昨年末、いつもの「伸龍」で、ショッカーO野主催の忘年会☆☆ 『バトルフィーバーJ』バトルフランス・倉知成満さん、『五星戦隊ダイレンジャー』主題歌のNew
Jack拓郎さん他、俳優、歌手、スーツアクターの先輩&後輩から高校の同級生まで、いつもの面々から懐かしい人まで総勢20名以上で、大いに盛り上がりました♪
年が明け、寒い日、暖かい日、落ち着きません。インフルエンザも流行しています。健康、気をつけて下さいね。
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新春のスペシャル番組として、『必殺仕事人』が放映されました。ストーリーが終わり、タイトルエンド。スタッフの名前が映し出される。と、そこに、「スクリプター 野崎八重子」と出たのを見つけ、思わず、「おっ!!」と声を出す。野崎さん、と言うより、お八重ちゃん。現役で頑張っている。お八重ちゃん、業界に入り、初仕事は『赤影』だと言っていた。
それから50年。『赤影』撮影当時は、私の事を、「よっちゃん」と呼んでくれ、私は「お八重ちゃん」と呼んでいた。小太りで、いつもニコニコしていて、声も話し方も優しくて、大好きな人でした。一昨年、出演した時代劇専門チャンネルの『赤影特番』のスタッフを通じ、お八重ちゃんの名刺を頂いた。この名刺、大事にし過ぎて、どこにしまったのか分からなくなってしまい、何度も捜したが出て来なかった。が、去年、思ってもみない所から出て来た。早速、電話をしてみる。
「もしもし、金子です! 吉延です」「エ~ッ、よっちゃん!?」驚いていた。優しい話し方、懐かしい。話の中で、年末まで仕事の予定が入っていると言っていた。『仕事人』も入っていたんだろう。これからも、元気で、仕事に頑張ってほしい。タイトルで名前を見つけ、嬉しい気持ちになりたい。
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思い出話を一つ。
『河童の三平』を撮っていた頃の話である。東映東京撮影所のそばに、「みちくさ」という洋食屋さんがあった。撮影所で撮影があると、昼食は大体、ここで済ませていた。食べる物は、「しょうが焼き」か、「オムライス大盛り」。二つのうち、どっちかに決まっていた。
その日も、店の奥にあるテーブルに座り、注文をし、テーブルの上のメニューをながめたりしていると、「相席いい?」と声がした。「ハイ!」と答えながら声の主を見る。なんと、当時、『キイハンター』で大人気だった、谷隼人さんが居た。
私もファンである。谷さんは、スタッフと2人で、私の向かいに座る。私は口もきけない。顔も上げられない。二人の話を聞くともなしに聞いていると、谷さん、撮影中に手首に小さな傷を作り、血がワイシャツに付いてしまいそうで、どうしようかなんて事を言っている。その頃、「バンドエイド」が発売されて、すぐだったと思う。私はそれを持っていた。
頭の中で考える。これを手渡せば、谷さんはニッコリ笑って「ありがとう」なんて事を言ってくれる。話が出来るかもしれない。しかし、気の弱い私は、考えを行動に移せなかった。黙ったまま食事を終え、席を立ってしまった。バンドエイド2枚、メニューの陰に置いて。
その日の撮影が終了し、撮影所の中をウロウロしていたら、谷さんとバッタリ出会ってしまった。谷さん、私の顔を見て、ニッコリ笑い、バンドエイドを貼った手首を見せ、「使ってるよ、ありがとう」と言ってくれた。突然の事だったので、私は何も言えず、ニッコリ笑い、背中を向け、立ち去ってしまった。50年近く前の事だけど、最近、何回か思い出している。なんでだろう。
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今年は、まだ何もない。何かあったら報告しますね。
今年も、どうぞよろしく。
それでは また
2018年 正月
金子 吉延