2級電気工事施工管理技士


 1.受験資格

 学科・実地試験

区分 学歴または資格 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
大学 卒業後1年以上 卒業後1年6月以上
短期大学・5年制高等専門学校 卒業後2年以上 卒業後3年以上
高等学校 卒業後3年以上 卒業後4年6月以上
その他の者 8年以上
電気事業法による第1種、第2種または第3種電気主任技術者免状の交付を受けた者 実務経験年数 1年以上
(交付後ではなく、通算の実務経験年数です)
電気工事士法による第一種電気工事士免状の交付を受けた者 実務経験問わず
電気工事士法による第2種電気工事士免状の交付を受けた者(旧電気工事士も含む) 実務経験年数 1年以上
(交付後ではなく、通算の実務経験年数です)
  (注1)旧大学は大学、旧専門学校は短大、旧中学校は高校と同等に認められます
  (注2)実務経験年数は、受験年の8月末日で計算してください

 学科試験一部免除及び実地試験

 「電気施工技術者試験」の合格者で、上表のイ、ロ、ハ、ニのいずれかに該当する者

 実地試験のみ

1:昨年度2級電気工事施工管理技術検定学科試験の合格者
2:技術士法による第2次試験の技術部門のうち電気・電子部門または建設部門に合格した者で、2級電気工事施工管理技術検定学科試験の受験資格も併せて有する者

 2.学科試験

 学科試験の出題数は62問でそのうち必要解答数は40問です 
 試験方法はすべて4択のマークシート方式になっています

過去問の出題傾向の一部を表にしてみました

 電気工学 

電気理論 オームの法則、キルヒホッフの法則やフレミングの右手の法則等の説明
コンデンサやインダクタンスに蓄えられるエネルギーを解く問題
回路網(抵抗回路、直流回路網)の計算  
高校物理程度の知識があれば解答可能・・・
電気機器 同期発電機の構造、極数と回転速度、平行運転条件
変圧器の損失、効率、電圧変動率、インピーダンス電圧
進相コンデンサの効果
直列リアクトルの機能
電力系統 水車発電機の概念、理論出力、発電所の負荷分担
電力系統の損失の要因、短絡容量増加対策
架空高圧線の概念、高電圧化、誘導障害、フェランチ効果
地中送電線路の概念、欠点、送電容量増加
電気応用 照明に関する用語、各種光源の特徴、照明計算
誘導電動機の回転数、すべり、トルク-速度特性
かご型誘導電動機の特徴、速度制御
鉛蓄電池の特徴
加熱方式の種類、特徴

 電気設備  

発電設備 火力、水力発電の概念、分類、設備の種類
タービン発電の概念、構造、特徴
コージェネレーション
変電設備 遮断機、断路機の種類、特徴、動作原理
避雷器の特徴、種類、制限電圧の定義、変電設備の耐雷対策
変圧器の騒音防止対策
送配電設備 各種接地方式の概念、特徴、問題点
架空配電線路概念、構造、雷サージ対策、安定度、ねん架の目的
がいしの種類別特徴
配電線の安定度、電力損失の計算
構内電気設備 誘導電動機の概念、保護、同期回転速度、始動方法
避雷設備の施工基準、抵抗値、
鉛蓄電池とアルカリ蓄電池の比較(特性、容量、公称電圧)
接地工事の概念、工事方法
自火報機器の設置基準、電源、種類、特徴
屋内照明に関する事項
電車線 電車線の用語、電圧、架空方式
信号(保安装置、現示方法、種類)

 関連分野

電気通信 テレビ共同受信機の機能、アンテナの性能
拡声設備の特性、配線方法、施設
交換設備のサービス機能、用語
拡声器、スピーカの種類、特徴
機械設備 換気方式の種類、特徴
空調ダクト方式の特徴、比較
排水トラップの役割、特徴
土木 測量の種類、特徴、方法
コンクリートの試験、骨材、養生、用語
鉄道の軌間、軌道の構造、種類、部分名称
削掘工法の種類、問題点と対策
建築 鉄筋コンクリート構造に関する記述
梁の開口施工方法

 施工管理

設計・契約 設計図書の内容、設計図
公共工事標準請負契約約款の事項
図記号と内容(自火報設備含む)
施工計画 施工計画書の記載事項、作成の目的、作成の順序
施工計画時の留意事項
届出、報告書類の提出先
施工速度と工事原価の関係、請負工事費の原価構成
工程管理 バーチャート工程表の特徴、用語
ネットワーク工程表の日程計算、用語
工程表の種類
品質管理 QC七つ道具の種類、用語
品質管理の効果、説明、図の名称、用語
安全管理 KYTの進め方
TBMの説明、実施
特別教育を必要とする業務の説明、種類
高所作業に伴う手すりの高さ、足場の設置基準
感電防止措置

 法規

建設業法 建設業の許可、取り消しの条件
建設現場の標識の記載事項
現場代理人の条件、選任
主任技術者の条件
監理技術者の条件
電気事業法 電気事業法の定義、目的
電気工作物の定義
電気工事士に限る工事、電気工事士免状の説明
一般用電気工作物の定義、調査義務
電気主任技術者の監督の範囲
その他の電機関連法規 電気工事業法に関する記述
電気工事士に限定される工事の比較
甲種電気用品の定義、表示記号
建築基準法 定義(建築設備、特殊建築設備、主要構造物)
非常用照明装置の設置基準、構造基準
消防法 消防法上の資格者について
非常警報装置の設置基準、種類、用語
自火報設備の種類、機器名称、設置基準
労働安全衛生法 安全衛生教育の必要な業務
(統括、特定元方、総括)安全衛生責任者の選任、責務、講ずべき措置
労働基準法 災害補償についての規定
年少者の就業制限
労働時間、休日に関する事項
その他の関連法規 道路占有許可の記載事項、届出
騒音規制法
産業廃棄物について

 3.実地試験

    実地試験はすべて記述式です

 施工体験記述

 1.工事名
 2.工事場所
 3.電気工事の概要
 4.工期 (**年**月 〜 **年**月) 
 5.上記電気工事でのあなたの立場
 6.@工程管理上、特に留意した項目を2項目選び簡潔に記述せよ
   A安全管理上、特に留意した項目を2項目選び簡潔に記述せよ
   B品質管理上、特に留意した項目を2項目選び簡潔に記述せよ
   C施工計画上、特に留意した項目を2項目選び簡潔に記述せよ
      ※ @〜Cの内1問が出題されます
 7.上記6項目について、あなたがとった具合的な処置または対策を簡潔に記述せよ

施工体験記述のポイント
あくまで電気工事の記述であることです。通信工事や建築工事と判断されるような記述は避けるべきです。
記述に矛盾を生じさせないように・・・
例えば、あなたの立場が『現場施工員』である場合、具体的処置欄で現場代理人的な処置を書くと記述に矛盾が発生する場合があります。
6項、7項に関してはどれが出題されてもいいように予め解答を作成しておくのがベストです
なるべく専門用語を使用しましょう
誤字脱字をしないように・・



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