平成13年度第2回デジタル1種基礎科目 【 解説 】
第1問
(1) 設問の回路は図−1aの回路に置き換えることができます。
合成抵抗R12は、R12=4×12/(4+12)=3[Ω]
図−1aの回路でキルヒホッフの第1法則を適用すると、
I1=I2+I3 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ @
@ の回路及びAの回路でキルヒホッフの第2法則を適用すると、
E1−E2=5I3+3I1
18=5I3+3I1 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ A
E2=7I2−5I3
42=7I2−5I3 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ B
@ 式をA式に代入すると
18=5I3+3(I2+I3)
18=8I3+3I2
I3=(18−3I2)/8 ・ ・ ・ ・ ・ C
C式をB式に代入してI2を求めると、
42=7I2−{5(18−3I2)/8}
336=56I2−90+15I2
71I2=426
I2=6[A]

(2)

第2問
(2)電圧増幅度は、入力信号電圧をVi、出力信号電圧をVo、電圧増幅度をAvとするとつぎのようになります。
Av=Vo/Vi
この式に、電圧増幅度50、図より出力信号電圧2[V](振幅)を代入してVi求めると
50=2/Vi
Vi=0.04[V]=40[mV]

(4)Ie=2[mA]、Ic=1.96[mA]よりαを求めると、
α=Ic/Ie=1.96/2=0.98
次にβを求めると、
β=α/(1−α)=0.98/(1−0.98)=49
第3問
(1)NAND回路の出力は、入力0,0,1,1,と0,1,0,1より1,1,1,0になります。
AND回路の出力は、入力0,0,1,1,と0,1,0,1より0,0,0,1になります。
NOR回路は、入力の片方に「1」が入力されると出力は「0」になります。これを上のNOR回路に適用すると、入力1,1,1,0から出力は0,0,0,*になります。
下のNORの出力は入力0,0,0,1と0,0,0,*より1,1,1,0になります。
したがって、1,1,1,0より否定論理積になります。

(2) 設問の論理式を簡単にすると次のようになります。

出力C=Aより、W、X、Y、Zは0,0,1,1になります。
(3)論理回路の入力aに0,0,1,1、入力bに0,1,0,1を入力すると出力cは0,0,1,0になります。

(4)設問の図は、下図のように分解することができます。
これを式で表すと
A・B+B・C+A・Cになります。

第4問
(1) 変成器の1次側の電圧をV1、2次側の電圧をV2とすると、
V1:V2=3:4
4V1=3×16
V1=12[mV]
電気通信回線への電圧をV0、変成器の1次側の電圧をV1、電気通信回線の損失をLとすると、

この式に各値を代入してLを求めると、

1キロメートル当たりの伝送損失は、20/40=0.5[dB]
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