平成18年6月25日(日曜日)。ずっとコウユウ兄弟には内緒にしていた留萌本線を走るSLすずらん号に乗車してきました。
廣顯が4歳の時、深川市の隣にある妹背牛町の親戚の家に前泊して、朝から乗ってきたことがあります。廣顯と私は二度目の乗車でした。そのときコウユウママと優顯は、自宅においてきました。優顯がまだ生まれたばかりだったので、連れて行くわけに行かなかったからです。コウユウママはずっと乗りたがっていました。そして、この日、そのお互いの願いが叶ったのでした。
しかし、悲しいことにこのSLすずらん号は今年で運行を終了してしまいます。NHKの朝の連続テレビ小説「すずらん」の舞台になり、その時、特別に運行されたすずらん号でした。TVの大ヒットもあって、毎年の乗車率はかなりのものでしたが、TV番組終了と同時に、乗車率は減り続けました。今年は、全部で6回しか運行しません。
運行最終年ということもあってか満席でした。この日、朝8時札幌駅発旭川行きの特急に乗り、旭川の手前深川駅へ向かいました。その特急も当初は満席でした。
深川駅にはSLすずらん号が到着していました。コウユウ兄弟には前日にSLに乗車することを伝えたので、大興奮でした。
もくもくと煙を上げているSLすずらん号。私たちは定刻の9時2分に深川駅に着いて、そのまま乗り換えました。SLすずらん号は9時10分発でした。
私は慌ただしい毎日だったので、SLに乗り換えたとき、ちょっと疲れが出ました。SLの揺れがちょっと辛かったのですが、だんだん気持ちがよくなってきました。田園の中を勇壮に走るすずらん号。マニア達が一生懸命にカメラで最後の勇姿を捉えようと待ちかまえています。私たちは乗る人。あちらは撮る人。
途中で、TVのロケ地となった恵比島駅に泊まり、昭和初期のセットを再現した場所を観光しました。冬のロケは大変だなと思うところでした。その場所もSLでは降りられなくなるのです。寂しいです。
留萌駅から増毛間は自由席となります。といっても、私たちは乗りっぱなしでしたが。増毛駅から折り返し運転をして、留萌駅の戻ります。ここで付け替えをして深川駅に戻ります。例によってコウユウ兄弟はずっとSLの傍にいました。2時間もある休憩時間をもろともしない二人。結局私たちも一緒にSLを見ていました。
深川駅に到着してから、この日使用された本物のナンバープレートやエンブレムの抽選会がありました。もちろんお金は払うのですが、権利をもらえるのです。そこで、私の投函した抽選があたり、正面のナンバープレートが当たってしまいました。ほしくてももらえないプレートです。でもかなり高額です。今、どうやって支払うか思案中です。現物はJR本社に届いているそうです。
このSLすずらん号は、後9月に2回運行して終了してしまいます。留萌から増毛までの景色、深川から石狩沼田周辺の田園風景は本当に綺麗です。とても残念です。