オオクチバス影響事例 密放流の証拠 要請書署名 協賛HP募集 検討経緯等 新聞記事 |
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オオクチバス小グループ 「オオクチバスの取扱について(案)」検討結果要約 | |||
オオクチバスは、@地域的な在来生物の絶滅をもたらしうること、A在来生物の生息環境に著しい変化をもたらしうること、B生物群集や種間関係の著しい変化をもたらしうることから、生態系への被害を及ぼすものであることを否定することはできない。 いまだに新たな水域ではオオクチバスが発見される事例があり、・・・これまでの知見によれば、人為により持ち込まれていると推定するのが妥当であると考えられる。 このような状況も踏まえ、オオクチバスのこれ以上の分布の拡大等を抑制する必要があることについて、共通の認識となっている。こうした面に全国的に的確に対応する法令として・・・本法は効果的な枠組みである。 つまり、オオクチバスが第一陣リストに入った理由は、(1)生態系への被害が甚大であること、(2)人為的かつ意図的な拡散が近年も続いていることの二点に集約される。 |
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「オオクチバスに係る情報及び評価」の概要・・・参考資料1:オオクチバス小グループ会合配布資料 参考資料2:「オオクチバス駆除の現場から」(秋田県水産振興センター 杉山秀樹) |
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環境省選定「日本の重要湿地500」の水域にも侵入・・・オオクチバスの定着が想定される259箇所のうち、少なくとも69箇所(27%)に侵入している。 秋田の事例・・・秋田市四ツ小屋、古川(日本の重要湿地500)・・・古川は、秋田平野湖沼群の中に位置し、アサザ、ミズアオイ、バイカモなど貴重な水生植物が生育、日本の重要湿地500に選定されている。しかし、いつの間にかオオクチバスが侵入・定着している。 |
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1.オオクチバスが生態系に甚大な影響を与えている事例 京都府深泥池・・・オオクチバス等の侵入後に在来魚の種数が減少、個体数が激減した。 宮城県鹿島台のため池・・・オオクチバスが侵入後、絶滅危惧種・シナイモツゴが確認できなくなった。 秋田県のため池・・・オオクチバスが個体数・重量で優占し、いくつかの在来種の生息が確認できなくなった。 横手市田久保沼・・・フナ類80kg、ナマズ50kg、コイ8kg、オオクチバス310kgで、オオクチバスが69%を占めた(2001年)。1998年、同沼でゼニタナゴの採捕記録があったが、その後確認されていない。 矢島町鶴田堤・・・ワカサギ20尾、コイ40尾、ギンブナ100尾、オオクチバス663尾、個体数で優占。かつ重量でオオクチバスが49%を占めた。 鷹巣町大堤・・・フナ類1000尾、コイ30尾、ナマズ15尾、オオクチバス495尾。オオクチバス以外は、全て摂餌不可能な20cm以上の大型個体であった。調査時に淡水二枚貝が多数確認されたことから、アカヒレタビラの絶滅は産卵床の消滅に起因するものではないと推察された。 羽後町岩城堤・・・フナ類80尾、コイ15尾、ドジョウ2尾、ナマズ1尾、オオクチバス1354尾で、出現個体数及び現存量ともにオオクチバスが卓越していた。 |
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オオクチバスが入っていない近隣のため池調査結果・・・「シナイモツゴ、アカヒレタビラ、ギンブナなど多くの種類が生息していて、しかも、各種の現存量が一種に偏ることなく、また各種とも各年齢のものが出現する」 オオクチバスが侵入したため池・・・「いつも驚かされるのは、全体の生物重量に占めるオオクチバスの重量割合の高さだ。そして、出現する魚類の種数の少なさには悲哀さえ感じる。・・・バス以外の魚類のサイズが大型であり、少なくともオオクチバスが摂餌不可能な大きさのものがほとんどであることも特徴的」 杉山氏は、こうした事例を取り上げ「人の手によって、わずかなオオクチバスが放流されると、オオクチバスが本来持っている増殖力を背景に、その場所の豊かさを利用し尽くし、オオクチバスが数量的に絶対的な優位を占め、そのうちオオクチバスがオオクチバスを利用(とも食い)する状態となり、その場所は壊滅する」と結論づけている。(参考文献:秋田県水産振興センター杉山秀樹内水面利用部長の論文「オオクチバス駆除の現場から」) |
