その18 居候


 電車乗りの勤務は、以前書いたと思うんですが、1日目の「AC」勤務、2〜3日目の「泊まりあけでB勤務」、そして「中断勤務の間」の部分で、のんびりできる時間があります。

 特に中断勤務なんかは、家にうっかり帰ろうモノなら、帰りました、出勤します・・・って感じにもなるでしょうし、AC勤務だと、1時くらいから18時頃までの時間、泊まりあけだと、8時半くらいから14時くらいまで・・・この時間に、泊まり勤務用の寝室を使用して一寝入りすることがあります。コレを「居候」と言います。

 たしかに、規則外に近いハナシなんでしょうが、実際、乗務してないときは休息するに限るってモンですし、こうすることによって、通勤時間1時間・・・とか言うような向きにはすごく便利になるんです。

 乗務区には、おふろもあります。食事用の台所もあります。というわけで、8時頃に乗務終了したメンバー、前もって支度した食材を使って朝飯を食い、ひとっ風呂あびて、昼寝(朝寝?)に入るわけです。

 起床時刻をホワイトボードに書き込めるようにしてあり、それを予備勤務の乗務員が確認して、それにあわせて起こしに来てくれます。

 なお、予備勤務がそれを失念すると、居候してる乗務員は必然的に「遅刻」の格好になり、そのまま予備勤務に火の粉が飛ぶ(代わりに乗らないとならないですから・・・)ので、ほとんど失念なく起こしに来てくれます。

 というわけで、泊まりあけパターンにおける、居候のネタをちょっくら書かせてもらいましょう・・・

 前の日の夕方、若い衆(私もそうですよ♪)が、翌朝のおかずを考えます、まぁ、炊飯器はある、味噌、米なんかは前もって買ってあるので、飯、みそ汁という基本アイテムはOKなんです。

 で、朝食用のちょっとしたおかずを支度できればOKなんですね♪

 なお、私は料理がヘタクソなので、簡単に食える、あじの干物とか、ナマ鮭なんかと、納豆(関東人だから朝食の基本なのね)なんかを買い込んで、あと、みそ汁のネタ用のシジミなんかを買えばOK・・・って感じになります。

 あと、漬け物買ってみたり、その辺のアレンジはそれぞれで考えてみるんですが・・・

 で、乗務区の泊まりのメンバーとか、予備勤務(泊まり予備は大体同じグループになるので、お願いしやすい)にお願いしたりして、朝、炊飯器のコンセントを入れてもらう。

 で、早いと7時前、遅いと8時前に終わる乗務、早いヒトが適当に作って、泊まりあけメンバーで仲良く飯を食うのでした。

 をい、○○っ(ポッポ屋の本名:ほとんどばれてますが、一応伏せ(爆))、おめぇの献立はいつも同じだなぁ・・・えぇっ?♪♪

 なんてツッコミが入ったりしながら朝食をとり、みんなで片つけたら、寝室の支度、通常、乗務区で起床した場合、分刻みで順番に起こされて(新幹線なトコみたいに、「起床装置」なんて高級な装備はほぼ、民鉄にはないと思います、乗務区のヒトが起こしにまわるんですな・・・布団で寝てる乗務員を)行くので、布団そのものはそのままで行くようになりますから、それを畳む予備勤務に、「その部屋はたたまなくていいよ♪」ってハナシして寝る部屋を陣取ります。

 で、寝る前に区内のホワイトボードに名前と起床時刻、寝てる部屋の番号を記入し、寝室へ移動します。

 寝しなにトランプで遊んだりもしたことありますが、ヒトによっては、10時オープンのパチンコ屋に「お金を寄付しに」いったりもしてました(爆)

 で、時間になると、予備勤務のヒトが「おはよう♪」って起こしに来てくれるんです。

 で、出勤時と同様、着替えてカバンもって乗務区へ出勤します。

 大体、居候するメンバーって、決まっていたので、そのメンバー同士はやっぱり、一つ屋根の下で寝てるからか、それとも、同じ釜のメシを食った仲だからか、結構仲良くいってます。

 ヨタ話も結構聞きましたしねぇ・・・♪♪