タイトル |
著者名 |
投票得点 |
『不変の神の事件』 |
ルーファス・キング著 |
+3点 |
ドンデン返しがお見事。長編というより、中編といったほうが近いコンパクトさも、好感が持てます。
しかしまあ、創元らしい渋いセレクトではある。いかにも地味だが、そのぶんクオリティが高いところとか。
同じ作者の短編集『不思議の国の悪意』もなかなか。 |
『名探偵登場』 |
ウォルター・サタスウェイト著 |
+4点 |
本格ミステリならではの稚気が楽しい秀作。
解説で、山口雅也があとがきに「これはカーだ」と書いているのだけど、なるほどと頷けます。 |
『高く孤独な道を行け』 |
ドン・ウィンズロウ著 |
+3点 |
前作でミソをつけたニール・ケアリーシリーズの三作目。
あんまり期待せずに読み始めたのだけど、どうやら復活したみたい。グレアムが迎えにくる導入部から、クライマックスまでのストーリーテリングの妙、ツボを押さえたキャラクター描写はさすが。最後の章の活劇が雑という気がしないでもないが、西部劇ということを考えれば、これはこれでいいのかも。 |
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