山岳紀行 続・岳沢にて 天狗沢で  2001年8月下旬
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1.  曇天の下、雨が降り続いた一日が明けると、山は鮮烈な輝きの予感で満たされた。
霧と雲が不可思議に動き、その日の幸いを暗示していた。

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2. 視線を東に転ずると、明神岳の上空にも、より強い光に貫かれて、同じ大気があった。

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3.天狗のコルを目指し、山荘の裏手を抜け沢筋の小道に出ると、朝日に照らし出された天狗の頭が突然視界内に現われた。
雲は山稜を絡めるように動き行き、光と影の混交の情景が連続した。

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4.振り返ると、逆光に置かれた明神岳の黒い山影が、清冽な白雲と烈しい対照を成していた。

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5. 上高地へと谷は開けゆき、そこは和らぎと静けさの空間だった。
この日の朝こそが、この山旅の終着点だったのか。

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6. 稜線近くに至ると、付近の岩石帯の不安定さは極まり、自身が立つ場の周辺全体の岩石が、歩行と共に一挙に動き出す。
岩たちを騙し騙しようやくコルに至ると、すでに周囲はガスに暗く閉ざされ、崩壊した避難小屋の瓦礫の近くで、ただ白い花だけが命と光とを伝えていた

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