その22 教習所でなにやんの?


 さて、運転士教習をやるに当たって、運転士は、まぁ、電車を運転するわけですが、はっきり言うと、ただ、運転するだけなら、「電車でGO!」をほぼ完璧にマスターしたら、ホンモノの運転も、それなりにできます・・・

 そんなネタばらししちゃって大丈夫かな?・・・って気もしますが、れなら・・・とトレインジャックなんてイキじゃないことを考えてる諸君、そんなんは却下です。

 以前、飛行機がジャックされたのがありましたが、あれは、飛行士が全く手ぇ離せないからやもを得ずあぁなったのですが、電車の場合、非常ブレーキを手配すれば、そのつもりなら、運転士は手ぶらになります。

 そうなれば、ブレーキ弁ハンドルがはずせるタイプなら、それ、そうでないヤツでも、「ディスコン棒」というおいしい武器が手元にあったりしますので、まぁ、返り討ちやな・・・というのが結論でしょう♪

 ついでに言うと、飛行機屋と比べれば、ポッポ屋はかなり気性荒いと思いますよ(笑)

 と、先に釘打っておこう・・・最初のネタはこのくらい書いておかないとちょっち恐いくらいマジです・・・(笑)

 さて、運転士として、運転する事は、上記ネタだけでなくとも、毎日、決まったコースを運転するわけですから、レーシングドライバーがサーキットを走るようなモンで、しかも、タイムトライアル・・・ってほどムリに飛ばす必要もないから、運転パターンが決まれば、あとは結構それなりに運転できます。

 ただ、重要なのは、異常時の取扱方ってモンで、以前、○浜○行でも「土砂崩れに電車が乗り上げて・・・」って事故がありましたが、あの時の運転士(とうぜん、おともだち♪)は、その際にやらなくてはならない取扱は確実に行い、おかげで、対向車が現場手前に停車できたので、2重災害を防げたのでした。

 結局、彼は、3週間位入院する・・・という重傷を負ったわけなんですが、それでも体張る・・・というのがポッポ屋の宿命なのかも知れません。

 まぁ、そんな大きなのは滅多にないですが・・・「車両故障」ってヤツは、案外簡単にあったりします。

 そうした場合、はっきり言って、運転士に「直す」事はできませんが、最大限、動かせるようにして、「本線上から排除する」って事が大事なんですね・・・

 処置の時間を最小限に出きれば、その後の列車に影響を与えにくくなり、ひいては、正常運行の確保につながる・・・ってモンです。

 そういったわけで、運転士として、教習中、メチャクチャ大事な科目ってのが、「鉄道車両」と、「運転法規」ってヤツになります。

 運転法規は、基本的には、「鉄道運転規則」って書類がベースになっております。

 ただ、細かい規定に関しては、各鉄道会社が決めていいようで、標識とか、多少、各社で違いがあります。

 この中で、運転士教習でやることは、主に、運転士がやらなければならない取扱規程・・・これが教習中では当然中心になります。

 細かい話は、別ネタにしようと思っておりますが・・・電車が始発駅を出るだけでも、ネタにしたら、かなりになります・・・

 鉄道車両・・・は、まぁ、趣味なヒトだったら、きっと興味があるんじゃないかな?・・・って話でしょう。

 とはいえ、電車一つとっても、かなりの電気回路のカタマリでして・・・なんで電車が動くのか?・・・台車の構造はどうなってるのか?・・・ブレーキは、どうやって動作するのか?・・・なんて感じで、いろんな事をやります。

 一応、鉄道車両・・という科目の中でも
・主回路・制御回路
・ブレーキ装置
・車体・台車
・補助回路

に別れております。もしかしたら一つ二つ漏れてるかも知れませんが・・・

 ということで、この先、教習ネタ、趣味的に、「運転法規のエトセトラ」と、「鉄道車両の楽しいおはなし?」をやっていこうと思います。

 乞うご期待♪