その13 乗務員の勤務体系


 一応、ご参考までに言っておきますと、この勤務体系、会社によって様々なようです、ココでは、私が勤務していた頃の(!)○浜○行の勤務体系ですので、今は違う! と言うご指摘がありましたら、別ネタで修正版を出したいと思いますが、このネタはこのまんまで行くことでしょう♪

 また、他の業界さんがココを見る・・・って可能性はきわめて薄いかと思いますが、ウチはこんな感じ・・・ってたれ込みがありましたら、会社名を伏せて、出せればなぁ・・・なんてシケベ心はありますが、ないでしょう(爆)

 ちなみに、この会社の乗務員は、原則的に「3交代勤務」というスタイルになります。

 朝番、昼番、泊まり・・・という基本スタイルに、「中断勤務」という朝、夕のラッシュ時間帯に乗務して、その間は勤務じゃないから、遊んでいてもOK・・・という分割の勤務もあります。

 一応、大体のスタイルを表にしてみましょう。

勤務 午前(A仕業とゆう) 午後(B仕業とゆう) 泊まり(C仕業とゆう) 中断(D仕業とゆう)
振り出し 早いのは6時前から、そこから遅いのが8時頃から 早いのは10時台、遅いのは16時近く 早いのは18時過ぎ、遅いのは20時くらいから

午前:6:30くらいから7:30位まで

午後:14:30〜16時位まで

あがり 早いのは12:30位、遅いのは16時近く 早いのは18時台、遅いのは23:15位(○泊扱) 翌朝6時過ぎ〜8時頃まで

午前:10時位から11時ころ

午後:18:30〜20時位

仕業の番号 一桁、フタ桁 100番台 200番台 300番台
 大体は、こんな感じです。

 実際の所は、当時、種別が多く、乗り出し、上がりの駅は同じ駅(乗務区のある駅ですね)に決まってる関係上、行路ってヤツを組むのにかなりの制約がありまして、あたり、ハズレってのは出て来まして、あたりの勤務は、6時間台ってのもあれば、ハズレにて8時間コースって勤務もあります。

 それに比例して、走行距離も増えるわけで、その辺の、あたりハズレを均等に行き渡るように・・・と言うことで、「交番表」ってのを作っております。

 また、一週間の勤務パターンってのも一応決まっております。

初日 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 完週
2泊パターン 午前&泊まり(ACとゆう) 泊まり 遅いB 早めのB 中断 午前(時間外) 週休(臨時で時間外アリ)
一泊パターン 午前&泊まり(ACとゆう) 遅いB 13時台くらいのB 早いBか遅めのA 中断 午前(時間外) 週休(臨時で時間外アリ

 ってパターンが一般的です。5日目には、2〜3カ所、早い午前勤務が入っており、その該当の日に「夜間貨車」という勤務(線路作業の車両を運転する勤務)が会った場合、基本的に自動的にその該当者が入る事になっていたりします。

 また、「穴仕業」と言って、休暇を取得した欠員を補充するための勤務もありまして、基本的に、上記のスタイルにそって「穴仕業」に充当していきます。

 また、初日に「AC」と入っているのは、早い午前(1時までには大体終わる)仕業と、泊まりの遅い乗りだし(19:30とか、20時近くのヤツ)の勤務を組み合わせで乗務します。この場合、1日分の時間外勤務が加算されます。

 そんな感じで勤務が組まれていて・・・大体、具体的には、下記の感じで組まれてます、下の表は、左上から下に読んでいって、次の週はその→って感じで見て下さい。表の中の1行目は番号、直接的に出すとやばそうなので、100の位だけ出しておきます。2行目は乗りだしの時刻、3行目は終わりの時刻です。(例)

