その19 禁煙バトル・・・


 このハナシ、以前、そのときの主任から聞いたハナシですので、私の体験談ではありません、ただ、結構ありがちであり、駅員の哀しきトラブルのハナシでもありますので、まぁ、見てやって下さい。

 その主任、正直、ガラは少々よろしくないヒトで、不正乗車で発見された学生のお客さんなんか、平気でおどかしちゃう・・・というようなヒトです。

 まぁ、おどかされる学生も、「なんでこんなコトしたの?」なんて聞かれて、言った瞬間、ツッコミ入れたくなるほどの言い訳するモンだから、やっぱり、そうなるんでしょう・・・

 まぁ、その人が別の駅にいた頃のハナシです。

 お客さんとのトラブルでも、結構質が違って、おもしろいってハナシですね・・・

 いわゆる、「客質」というハナシなんですが、いわゆる、ギャンブル路線と、一見高級目な通勤路線の差がこの辺に出てるわけです。

 まず、ギャンブル路線&少々下町系のハナシ・・・

 そのころは、まぁ、その駅、そして隣の駅にも、競馬場、競輪場がある、いわゆるバクチ路線(?)ってノリの大きな駅、都市部な下町ムード丸出しの駅にいた頃、 どういう理由でそうなったのか、少々わかりかねるのですが、少々できあがってたらしいお客さん、駅のメンバーともめる形になり、その主任(まぁ、ケンカはかなりつおいタイプ(爆))と結構なバトルになったそうです。

 これだけ聞くと、すごく客質悪いイメージが強いんですが・・・

 で、翌朝、そのお客さん、「おおっ♪ 昨日はわるかったなぁ♪♪ まぁ、コレ食ってくれや」ってタコヤキを置いていってくれたそうです。

 たしかにその場は結構な話になってしまうんでしょうが、まぁ、本人同士で片つき、なおかつケガがないようだったら、まぁ、こんなモンでいいんだろうなぁ?・・・というのがこの話でした。

 で、その後、異動で、横浜の副都心(?)とも言える、乗降のかなり多い駅に配置されるようになりました。

 今こそ、駅構内は終日禁煙・・・というタバコを吸われる方々には哀しいほどの状況になってるわけですが、当時は、朝夕のラッシュ時間帯だけ「禁煙タイム」をやってました。

 その先輩も、タバコは大好き、ガンガン吸う方なんですが、当然、この時間帯だけは自粛、さて、朝の時間帯なモノなので、ホーム立哨(まぁ、押しやさんとゆったほうがわかりやすいでしょうか?)に出ていたときのハナシ、ホームでバカスカたばこを吸っていたお客さんがいたそうです、まぁ、大体は放っておく(トラブル防止の観点でもね)んですが、コレ、あまりにも激しかったようで、彼もまたタバコ吸い、気持ちはわかるそうなんですが、状況が状況なので、見かねて・・・

 「恐れ入りますぅ、いま、禁煙タイムなんでぇ・・・」って一応、注意を入れたそうなんですね・・・鉄道会社としては、「禁煙タイム」ってやっても、それを強制する力があるわけじゃなく、そうゆう方向で「ご協力を願う」事しかできませんので・・・

 そしたら・・・

 「おまえ、なんて言う名前だ?」ってプレッシャーをかけてきよった・・・ってハナシでした。

 まぁ、彼も間違ったことをしてたわけじゃないので、堂々と対処したかと思いますが、なんともふざけたハナシでありました。

 その辺からのハナシで、駅による、客質の差・・・ってハナシが出ました。

 昔からあるような駅で、まわりの街も古い街だったりすると、結構地元の駅を大事にしよう・・・って思想があって、あまり駅員をいじめることもないそうで、ヒトによっては「駅員さん、コレ食いなよ♪」って感じで差し入れ呉れたりとか・・・

 そういう暖かいムードがあったりするそうです。

 ところが、大きなターミナル駅もそうなんですが、新興住宅地なんかの駅も、「単なる通過地点」っていう感じの思想が強いらしく、ひどいとストレス発散のネタにされたりもするようです。

 あの駅とかこの駅とかなぁ・・・とか、ネタになったりします。

 駅一つとっても、そんないろんな思想もあるようで、いつも使っている駅、どんな感じで使ってるかな?・・・って思い起こしてみていただけたらどうでしょ?・・・