矢倉沢(やぐらさわ)

 矢倉沢の名は矢倉沢往還や裏関所として知られている。 この裏関所は江戸時代に箱根の表関所完備に対応して整備され、その場所は現在の矢倉沢1535番石村家である。
 この近くにある1501番の道祖神横には球に近い丸い石が置かれているのが珍しい。 1418番付近に水神さんが祀られているが、ごく最近作られたらしく、非常に新しい石仏に見える。
 また、足柄古道入口にはあしがらの道にふさわしい『地蔵尊』があり、素晴らしい。この先はしばらく人家も石仏も見当たらないことから厳しい自然の中に到達した感がある。

【石仏に使われている文字の解釈】
上求菩提下化衆生(じょうぐぼだいげけしゅじょう):悟りを求めて頑張り、その成果を周りの人々にお返しする誓い。
菩提:最上のさとり。
化:教化。教え導く。
衆生:縁を持つ人々。

矢倉沢1643番地上の古道入口。

矢倉沢948番地 『道祖神』。

矢倉沢1470番地東側。

矢倉沢1501番地の『道祖神』。左側に丸い石が見える。

矢倉沢、白山神社入口の左側全景。

矢倉沢1418番地付近の『水神』。

 

地蔵堂