地下鉄(SL)
携帯電話 日本でもお馴染みですが、ストックホルムでも車内で携帯電話を使う人は非常に多いです。

電波が強いらしいので、地下鉄でも問題なく入るため、地下鉄でもがんがん使っています。

スウェーデン語は分からないのですが、使用は控えましょうという車内放送は無いようです。
(車内放送自体、無いか、次に止まる駅名と他線との連絡に関してか、終点です、程度)

日本のように画面とにらめっこしている人は非常に少なく、みんな賑やかに話したり、軽快な着信音を鳴らしたりしています。
朝のラッシュ時でもたいした混雑ではないので、会話は精神的に許容範囲なんでしょうか。

新聞 車内で新聞を読んでいる人が非常に多いです。

これは、駅改札に置いてある日刊紙(日曜日は休みみたい)『metoro』誌や改札を出たところで手渡ししてくれる『city(だっけ?)』誌は無料(後者は自信なし)ですが、結構ボリュームもあってTV欄や天気予報もあり、写真も身近な広告も有って、A3版と手頃な大きさなので、気軽に読めるからでしょう。

ちなみに、判らないなりに、私も熱心な愛読者です。
スウェーデン語なんて全く知りませんが。(^^;
でも日に日に眺める時間が長くなって、ほんの少しずつですが、意味の推測できる量が増えています。

まあそんなことは良くて、おそらく無料だからでしょうが、そのまま新聞を座席や、はてまた窓の下についている取っ手にはさんで置いていってしまうケースもこれまた多いです。

手に取ってから捨てるまでの時間が駅改札直前から降りるまでなのでかなり短いことと、こちらの新聞は頑丈なホチキスで綴じていてバラバラにならないことから、結構綺麗な状態で放置されています。

ここまでは判るのですが、この置いてある新聞をひょいと拾って読む他の乗客も非常に多いのです。
若い綺麗な女性でも躊躇無く拾って読んでます。(躊躇しながら拾ったら逆に変に汚そうですが)

無料だし、朝なら必ず改札で置いてあるし、人の流れも取る方が多いので、何も拾わなくても新しいのを取れば良いのにと思いますが、資源の有効活用というベースが有るのでしょうか?

運良く座れて時間がほんの数分手持ち無沙汰だが、車内吊りは少ないし、人と目を合わせ続けてしまうのも何なので、あんまり興味もないがまあ新聞でも眺めるか、というのが実情なのかも知れません。
あくまで私の勝手な推測ですが。

路線毎の印象 青線は1度しか乗ってないので、本当はよく判らないのですが、ファーストインプレッション。

緑: Ho:torget、Odenplan あるいは Medborgarplatsen、Globen など、ショッピング、レストランの多い場所と Centralen、Gamla stan、Slussen の中心駅を結んでいるためか、多種多様な老若男女も見かける、スマートな印象が強い。色的にも東京山手線といった感じ。

赤: 3分の1くらい旧式車両がくることもあって、下町色が強く漂う。ちょっと傍若無人なティーンエイジャーを見かける率も高いかも。

青:たまたまかも知れないが、乗り降りいずれも地下深くさんざん歩かされた。ちょっと気楽に使ってみようかな、という気にはなれない。総武線快速地下部分って感じ。

車両の色 線に関わらず、車体の色は青しかないことにようやく気付いた。

T-Centralen での混乱の一因はこれか。
線に合わせてくれれば、便利なのに。

ちなみにバスは、赤が基本だけど、2連結の青もある。

車両の形 これまでで、3種類確認。

旧型:いかにも古い、落書きだらけ。各車両間は移動できない。ボックス席の間は割と狭いので、特に足の長い人は通路方向に斜めに座るのが基本。ちなみに座高が高いので、いつも乗ると足が付かず、自分の短足に気付かされてますます憂鬱に。

新型:2種類ある。いずれも3両連結を2セットあるいは3セット繋げているので、必ず車両は3の倍数。1セット毎にニックネームが付いている。端っこのボックス席の一部は1人掛けになっている。旧型に比べ座高がちょっと低いが、ボックスシートの間はちょっと余裕がある。

新型の2種類の違いは、運転席の形。いずれも丸みを帯びているものの、ほとんど突き出ていないのと、結構前に出ていて鼻になっているの。後者はほとんど見かけない。

左側通行 スウェーデンは車は世界標準の右側通行です。

でも、地下鉄も地方線も国鉄もみな、左側通行です。

昔の名残(昔は車も左側通行だった)なのでしょうか?

路面電車は車に合わせて右側通行です。

車両間隔 走行中の車両と、壁とか、対向車とか、併走車との間隔が非常に短いです。

感覚的には10cm無いくらい、実際には15cmくらい?20cmは無いと思います。

空いているので窓際に座ることも多いですが、特に併走車があると、非常にスリルがあります。

落書き 落書きは(世界的にそうかと思いますが)問題になっているらしくて、車両の内外、駅の壁など、目に付くところはたいてい書かれています。

新型車両はまだ少ないですが、時間の問題でしょう。

座席のクッションにも書かれてしまっていますが、直後でなければ気にしてられません。

ホームの電光掲示板に黒のスプレーで書くのは、次来る列車の詳細が判らないので、やめてほしいです。

駅間の、線路途中のライトとか、ポイントなどでちょっと広くなったところの壁ももれなく書かれているのには、その根性に驚きます。
そこまで命を懸けなくても...

注意事項 車内の扉の上に、注意事項が絵で示しています。

右から順に、
ゴミはゴミ箱に
新聞は夕方以降になると散っていますが、また、たまに飲み物の容器が床に中身をぶちまけて転がっていますが、それ以外にゴミはあまり見かけず、結構綺麗です。
禁煙
車内でまだ喫煙している人を見たことがありません。
年寄りには席を譲りましょう
席を譲っているのはバスでは見たことがありますが、地下鉄ではありません。
が、そんなに混んでなくて4人掛けのうち1つは空いていたりするか、逆に譲れないくらいのそこそこの混み方をしているかのどちらかで、問題になっているようには思えない状況です。
向かいの席に足を掛けない
日本では注意書きするほどのことではない事ですが、ストックホルムでは向かいの席(ボックスシートなのでほぼ必ず有る)に土足を掛けている人は頻繁にいます。
傾向として若い人が多く、また4人掛けのうち、1人だけの時がほとんどで、2人目が座りそうな状況だと足をおろします。
ちなみに、私では足が届きません....(地面すら怪しいのに)

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2004.10.25 / H.Arai / jq7h-ari@asahi-net.or.jp