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2.オオクチバスが密放流により拡散している証拠(日本魚類学会自然保護委員会資料) フロリダバス遺伝子に基づく証拠(琵琶湖)・・・これまで確認されていなかったフロリダバスの遺伝子が大規模に浸透していることが発見された。遺伝子頻度の現状や過去のデータとの比較から、この現象は短期間に大量のフロリダバスが放流された結果であると推測された。 2003〜2004年に調べた近畿圏の6湖沼のうち、新たに3湖沼からフロリダバス由来の遺伝子型が検出された。これらの結果もオオクチバスが最近になって密放流により拡散していることを示す証拠。 安定同位対比による証拠(北海道)・・・炭素窒素同位体判別法を用いた道立孵化場の調査により、余市ダムのオオクチバスは最近放流されたものと推定。また南幌町親水公園で2004年6月に採集された個体は、同じ方法で分析したところ、ごく最近放流されたものと推定。 コクチバスの拡散状況・・・コクチバスは、アユやヘラブナ等の種苗の産地では繁殖していないため、種苗への混入を想定する必要がない。そのため、水系単位でみた場合、その分布は密放流によるものと容易に判断できる。しかも、ルアーフィッシングの対象となるコクチバスの拡散状況は、オオクチバスも同様な方法で拡散したことを強く示唆するものとして非常に重要である。 今回、改めて標本もしくは画像により確認できる本種の分布地点を調査。その結果、確実にコクチバスが記録された場所は、19都道県47水域であることが分かった。そのうち2000年以降に初めて確認された水域が12道県19水域含まれていた。 |
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3.その他情報 オオクチバスは、各学会、団体などで駆除、保護の要望書が最も多く提出されている魚種 沖縄を除く46都道府県の内水面漁業調整規則で移動の禁止措置。水域によっては、生体の持ち出し禁止、再放流の禁止。 芦ノ湖等4つの湖では、漁業権魚種 日本のバス釣り人口は300万人とも言われ、各地でバス釣りが行われている。 |
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これまで、オオクチバスの駆除と胃内容物等の調査に参加して得た「生物多様性」の激減という悲惨な現場の実態や、今回、オオクチバス小グループ会合に提出された専門家の知見を総合すれば、(1)生態系への被害が甚大であること、(2)人為的かつ意図的な拡散が近年も続いていることは明らか。従って、オオクチバスを「特定外来生物」の第一陣リストに入れるのは、当然と考える。 ところが、利用関係者としてオオクチバス小グループ会合に参加した全日本釣り団体協議会や日本釣振興会の委員は、あたかも全ての釣り人がオオクチバスの指定に反対しているかのような発言を繰り返している。以下に議事概要を抜粋する。 「今回の法律に関して9月に全国の釣り団体や釣り人、日釣振に関わりのある203団体や企業にアンケートを実施し、172件の回答を得た。・・・(オオクチバスが)選定されるべきが4件、選定されるべきでないが159件を占めた。このデータは、アユやヘラブナを釣る人も、かなりの割合で、特定に選定すべきでないと認識していることを示している」 事務局:「釣り人と言ってもバス釣り以外、在来種の釣り人は、どう考えているのか?」との問いに対しても、「バス釣り以外の釣り人にもアンケートを実施している。釣り人は、バスを釣るか否かに関係なく、外来種に対して強い関心を持っており、特定外来生物に指定される危機感を持っている」・・・この発言は、全国のほとんどの釣り人が、「オオクチバスの指定に危機感」を持っていると言っているに等しい。 |
