迷いの布見ヶ岳 山行記 ■2.5万図:武田尾 ■日にち:'97年2月11日(火) ■天気:曇り時々晴れと雪 ■同行者:俊一(7才)・裕太(4才) ■コースタイム: 自宅発(13:00)〜 清之瀬橋 発 [約180m](13:35)〜北東にせ尾根[約265m](14:00)〜 元の谷道に合流[約200m](14:20)〜北東の峠[約275m](14:40)〜 本物尾根の鞍部[約320m](15:00)〜山頂(15:10-15:30)〜 北の約335mピーク祠(15:55)〜北東の本物尾根〜清之瀬橋 着(16:10) 【布見ヶ岳】 今日は朝から冷たい雨が降ったり、雪が降ったり、晴れ間が出たり、 わけの分からない天気です。午前中は、山行きをやめようかと思いましたが、 昼飯を食ってから息子2人が珍しく一緒に行くと言うので連れて出かけてきました。 男3人は初めての組み合わせです。(^^; にせ尾根にだまされ、またまた読図力の足りなさを教えてくれた山でした。 今日も、途中からヤブですが息子達は文句も言わずについてきて、頂上に着くと いっちょ前に喜びを供に出来て嬉しいやら...。 【谷道】 清之瀬橋から南に民家と広場の奥の谷道を行く。広場の入口近くに 宝塚警察署名の「立入禁止」立て札が立っていました。栗山のためということで、 もう季節が過ぎているからいいだろうと思い入っていきます。沢沿いの細い道を 行きます。栗なんか一本もないようですが...。 (この道はあまりお奨めできません。尾根に上がった方がいい山になると思います。) 【にせ尾根】 10分程歩くと右に谷を登る分岐があり、あせっていたのか踏み跡が 細いのを省みず引き込まれていきました。落ち葉が積もりふわふわとした谷筋です。 俊一が鋭く一言。「道になってないでぇ」 父、(^^;; 雪まで降ってきた。 やがて尾根に出、ここも踏み跡がかすかにわかる程度です。低い木をかき分けて いくと急斜面を下りるようになります。どうも景色が変だし(水源池が見えない) 下りも思ったより標高差が多い。後で考えるとにせ尾根を乗り越えただけのよう です。山の遭難ってこんなパターンで起こるのでしょうか。 急斜面を下り切ると竹林となり、さっきまで歩いていた谷道に戻り着きました。 もう一度南へこの谷道を素直に辿っていくことにします。 【ヤブ登り道】 左へヘアピン状に曲がって少し登ったところが峠のようになって います。たぶんここが山頂北東の峠とみて、今までの道からそれて右前方の踏み跡を 行けば山頂方向と判断。かなり低木が生い茂った道ですが、なんとかたどれます。 高低差がないままずっと続いている様子なので、5分程で右側山頂方向へ踏み跡を 無理矢理決めつけて登りに入ることにしました。 ヤブです。子供達はと言うと、これが意外とすいすい付いて来る。背が低いので ザックを担いだ大人より歩きやすいのに初めて気が付きました。こびとさんが野山を 自由に駆け抜けることができるはずですねぇ。(^^)写真は山頂から眺めた大船山 (97.2.11.) 【本物尾根から山頂】 前方が明るくなっていよいよ本物の尾根道に辿り着きました。 はっきりした道がついています。向かい側に満々と水をたたえる水源池が見える。 左(南)にはドーム状のピークが雑木林越しに見え、頂上はもうすぐです。 子供達は先を急ぐように登っていく。頂上手前が少し伐採してあり、振り返ると やっと展望らしきものにありつけました。俊一が頂上一番乗り。日も差す。 風がビューッと吹いています。「旗があるでぇ」三角点の赤白ポールに赤白の旗。 立木が多いものの、かいま見える景色はなかなかいいものです。すぐそこの羽束山、 トンガリピークの大船山。山頂手前の岩から剣尾山。山頂南の伐採から大岩ヶ岳、 大峰山、六甲。ひときわ形がいいのは古宝山、3日前に南の検見山から眺めたばかり。 こりゃ、次の山は決まりかなぁ。 子供達は3時のおやつに持ってきたクッキーをむさぼり食ってます。 【尾根道】 山頂から南西にも道がありますが、車から遠くなるので来た方を 戻ることにします。ずっと明瞭な道があります。途中に砂地の斜面があり、しばし 子供達は滑り台ごっこ。この辺からも南の展望があります。さらに北へ進むと やがて小さな祠が現れ、北の約335mピークです。 ここでは右(北東)に下りていきます。急降下は裕太をだっこして。低木でトンネルの ようになっている所があるものの、冬ならではの明るい道です。そうして無事、 清之瀬橋の民家と広場の脇に到着。 広場の奥まで行かずとも、分かりにくいが、「立入禁止」立て札の右手笹に入る道が ちゃんとあるのを発見しました。(後の祭りですが...^^;;) 2.5万図の布見ヶ岳山頂南にある点線道の峠からも、たぶんいい道がついていると思います。 この山、ちゃんと小振りながら縦走路がついているのです。 北摂らしいいい山でした。