先日、メールだと思うんですが、事故ネタでおはなししたとき、車掌さん時代のネタで、「車掌弁操作」ってヤツをやった記憶がありまして、それのネタを振らせてもらおうと思います。
ご存じの方はご存じかと思いますが、電車は、運チャン以外でも、車掌さんが停止させることができます。
コレは、ホームなどで事故が発生したとき、万が一、運転士がなにかで意識を失ったりしたときなどに使えるモノで、ドアスイッチの近くに大体ついております。
大体の会社は、スイッチになっておりまして、それを操作することで「非常ブレーキ」が動作します。
○浜○行の場合、機構が古く、上の方に「ブレーキ管」という空気の配管をまわしておいて、レバーの先にヒモのついた「弁」を引っ張ることで「ブレーキ管」の空気を一気に抜くことで非常ブレーキをかけさせます(理屈を話すと長くなるので、まぁそんなモンなんだな・・・って思っておいてください)
最近のは、電気指令式ブレーキになった関係で、「ブレーキ管」がないのですが、同じ位置に同じ位のサイズの大きなスイッチを設けまして、やっぱり、ヒモを引っ張ると非常ブレーキがかかるような機構になっております。
ところで、このスイッチ・・・お客様の方から見ると、なんや不思議なカッコウしてまして・・・コドモさんが聞くんですよ・・・車掌の頃の私に・・・
子:このヒモはなんですかぁ?
私:あ、これ?・・・これはねぇ・・そこの席に座ってる子がねぇ、大ボケかましたら引っ張ると水が出てくるようになってるんだよ(笑) なんてアホなことも言いましたっけ?
さて、本題・・・
時は夕方のラッシュ帯・・・特急列車(っつーても通勤のね)担当時のおはなし・・・・某、メチャクチャ混んでる駅で停車しましておやくそくのドア操作をしてました。
あそこは、ドア閉め、発車に関しては、駅の「放送担当者」の指示に任せます。
「前方よし」・・・「かちっ♪(ドアスイッチを閉めにした音)」、しゅ〜〜っ と戸閉。 側灯滅♪
そのうちに、「側面よし」の合図をもらい、私の範囲が全然OKって事で、運チャンに「発車よし」のブザー合図を送り、発車♪
ところが、20メートルくらいでしょうか?・・・駅の方から「電車止まれ!!」の放送合図があり、直ちに車掌弁操作+運転士にブザー乱打!!
あの電車のブレーキ機構の関係上、弁の操作だけでは不十分で、運転士に「非常ブレーキ」の手配もしてもらわないと十分なレスポンスが出ない・・・
まぁ、すぐに停車させても、ある程度距離がいっちゃいますので、止まるなり快速進行で駅のヒトのトコに行くと・・・
ホームでヒトが接触したんですが、大丈夫だった・・・との連絡を受け、車掌弁を戻して運チャンに報告、運転再開の手配をしてもらい、無事動き出しました。それでも、3分くらい遅れたんでしたっけ・・・
まぁ、ビビったハナシでしたが、事なきをえてよかったなぁ・・・って思いましたね・・・
ということで、その時の放送ネタをココに出してウチドメとします。
「ただ今、ホームを歩かれてるお客様と電車が接触いたしました為、やむを得ず急停車させていただきました。みなさまにはご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。 電車が動きだしますとホームはとても危険です。白線の内側をお歩きいただきますようお願いいたします。」