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しかし、現実には、オオクチバスの駆除に賛成している釣り人も数多く存在している。私たち釣り人は、オオクチバスが「特定外来生物に指定される危機感」どころか、持続的で多様な釣りを楽しむために「指定に大賛成」である。そのことをアピールすべく、「自然を考える釣り人の会」を結成し、オオクチバスの指定と密放流防止、駆除を要請する署名運動を開始するにしました。 グループ会合で事務局が「釣り人と言ってもバス釣り以外、在来種の釣り人は、どう考えているのか?」という疑問が投げかけられました。巷では、釣り人の大半が「オオクチバスの指定に反対」との誤解があるようです。むしろ、特定外来生物にオオクチバスを第一陣リストに入れることを歓迎する釣り人は多いと思います。 オオクチバスの食害は、釣りの対象魚でもあるアユ、ワカサギ、ギンブナ、ヘラブナ、オイカワ、ウグイ、タナゴ、コイ・・・これまでの胃内容物調査で明らかになっている。バス釣りをやらず、これらを対象魚とする釣り人なら、オオクチバスの指定に賛成する人が圧倒的なはず。なぜなら、同じ釣り人でも、オオクチバスの被害者だからだ。 さらに、ヤマメ、アマゴ、イワナ、オショロコマ、アメマスを対象魚とする渓流釣りファンにとっては、冷水域を好むコクチバスが、オオクチバスと同様、生息域を急激に拡大していることに、大いなる危機感を抱いている。このままオオクチバスを野放しにすれば、オオクチバスの悲劇が渓流の世界にも及ぶことは必須。なぜなら、「ルアーフィッシングの対象となるコクチバスの拡散状況は、オオクチバスも同様な方法で拡散したことを強く示唆」しているからだ。 自然を考える釣り人の皆さん!・・・特定外来生物にオオクチバスを指定するか否かの問題は、他人事ではありません。我々釣り人たちの良識が問われています。署名なら誰でも気軽に参加できます。そして、持続的かつ多様な釣りの将来を共に考え、行動していただければ幸いです。 |
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「自然を考える釣り人の会」署名運動 | |||
オオクチバスの指定、密放流防止、駆除を求める第二次要請書(PDF形式)
賛同できる方は、自筆で署名後、下記までFAX又は郵送いただければ幸いです。
署名第一次締め切り・・・指定に向けた専門家会合が開かれる直前の3月2日 最終締め切り・・・6月に法が施行される直前の5月末。 |
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栃木県地方紙下野新聞 オオクチバス「特定外来生物」指定 賛成派が署名運動 | |||
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協賛ホームページ募集中! 趣旨に賛同される方は、HP名、アドレスを記入の上 メールをお送りください。 随時、協賛HPのコーナーにリンクしたいと思います。 自然を考える釣り人の会 |
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参考・・・外来生物法の検討経緯及び関連記事 | |||
環境省は、昨年10月から専門家会合を開き、種選定のための検討を重ねてきた。 指定されると、輸入、飼養、運搬、野外に放つ等が禁止され、違反した場合は罰金300万円以下、法人なら罰金は最高1億円。 ● 外来生物法の基本的事項 ● 外来生物法の概要 ● 特定外来生物等の選定について 平成17年1月19日、4回目の専門家会合が開かれ、ブラックバスの一種・オオクチバスが、指定第一陣リストに入らないことが決まった。これはバス釣り業界の反発に配慮したもの。 平成17年1月21日、小池環境相が「指定回避は、先送りと批判されても仕方ない」として担当部局に再検討を指示。 平成17年1月31日、全体専門家会合が開かれ、一転、オオクチバスが第一陣リストに入ることが決まった。 ● 特定外来生物等専門家会合(第2回)議事概要 今後は、国民からの声を聴いた上で、再度専門家会合を開き、5月中には閣議で最終的に決まる予定。・・・ 環境省報道発表資料−平成17年2月3日−特定外来生物等の選定に係る意見の募集(パブリックコメント)について 新聞社説 東奥日報「オオクチバスの規制は当然」 神戸新聞「ブラックバス/環境省は指定方針を貫け」 |
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