タイトル |
著者名 |
投票得点 |
『悪魔を呼び起こせ』 |
デレック・スミス著 |
+5点 |
まさしく密室研究家の作り上げた、密室の密室による密室のための密室ミステリの傑作。
アイデアで成立してきた過去の名作に対し、徹底的にテクニックで作り上げた密室の巧妙さ! |
『グラン・ギニョール』 |
ジョン・ディクスン・カー著 |
+5点 |
短編関連は、落ち穂拾い的な内容で、ミステリでもないのだが、表題作と有名な評論は、充分にミステリの興趣を満足させてくれる。 |
『革服の男』 |
エドワード・D・ホック著 |
+4点 |
よくもこれだけの量の不可能犯罪を、これだけの質で書き続けられるものだと驚き。
それにまた、書き続けてくれる意欲とこだわりも、同じく不可能犯罪ファンとして、大拍手もの。 |
『編集室の床に落ちた顔』 |
キャメロン・マケイブ著 |
+4点 |
本編以上に、小林氏の解説が素晴らしい。本書の本質の一つを綺麗にまとめられているし、何より「解決の一つ」が、まさに目から鱗。この名解説で本書の印象が変わった。 |
『おしゃべり雀の殺人』 |
ダーウィン・L・ティーレット著 |
+3点 |
国書のシリーズの中でも、異色作の部類。ちょっと通俗めのスパイ・スリラーといった趣。 |
『推定相続人』 |
ヘンリー・ウエイド著 |
+2点 |
本格ではない、という点を抜きにしても、倒述物としてもあまり評価できる作品ではなく、残念ながらこれまでの世界探偵小説全集のワースト作品。 |