秋田県河辺町岩見三内![]() (撮影は全て334万画素のデジカメ) |
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2001年5月3日、石川氏と河辺町岩見三内のT沢へ。何と10年ぶりの沢で、歩くたびに懐かしさがこみあげてきた。 珍しく大きな株の山ワサビ。この沢は、両岸の斜面から湧水が多く、サワグルミとワサビ田が連続している。「ワサビ沢」と名付けたいくらい凄い。 |
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源流部二又で釣れた黄金イワナ。頭部は黒くサビついているが、魚体は黄金色に輝いている。これぞ源流イワナと呼びたくなるような美しい姿態に見惚れてしまった。 |
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最初から階段状の流れが続く。沢沿いは、サワグルミ、斜面や高台はブナ林に覆われ、車止めからすぐにイワナのポイントが連続している。残念ながら距離が短く、日帰り専門のイワナ釣り場である。 | |
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コゴミ(クサソテツ)・・・早春の山菜、クセもなくサッと茹でて冷水にひたし、マヨネーズを付けて食べると美味い。コゴミのゴマあえも絶品。もちろん、味噌汁の具や天ぷらも美味い。 | 次第に落差が増し、早春は、壷が雪代で逆巻き、イワナのポイントが少ない。 |
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大場所のみを釣って先を急ぐ。 | 苔蒸す巨岩の間からイワナが飛び出す。 |
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いつも流木がはさまっている滝。ここはいつも良型のポイントだが、釜は雪解けで沸騰状態だった。当然、イワナは、岩の奥深くに隠れて出てこなかった。 | 次第にゴーロの階段はきつくなる。とてもルアーじゃ勝負にならない。餌釣りでイワナを釣る。 |
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ここのワサビは茎も根も太く、ワサビとしては一級品。根はすりおろしてイワナの刺身の薬味に。茎と葉は、刻んで密封した容器に入れ、熱湯を注いでから一晩おいてお浸しに。ピリッと辛味が効いて美味い。残った汁に醤油をいれるとワサビ醤油に変身、湯豆腐のつけ汁にすると絶品だ。 | |
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最後の小滝を越えると穏やかになる。斜面に白い残雪が目立つようになった。 | |
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源流部二又の合流点で、石川氏が黄金イワナを釣り上げる。「ここまで来たかいがあったな」と、満面の笑みを浮かべた。この感激を釣るために、帰りのことを忘れて、ついつい奥へ奥へと釣り上がってしまうのだ。 | |
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源流部は、まだ雪が深くイワナの食いは鈍かった。振り返ると、ブナの木立の奥に残雪の山並みが見えた。 | |
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せせらぎの小沢を白く彩るワサビ田。見渡す限り山ワサビが群生している。踏み付けないように歩くのが大変なくらい群生の規模は大きい。 | |
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右岸に、かつての森林軌道跡がところどころに残っている。幸い、皆伐ではなく択伐方式をとったらしく、ブナの母樹が残っている。森は見事に再生しており、かろうじて、イワナの棲む環境が保たれている。イワナも山菜も、雪代が終わる5月下旬頃が最盛期だろう。日帰りの沢とは言え、貴重な天然イワナが生息しており、後世に残したい沢の一つ。 |