の衰弱について 「映画芸術」1966年6月号 「さらばアフリカ」グアルティエロ・ヤコペッティ
「河内カルメン」「東京流れ者」鈴木清順
「遊侠一匹」加藤泰
「人類学入門」今村昌平
「愛欲」佐藤純弥
「逃亡地帯」アーサー・ペン
「訪れ」ベルンハルト・ヴィッキー
  08 大衆映画は旧態を墨守せよ ヒーローについて 「映画芸術」1966年8月号 「丹下左膳」五社英雄 怪楽
  08 偽りと解放軍思想との間 「日本読書新聞」1966年8月1日号 「骨までしゃぶる」加藤泰
  10 漫画映画の臓器感覚 「映画芸術」1966年10月号 「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」本多猪四郎
「ジャングル大帝」山本暎一
「サイボーグ009」芹川有吾
「ワタリ」船床定男
  10 食人妄想とばらまかれる分泌物 「映画評論」1966年10月号    
  11 見るものと見られるものとの対話 「映画芸術」1966年11月号 「幻日」武智鉄二
「女のみづうみ」吉田喜重
  11 滅亡愛の楽園を歌いあげる 「日本読書新聞」1966年11月14日号 「胎児が密猟する時」若松孝二
  12 失楽園から星雲都市まで SF映画論 「映画芸術」1966年12月号 「創造物」アニエス・ヴァルダ
「アルファヴィル」ジャン=リュック・ゴダール
1967 01 過保護児童たちの悪夢 「映画芸術」1967年1月号    
  02 崩壊感覚から自己破壊へ 「映画芸術」1967年2月号 「悦楽」「白昼の通り魔」大島渚
「893愚連隊」中島貞夫
  03 映画批評と戦後意識 =日本人の可能性はあるか=(座談・増村保造・武井昭夫・小川徹) 「映画芸術」1967年3月号    
  04 続・映画批評と戦後意識 石堂淑朗と斉藤竜鳳の批評(座談・武井昭夫・小川徹) 「映画芸術」1967年4月号    
  04 わが愛する春歌 「映画芸術」1967年4月号    
  04 魔女変身 「映画評論」1967年04月号 「悪魔つき」ブルネロ・ロンディ
  05 引き伸した悪運の蔭に 「映画芸術」1967年5月号 「欲望」ミケランジェロ・アントニオーニ
  06 失われた映画をもとめて 「映画芸術」1967年6月号 「わが命つきるとも」フレッド・ジンネマン
「殺しの逢びき」ロバート・ギスト
「ジブラルタルの追想」トニー・リチャードソン
  06 怪物に関する形態学→怪物のユートピア 「映画評論」1967年06月号  
  06 機械文明への挑戦→土に溶ける機械文明 「日本読書新聞」1967年6月5日号  
  07 鏡が死児を育てる 「映画芸術」1967年7月号 「情炎」吉田喜重 怪死楽
  07 吉田喜重 「日本読書新聞」1967年7月31日号  
  08 換骨脱胎の思想 「映画芸術」1967年8月号 「ペルソナ」イングマール・ベルイマン
  09 怪奇映画の早すぎた埋葬 「日本読書新聞」1967年9月4日号 「東海道四谷怪談」中川信夫 怪楽
  10 スキャンダリストの栄光 「映画芸術」1967年10月号 「昼顔」ルイス・ブニュエル 夢楽
  11 ユリシーズの帰還 「映画芸術」1967年11月号 「人間蒸発」今村昌平
「性の放浪」若松孝二
「荒野のダッチワイフ」大和屋竺
「銀河系」足立正生
「無理心中日本の夏」大島渚
  12 俗悪ゲテ物考 「日本読書新聞」1967年12月18日号 「無理心中日本の夏」大島渚
「胎児が密猟する時」若松孝二
  12 十一人の侍 「愛媛新聞」1967年12月27日 「十一人の侍」工藤栄一
「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」福田純
「炎と女」吉田喜重
「ある殺し屋の鍵」森一生
「残侠の盃」田中徳三
「黄金の野郎ども」江崎実生
1968 01 座談会 メケ分化とマニエリスム――胎内回帰から俯瞰願望まで、ホモ・セクシアルから両性具有の世界をまさぐる!(足立正生・唐十郎) 「映画評論」1968年01月号    
  02 小平映画をおすすめする 「映画芸術」1968年2月号p.14    
  02 座談会 迷宮思想の周辺――続・メケ分化とマニエリスム(足立正生・唐十郎) 「映画評論」1968年02月号    
  03 ピンク映画―反語的な逆転の論理→天邪鬼精神の健在 「日本読書新聞」1968年3月18日号 「犯された白衣」「腹貸し女」若松孝二
「性の復活」山下治
死楽
