☆ ☆ 日高市の歴史 ☆ ☆

水天の碑(イメージ) 水天の碑(説明文)

水天の碑  (日高市大字台)

 水天の碑は、天保年代(1830〜1844年)に繰り返された干ばつ、洪水などの天災や水難事故を鎮めるために、台村の人々が建立したものである。この碑は、高麗川を利用した西川材運送のための筏流しとも深い関係がある。筏流しは江戸時代初期から始まったと伝えられている。天明年代(1781〜1789)には、更に災いが度重なり、記録によると、この地方を飢饉が襲うなど、災難が続いて起こったので、この水天の碑の建立の際には、五日五夜の大念仏の行事が行事が行われたと伝えられている。このようにして建てられた水天の碑も、明治になって馬車の発達と共に筏流しが衰退したこともあって、今では忘れられた存在になっている。
昭和57年3月日高市

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