タイトル |
著者名 |
投票得点 |
『悪魔を呼び起こせ』 |
デレック・スミス著 |
+5点 |
どうしてこれがずっと未訳だったのか?と不思議に思えてならない、不可能趣味横溢の大傑作。黄金時代調の本格ミステリがお好きなら、絶対に読み逃すべからず。 |
『編集室の床に落ちた顔』 |
キャメロン・マケイブ著 |
+5点 |
半世紀以上前に書かれた、本格ミステリのありかたを問う怪作。メタミステリは新本格の専売特許にあらず。 |
『伯爵夫人の宝石』 |
ヘンリー・スレッサー著 |
+4点 |
これぞ短篇ミステリのお手本!と言いたくなるような、アイロニーとツイスト豊かな快作・秀作揃いの1冊。スレッサーのような短篇型の作家にはまだまだ埋もれた傑作がありそうなので、今後の発掘に期待したい。 |
『革服の男』 |
エドワード・D・ホック著 |
+3点 |
ホックにしてはいまひとつ、の感がなきにしもあらずだが、やはり外せない1冊。どうせなら、表題作のような不可能趣味が特に強烈な作品だけを集めて欲しかった。 |
『宇宙消失』 |
グレッグ・イーガン著 |
+3点 |
量子力学をテーマにした、大胆不敵な大法螺話。特に、「忠誠モッド」の逆説のくだりには思わず大笑いを誘われてしまった。 |
『不変の神の事件』 |
ルーファス・キング著 |
+1点 |
短い分量に教科書通りとはいえ意外な真相を盛り込んだ、小気味のよい小品。 |