時 | 00 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(cm) | 234 | 188 | 156 | 155 | 183 | 222 | 258 | 288 | 304 | 291 | 247 | 190 |
時 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
(cm) | 136 | 86 | 49 | 46 | 86 | 151 | 219 | 283 | 337 | 366 | 355 | 316 |
・・当人は六日の朝早く広島市内の長寿園という農園で畑仕事をしていて被爆した。・・・空を見ると真黒に見え、白島中町や西中町が火の海になっていた。・・火の手はますます拡がって来た。それでサキは、後家の気丈さを出すのはこのときだとばかり、思いきって川に飛び込むと竹筏につかまって水のなかに身を沈めた。(これは市役所が市民に呼びかけて、空襲のときの避難用に設備させた竹筏の一つである)川の水は満潮時のため四尺あまりであった。・・ |
・・九割がた渡ったところに、貨車が横に倒れて通りを塞いでいたが、身を伏せ匍匐前進で辛うじて渡ることが出来た。貨車の真下のあたりは川の水が浅いので、転がり落ちて重なりあっている大量の玉葱が見えた。 |
「潮順から云って、ここから川上に行っている筈はないな。すると、もすこし川下かね。では、こうおいで下さい」 |
堤防に出ると三篠橋は中ほどがなくなっていた。僕は計画を変更して、相生橋を渡るため堤防を川下に向って行った。 |
ここでも続々と川面を死体が流れ、橋脚に頭を打ちつけて、ぐらりと向きを変える有様は二た目と見られたものではなかった。 |
僕らは川のなかを歩いて行くよりほかなかった。岸寄りに草の生えた洲があるが、飛び飛びにあるのだから草むらばかりは歩けない。僕らは流れに入って、上流に向って歩いて行った。せいぜい膝までの深さである。 |