1週目 2週目 3週目 4週目 5週目 6週目 7週目
1日目
穴仕業
 **
 6:13
12:47
2**
19:38
 6:52
穴仕業
予備
 5:30
10:30
2**
19:28
 7:46
穴仕業
*
5:56
12:21
2**
19:31
7:15
穴仕業
2日目
2**
19:21
 6:25
1**
15:08
23:15(泊)
2**
18:52
 6:57
1**
15:58
22:55
2**
18:55
 6:34
2**
19:15
 7:10
2**
19:01
 6:46
3日目
1**
14:40
21:55
1**
14:29
22:29
1**
15:00
22:00
1**
14:22
22:16
1**
14:40
22:09
1**
15:22
22:33
1**
14:42
21:31
4日目
1**
11:48
18:06
1**
13:09
19:52
予備
12:00
20:20
1**
12:29
19:50
1**
12:09
19:50
1**
13:26
20:22
1**
10:29
18:18
5日目
3**
 6:26
10:19
15:49
19:04
穴仕業
3**
 6:52
 9:59
14:42
18:44
**
 6:16
13:21
夜間貨車
22:00
 5:00
3**
 6:45
10:04
14:54
19:07
3**
 6:54
10:23
15:46
19:28
3**
 6:21
10:31
16:36
19:37
6日目
**
 7:26
14:24
**
 6:25
14:37
**
 7:11
15:09
**
 6:20
13:29
**
7:33
15:04
**
 7:42
14:41
**
 6:23
13:39
7日目
完週
穴仕業
完週
穴仕業
完週
穴仕業
完週

 この表の通りで、青い字は、「非番増務」、いわゆる残業と同様の扱いになります。で、赤い字が「週休増務」って、休日出勤と同様の扱いになります。

 また、中断勤務は、途中で切れるため、5行になっていて、番号、午前乗りだし、午前終了、午後乗りだし、終了の順番になっております。

 一応、完全週休2日制になっており、6日目に勤務が入っている場合、黙って「赤字」と言って、週休増務になります。

 また、1日目にある、青い字と黒い字の勤務が、いわゆる「AC」になります。

 4週目にある、「夜間貨車」は、ある日があまりないので、貨車が運転されないときはおやすみ、午前仕業だけになります。

 こんな感じで20週くらいのシフトが最初から組んであるので、「穴仕業」と言うところ以外は、半年先の勤務(ダイヤ改正すると全部パァになりますが)もわかる・・・というワケです。

 また、コレは平日ダイヤのパターンのみですが、土曜、休日になると、それようにまたシフトを組んであるので、休日ダイヤにのってシフトが変わります。

 乗務員は、記載されている時刻の25分以上前に出勤して点呼を受けます。

 その辺のおはなしが、ポッポ屋物語12になります。

 勤務体系は運転士、車掌共に同じ様なパターンで、行路も隣り合わせの「電車区」「車掌区」で同じものを使います。

 交番表だけは、運転士と車掌で違うので、いつも同じ相手と乗務する・・・と言うことはないんですが、週休が同じ組・・・って事で、大体同じ様なメンバー同士と組むようになります。

 ただ、週休のシフト、このグループだけ、いつも土日週休・・・と言うのですと、不公平・・・と言ったりすることがあるので、「週休変番」ってのをします。

 ココの常務区は、運チャン半年、車掌4ヶ月と言う周期で1日ずつずれていく関係で、1年で隣のグループと組み合わせが変わるようになってます。

 まるでフォークダンスのようなパターンでしょうか?

 こんな感じの勤務なので、時間もないや!!って思うような気がするのですが・・・「4週目」みたいなパターンの3日目・・・午前中に用を済ませてからおしごとする・・・と言う作戦に出ようとするとすごく便利な日とかあったりするんです。

 ちなみに、こんな日は、それこそ、午前中に秋葉原あたりにいってコンピュータの部品を調達してから勤務に入る・・・全く問題ないシフトになります。2週目や6週目の4日目も同じですね♪

 日数として見ると、本当に時間がないのですが、「時間ごとに区切って」考えてみると、結構おいしい時間を工面できたりして、うまいことやればいい勤務だったりもしますが・・・結構乗務員って、神経使うんですよねぇ・・・なにせ、大きいミスすれば、翌日の新聞を飾るヒーローになったりするおそれもあるモンで・・・