運命の森
The Forest of Doom
Ian Livingstone
1983
日本語版初版:1985年7月25日


ストーンブリッジに住むドワーフ達をトロールから守ってきた、伝説の「戦いのハンマー」が奪われた。冒険者である「君」は、そのハンマーを探すため、危険なダークウッドの森へと入っていく。

洞窟、要塞、と舞台を変えてきたFFシリーズの第3作目は、初のオープンエアーでの冒険です。ストーリー性を重視し始めたためか、導入部の背景説明も格段に増えています。

また、構造上、注目すべきなのは、舞台となる森を抜けても、目的のハンマーを手に入れていなければ、再び森の入り口に戻ってチャレンジし直せるという点です。もちろん持ち物などはそのままです。一からやり直すより、はるかにやる気がわいたのはもちろん、これによってゲームクリアに至るまでの道筋が飛躍的に増えました。森の中を探検し、抜け出せば再び森の中に入り――と、自分なりのルートを組み立てていけるわけです。いってみればちょっとしたキャンペーンをやっているかのようなものでした。

もう1つ新しい点として、冒険の舞台となる森全体のマップも付いています。ものすごく大雑把なので、ゲームをプレイする上ではないも同然ですが、森の入り口に戻っての再チャレンジすることに対しての説得力は与えられています。


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