東京迷宮考 種村季弘対談集

cover

青土社
2001年11月15日発行
装丁:高麗隆彦
カバー写真:飯田幸次郎 看板風景
B6版ハードカバー装、帯
2400円(税抜)
ISBN4-7917-5921-4
【bk1で本書を購入】
【amazonで本書を購入】
目次
1
路地の博物誌 ×川本三郎
都市とスペクタクル 演劇的都市の再生に向けて ×寺山修司
変貌する都市 ×田村隆一

2
怪しげな家≠ェ息づいていた頃 ×日影丈吉
くぼみ町の必然性 ×松山巌
東京・いまむかし ×戸井田道三
昭和三十年代、東京 ×川本三郎
「東京迷路」をめぐって ×鬼海弘雄×松山巌

3
ラビリンスとしての古本屋 ×池内紀×堀切直人
現代食物考 ×前田愛
隠者という生き方 ×井波律子
キッチュの建物 ペカンペカンの家 ×谷川晃一

あとがき
初出一覧
注 

種村季弘がこれまでに行なってきた対談を3冊に集成。本書はその第一弾として、東京・都市・現代文化をめぐるものを収録。東京出身でありながら、東京を相対化する眼を持っていた種村は、自らの記憶を詳細に語りながらも決してウェットにはならない。相手の原風景や原体験を巧みに引き出し、東京のみならず都市というものの多面性を浮き彫りにしていく。

初出
路地の博物誌(「<都市>というトポス 路地の博物誌」改題、『都市の風景学』1985年10月、駸々堂出版)
都市とスペクタクル(「is」12号、1981年3月、ポーラ文化研究所)
変貌する都市(「朝日ジャーナル」1973年8月24日号、朝日新聞社)
怪しげな家≠ェ息づいていた頃( 「東京人」1991年6月号、都市出版)
くぼみ町の必然性(「私小説・探偵小説はくぼみ町から生まれる」改題、「東京人」1991年3月号、都市出版)
東京・いまむかし(「ちくま」1987年1月号、筑摩書房)
昭和三十年代、東京(「昭和三十年代、東京。オリンピックが街を変えた。」改題、「東京人」1994年8月号、都市出版)
「東京迷路」をめぐって(「東京人」2000年2月号、都市出版)
ラビリンスとしての古本屋(「男だけの秘密の隠れ場 ラビリンスとしての古本屋」改題、「東京人」1988年12月号、都市出版)
現代食物考(「現代食物考 小さな差異を求める独身者文化」改題、「へるめす」1986年3月号、岩波書店)
隠者という生き方(「本の話」2001年4月号、文藝春秋)
キッチュの建物 ペカンペカンの家(「is」33号、1986年9月、ポーラ文化研究所)
あとがき(書き下ろし)