  04 わが化け猫論 再説・映画見世物考 「映画芸術」1968年4月号 「藪の中の黒猫」新藤兼人
「召使」ジョゼフ・ロージー
  05 若松孝二「犯された白衣」の新境地 辺地流嫡者の怨恨のフォークロア 「映画芸術」1968年5月号 「犯された白衣」若松孝二
  05 長広舌讃――近代における見世物の頽廃について 「映画評論」1968年05月号  
  08 鈴木清順論――ある中世主義者のメービウスの輪 「映画評論」1968年08月号    
  10 女賊黒蜥蜴を射とめる法→犯罪的人間 「映画芸術」1968年10月号 「黒蜥蜴」深作欣二
  10 前性器的なことについて 「映画評論」1968年10月号    
  11 医者と魔術師との対話 「アートシアター」63号 「マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺」ピーター・ブルック  
1969 02 死産した幻の島 「映画芸術」1968年2月号 「神々の深き欲望」今村昌平
  02 「にっぽん'69 セックス猟奇地帯」評→逆宇宙を旅するオデュッセイア 「日本読書新聞」1968年2月3日号  
  05 先廻りしているアイツ 未来映画の基盤はなにか 「映画芸術」1969年05月号 「バーバレラ」ロジェ・ヴァディム
「二〇〇一年宇宙の旅」スタンリー・キューブリック
 
  08 贋物吸血鬼映画論 「映画芸術」1969年08月号 「ローズマリーの赤ちゃん」ロマン・ポランスキー
  09 夢の中に落してきた耳 「映画芸術」1969年09月号 「エロス+虐殺」吉田喜重
  10 「昆虫記」としての映画 「季刊フィルム」第4号 「ビリディアナ」吉田喜重
  12 終りのない夜に旅立ったふたり・ベルイマン〈沈黙〉とヴァディム〈血とバラ〉 「映画芸術」1969年12月号pp.44-45 「野いちご」イングマール・ベルイマン
「血とバラ」ロジェ・ヴァディム
1970 02 訳者あとがき 『現代のシネマ3 ブニュエル』アド・キルー(三一書房)    
  03 偉大なる自涜者群像 「映画芸術」1970年3月号 「ニュージャック&ベティ」沖島勲
  04 わが愛する女体 「映画芸術」1970年4月号    
  09 煉獄エロイカ 「アートシアター」80号pp.15-17 「煉獄エロイカ」吉田喜重  
  09 影の薄いお化け 「映画芸術」1970年9月号 「怪談昇り竜」石井輝男
「怪談累ヶ淵』中川信夫
1973 05 神々の復活 〈妖精たちの森〉の覗きの構造 「映画芸術」1973年5月号(No.291) 「妖精たちの森」マイケル・ウィナー
  06 楽しき没落 ゲームの理論とゲームの実際 「映画芸術」1973年6月号(No.292) 「探偵スルース」ジョーゼフ・F・マンキーウィッツ
「お熱い夜をあなたに」「シャーロック・ホームズの冒険」ビリー・ワイルダー
夢楽
  12 遊園地の思想 サービス・テクニックの徹底研究 「映画芸術」1973年12月号(No.295) 「ウェスト・ワールド」マイケル・クライトン
1974 04 活劇の虚実 「映画芸術」1974年4・5月合併号(No.298) 「三銃士」リチャード・レスター
「ターザンの猛襲」リチャード・ソープ
「エスピオナージ」アンリ・ベルヌイユ
  08 超能力と悪魔 「映画芸術」1974年8・9月合併号(No.300)    
  12 笑いと覗きの日々に 「映画芸術」1974年12月・1975年1月合併号pp.36-37    
  12 飢餓・セックス・ナショナリズムの未来(対談・小川徹) 「映画芸術」1974年12月・1975年1月合併号pp.27-35    
1975 06 詐欺師の受難 「映画芸術」1975年6・7月合併号(No.305) 「薔薇のスタビスキー」アラン・レネ
「フロント・ページ」ビリー・ワイルダー
「オリエント急行殺人事件」シドニー・ルメット
「愛の嵐」リリアーナ・カバーニ
「狸の花道」山本嘉次郎
  12 シャンプーの息子たちはどこへ 「映画芸術」1975年12月・1976年1月合併号(No.308) 「悪魔の追跡」ジャック・スターレット
「シャンプー」ハル・アシュビー
「ブレージングサドル」メル・ブルックス
「危険なめぐりあい」ルネ・クレマン
1976 05 浮浪児・パンパン・闇商売・ダンスホール 「映画芸術」1976年4月・5月合併号(No.310)pp.27-31    
  05 田中登〈屋根裏の散歩者〉と江戸川乱歩の世界(対談・堀切直人) 「映画芸術」1976年4月・5月合併号(No.310)pp.61-65    
