その14 切符売れ!


 このネタ、はっきりゆって古いハナシです。今や自動改札が一般化・・・どころか常識になりつつある、関東鉄道業界、標題のネタも、死んでるそうです。

 ということで、10年も昔のネタをココで振らせていただきます。

 この会社では、快速特急(今は快特って呼ばせてるそうですが)という、スーパーエクスプレスが存在します。一応、看板列車で、車輌も基本的にはそのスーパーエクスプレス仕様の電車を優先的に運用しております。

 最近では、「ハラホロヒレハレ〜〜ッ♪」って動き出す化けモンみたいに速い電車がありまして、これも車輌のコストはともかく評判のいい電車です。

 それだけガンガン行く・・・と言うわけで、駅間も長くなるわけです。当時は、一番長いトコで10分くらい止まらない区間もありましたので(総延長70キロかそこいらですから、かなり長いと言わざるを得ないんですね)、その間に、お客様の案内を兼ねて、車内補充券を発売せぇ・・・というのがありました。

 それも、区長の方針とかで決まっちゃう様で、当時、100枚発売せよ・・・というノルマみたいなのも出て、それを下回るとお説教だったようです。

 まぁ、売ったからと言って、仲間内に「気合い入ってるねぇ♪」程度のお褒めしかないので、まぁ、その程度のモンなんですが・・・

 それと、仕業ってヤツでは「便乗」と言うのがありまして、離れたトコの車庫駅から、乗務区のある駅までその「快速特急」ってヤツに乗せてもらって行く行路があります。

 その時に車内の前の方でその車内補充券ってヤツを発売させてもらうという作戦もあります。

 8両編成のその電車、今はほとんどなくなりましたけど、運用の都合で4+4両という編成で走ってるのもありました、すると、前の方はどう間違っても車掌が車内補充券を発売することができないので、そこはチャンスとばかり、その前方4両で切符を売り荒らすわけです。

 私は、どっちかというと、純粋なおしごと・・・と言うより、少々趣味入ってましたから(鉄道屋)、結構それなりに気合い入れて切符も売りました。

 たまに、ヒトの切符(補充券は1冊の本みたくなってますので、バラでは交換できませんが)と交換して、ヒトの分のノルマ分をお手伝いしたりもしました。

 大体、笑っちゃうのが、100枚のノルマを課して、今度は300枚以上売ったからと言って、報奨があるわけじゃなし、基本的にそんなにばんばんやるわきゃないんですけどねぇ・・・

 一部、趣味入ってる人たちは、そうやって売りまわってました。

 月間400枚発売・・・とか、何人かいましたけど、正直、そんなに売れない私としては、コヤツら、手が「精算鋏」のカタチしとるんちゃうかぁ?・・・って思ったこともありました。

 ちなみに、車内券を発売するときはこんな放送してましたねぇ・・・

後ろの方にご乗車の方で、お手元の乗車券で乗り越し乗り継ぎなさいます方、車内にて精算いたします。横浜からJR線、関内、磯子、洋光台・・・戸塚、藤沢、平塚方面・・・東急東横線、菊名、武蔵小杉、自由が丘、渋谷方面・・・相鉄線、二俣川、大和、海老名、いずみ野(今だったらいずみ中央、湘南台)方面・・・品川からJR線、新橋、東京、上野、渋谷、新宿、池袋方面・・・泉岳寺から、都営地下鉄浅草線、東銀座、日本橋、人形町、浅草方面・・・三田線、大手町、水道橋、巣鴨、西高島平方面・・・押上から、京成線、北総公団線の連絡乗車券も発売いたします。

 車掌がお近くを通りました際、お気軽にお申し付け下さい。

 おもえば、これゆうだけで、結構ロスタイム食ってるんですが、隠れた需要を掘り起こすには必要かな?・・・なんて思ってゆってました。

 オフ会かなんかで、これやれ!! ってネタになりましたら、これはソラでゆえる放送ネタですので、すぐやりますよ♪