あとがき

 

 

 

 民族・更に人類の存亡の危機にある以上、悪魔の傀儡につくか、それともこの人類生き残り策の経綸に従うか、すべての者がよく考えて決断しなくてはならない秋に来ています。

 目先の小さな欲に囚われて、重大な罪に陥っていてはならないはずです。

 安定した収入と社会的地位に眠っている間、悪魔はすべてのものを腐敗させ、破滅させる経綸を立てていますから、早く目覚めなくては手遅れとなります。

 一般の人達も、全体的展望がないからこそ、単に己れに割り当てられた目先の任務や家事等に汲々となってしまうことにもなるのですが、然し諸氏自身、及び家族・親族・子孫等も、生き残ろうとしているのでしたら、己れの本来の任務を自覚して、人類生き残りの為に貢献しなければなりません。

 無知なるがゆえに悪魔にあやつられて仲間を見殺しにし、己れの回りの者達を破滅に導くとしたら、これほど罪なことはないと言わねばならないでしょう。

 悪魔は自覚してやっているのですから、それはそれで良いのですが、無自覚の内に己れが本来欲していない方向へと人類を導き、そして破滅させるとしたら、これほど罪なことはないのです。

 もう時間がありません。早急に目を覚まさねばなりません。そして我々と共に、生き残り策の為に奔走しなければならないのです。

 

 次に、この経綸に触れて心動かされ、己れも何らかの役割を演じようと欲する者は、まず魂を浄め、今・己れは何をなすべきかを、己れの裡に辿って聞き出さなくてはなりません。他人の指導を待っているだけでは何も進まないのです。

 本能を磨き、己れの役割を自覚しなさい。既に諸兄の耳元には、諸天からの様々な囁きが伝わって来ているはずなのです。その囁きを本能的に開き取らねばなりません。

 表面上の言葉を信じる者は、その言葉によって裏切られるだけでしょう。生命の河は刻々と変わりつつ流れているのですから、状況に対応するには、己れの本能を磨いてゆくしかないのです。

 そうすることによって初めて、宇宙の理法に従うことが出来るようになるでしょう。即ち、黒蓮華(未法未世の華)を支える一升となり、今度の大峠の神業に参加することが出来るのです。 

 以降では、如何なる目標が必要なのかを、今ここで思いついたものだけ箇条書に書き出して見ることにします。

 

目標として

一、宇宙観・生命観・世界親の確立

二、農業共同体(自給自足体制下)の創設

三、生命解放軍の創設(自衛隊の再編成)

  

 以上のような目標を骨格として、すべての者達と共闘を進めてゆく必要があるでしょう。分離したまま一部だけで突出していたのでは、全体的な力にはなりませんから、全体の調和を取りつつ、総合的・有機的に包括的統一戦線を組んでゆくことが必要です。

 現段階では、個々の者や団体・組織がこの経綸の下で、それぞれの役割を自覚しながら、それぞれの立っている場を中心として、様々な会や集まりを持ちつつ、来たるべき事態に対処する為準備することが必要です。

 時至れば束ねる者達が出て来るはずですから、その時に一気に表に出なくてはなりません。その場合、各花弁を寄せ集め統一するのは正に宇宙の理法そのものであって、決して軍隊調の上下の命令系統ではないことをここで断っておきます。

 そして最後に、理法に従った革命は、決して武力では達成し得ないことも再確認しておかねばなりません。

 

◎ 神劇『むすび』の開幕

 

 神劇『むすび』の開幕の秋がまいりました。

 この神劇には観客というものはおりません。すべてのものが産霊の玄力によって何らかの役を持たされているからです。

 特に、この経綸書の中に己れの役割を見出す者には重大な役が用意されていますから、進んで演じてもらわねばなりません。

 次に、「悪役」・「善役」、「敵役」・「身方役」等に関しては、それらはそれぞれこの神劇の中の一役割であるにしか過きず、劇を遂行し「むすび」を完成させる為には、どちらも共に不可欠な役であると申せましょう。

 それでは各々、己れの役を存分に演じお楽しみ下さい。

 

あとがきーーおわり

END

 

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