  06 娼婦と看護婦のいる場所で 「映画芸術」1976年06月(No.311) 「狼たちの午後」シドニー・ルメット
「ナッシュビル」ロバート・アルトマン
「カッコーの巣の上で」ミロス・フォアマン
「ラッキー・レディ」スタンリー・ドーネン
「怪盗軍団」ピーター・ダッフェル
「ベルモンドの怪盗二十面相」
  07 大消しゴム、世界を消す 「劇場」第10号  
1977 01 キング・コングの図像学 「季刊映画宝庫」新年創刊号 「キング・コング」メリアン・C・クーパー&アーネスト・B・シェードザック 夢楽
  01 幇間・サーカス・山師 「朝日新聞」1977年1月11日 「フェリーニの道化師」フェデリコ・フェリーニ
  02 女の外交術について 「映画芸術」1977年02月(No.315) 「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」ハーバート・ロス
「さすらい」ヴィム・ヴェンダース
「まわり道」ヴィム・ヴェンダース
「リナ・ブラーケ」ベルンハルト・ジンケル
「女子学生(秘)レポートNo.10/欲情する娘たち」ワルター・ブース
  03 「開け胡麻」を忘れてから 「現代詩手帖」1977年03月号 「リナ・ブラーケ」ベルンハルト・ジンケル
  10 映画は斜陽これからは実演 「映画芸術」1977年10月(No.319)  
  10 子供部屋のブニュエル 「キネマ旬報」1977年11月下旬号 「自由の幻想」ルイス・ブニュエル 夢楽
1978 07 贋作の娯しみ 「朝日新聞」1978年7月21日 「オーソン・ウェルズのフェイク」オーソン・ウェルズ
  08 現代を表象する孤独と疎外→聾者の対話 「日本読書新聞」1978年1月7日号 「カスパー・ハウザーの謎」ヴェルナー・ヘルツォーク
  08 怪談・父帰る 「日本読書新聞」1978年8月28日号  
  09 誰が最後に嗤うか 「流行通信」1978年9月号 「オーソン・ウェルズのフェイク」オーソン・ウェルズ
1979 02 活劇アチャラカこそが最高 「アサヒグラフ」1979年2月23日号 「エノケンの法界坊」斎藤寅次郎
  08 壮麗な渦を形づくる 「毎日新聞」1979年8月9日夕刊 「暗殺のオペラ」ベルナルド・ベルトルッチ
  08 困っているドラキュラ 「朝日ジャーナル」1979年8月17・24合併号 「吸血鬼ノスフェラトゥ」ヴェルナー・ヘルツォーク
1980 04 この世は忘れ物である 「映画芸術」1980年4・6月合併号(No.333) 「ツィゴイネルワイゼン」鈴木清順
  04 病みつきにご注意 「ツィゴイネルワイゼン」シネマ・プラセットカタログ 「ツィゴイネルワイゼン」鈴木清順
  11 城を追われる狂王 「毎日新聞」1980年11月17日夕刊 「ルードウィヒ 神々の黄昏」ルキノ・ヴィスコンティ
1981 01 機械と風と抽象の快楽→風はいつも吹いている 「日本読書新聞」1981年1月19日 「カサノバ」フェデリコ・フェリーニ
  04 お祖母さんのスカートの中の冒険 「東京新聞」1981年04月02日夕刊 「ブリキの太鼓」フォルカー・シュレンドルフ
  08 死にそこないの美学 「映画芸術」1981年08・10月合併号 「陽炎座」鈴木清順 死楽
1982 06 運命の輪 格子の牢獄 「ユリイカ」1982年06月号 ルイス・ブニュエル
1983 08 原人体験としての映画 映画のエクリチュール 「國文學」1983年8月号pp.34-36    
1988 06 ある双斧伝説 「デ ジャ ヴュ」パンフレット(シネセゾン)pp.14-15 「デ ジャ ヴュ」ダニエル・シュミット
1989 11 怪人・小川徹症候群 「映画芸術」1989年11月号    
1991 03 黒いベークライトの電話機 小川さんは、どこに掛けようとしていたのか 「図書新聞」1991年03月09日    
1993 04 ベラスケスの構図を見た 「読売新聞」1993年4月12日夕刊 「マルメロの陽光」ヴィクトル・エリセ
1995 11 玄関のない家 「ちくま」1995年11月号 「天守物語」坂東玉三郎
1999 09 忘れ得ぬ映画10本プラス1 「サライ」1999年9月16日号 インタビュー  
2004 11 綺想の映画館 『楽しき没落 種村季弘の綺想の映画館』 pp.182-226 インタビュー

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